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【レポート】30年目の『三國志』シリーズ、今後の展開とは

コーエーテクモゲームスは5月19日、同社を代表する歴史シミュレーションゲーム『三國志』シリーズの30周年を記念する発表会を開催しました。

ソニー PS4
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  • 鯉沼久史氏
  • シブサワコウ氏
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  • 鈴木亮浩氏(右)
コーエーテクモゲームスは5月19日、同社を代表する歴史シミュレーションゲーム『三國志』シリーズの30周年を記念する発表会を開催しました。

『三國志』シリーズは、1985年に誕生して以降、さまざまなハードで展開され、2015年にはシリーズ30周年を迎えた、コーエーテクモゲームスの看板タイトルのひとつ。シリーズ1作目が発売された12月10日は「三國志の日」に登録されるなど、長きにわたって愛され、歴史シミュレーションゲームの代表格として認知されてきました。

今回の発表会は、そんな本シリーズの最新作、さらには関連作であるスマートフォンアプリや、『真・三國無双』の展開についても触れられるなど、盛りだくさんの内容となっていました。

◆『三國志13』のテーマは人間ドラマ・スペクタクル・ダイナミズム


壇上には、3月に社長に就任した鯉沼久史氏が登場。鯉沼氏は2年前に『信長の野望』シリーズが20周年を迎えたことに触れると、「当時の経験を踏まえて、今回も一年間通して盛り上げていきたいです」と抱負を語りました。続いて、シリーズのゼネラルプロデューサーを務めるシブサワコウ氏が登壇すると、「30周年を迎えた『三國志』が、ゲーム業界とエンターテインメント業界の活性化に貢献できるよう、私自身もプロジェクトの一員として頑張っていきます」と力強いコメントを残しています。





そしてシブサワ氏は、シリーズの最新作となる『三國志13』を発表しました。発売されるハードは、Windows/PS4/PS3の3機種で、発売日は「三國志の日」でもある2015年12月10日。そして、プロデューサーを『真・三國無双』でお馴染みの鈴木亮浩氏が務めることも明かされました。

イメージイラストを描いたのは、『信長の野望 創造』と同じ内田パブロさん。

壇上に上がった鈴木氏からは、本作のキャッチコピーが「これぞ三國志。百花繚乱の英傑劇。」であるとの発表がありました。このキャッチコピーには大きく分けて2つのメッセージが込められており、ひとつは英傑たちの人間ドラマを存分に引き出し、『三國志』ならではの世界観を表現していきたいという思い。そしてもうひとつは、世の中に溢れている三国志のゲームの中でも頂点に立ち、未来永劫「これぞ三國志」と言ってもらえるような作品にしていきたいという思いがあるそうです。



そしてコンセプトは大きく分けて3つあり、鈴木氏が第一に挙げたのが「人間ドラマ」です。これは先程のキャッチコピーでも触れられていたワードですが、実際のゲーム内にも早速反映しているそうで、全武将プレイが可能になっているとのこと。前作、前々作では中国大陸に割拠した君主の一人となり中国統一を目指す、いわゆる君主プレイだったため、大きな変更点と言えそうです。

2つ目のコンセプトは「スペクタクル」。前作『三國志12』は野戦だけでしたが、本作では水上戦、攻城戦も取り入れられ、より壮観な戦闘が楽しめるとのこと。また、炎など戦場の演出にも磨きがかかり、非常にリッチな表現が実現しているそうです。

最後に掲げられたコンセプトは「ダイナミズム」。これは中国大陸を一枚の3Dマップで描き切っていることを表しており、臨場感のあるマップでゲームをプレイできるそうです。鈴木氏は、大陸のみならず、都市の内部まですべて3Dで表現されているとアピールしていました。また、武将のイラストについても、息づかいが感じられるようなものへと進化を遂げているそうです。



ここからは、鈴木氏とシブサワ氏によるトークセッションがスタート。まず話題になったのは、なぜアクションゲームである『真・三國無双』を開発してきた鈴木氏がプロデューサーになったのか、という点です。これについてシブサワ氏は、無双シリーズを約15年に渡り支えてきたことを評価したと説明。さらに、鈴木氏が『三國志』シリーズが好きで当時のコーエーに入社したことも理由のひとつであると明かしました。



鈴木氏によると、兄が持っていたPCで初代『三國志』をプレイし、のめり込んだ過去があるとのこと。「約30年にわたりファンだった『三國志』の開発に携わることは念願であり、とても嬉しいです」と話していました。

そして産声を上げた『三國志13』ですが、ゲームシステムに関しては前作、前々作で得たユーザーの意見を取り入れることを鈴木氏は約束していました。そのうえで、新しい要素も積極的に導入していくとのこと。ちなみに、司会進行の方からは「無双に登場する武将が優遇されるのでは…?」との質問も飛び出しましたが、鈴木氏は「それはないので、安心してください」と笑顔で返す一幕もありました。



加えてシブサワ氏は、シリーズを長く遊んでいるファンに向けて「『三國志13』には英傑伝モードが搭載されています。これは有名な武将のストーリーを追体験できるので、ぜひとも楽しんでもらいたいです」とコメント。さらに子供や孫とも一緒に楽しんでほしいとも話していました。

◆スマートフォン向けタイトルの発表&『真・三國無双』シリーズにも言及!




発表会は『三國志13』がメインとなっていたものの、スマートフォンなどさまざまなハードで展開する関連タイトルの告知も相次ぎました。まず、Android/iOSで2015年に配信予定の『三國志曹操伝』は、ネクソンの連結子会社である Thingsoft Inc.が開発するストラテジーRPGです。

また、今夏配信予定の『三國志レギオン』は、劉備、曹操、孫堅ら三国の英雄とともに天下覇権を巡る戦いを体験できるソーシャル・シミュレーションRPG。こちらもAndroid/iOSで配信予定となっています。そして4月に「LEVEL5 VISION 2015」で発表され大きな話題を呼んだ『妖怪三國志』も改めて告知。こちらの詳細は明かされませんでしたが、期待が高まる作品であることは間違いありません。

さらに話題は、ωForceが開発する『真・三國無双』になると、このシリーズも新展開となるタイトルを準備しているとの話が飛び出しました。どのような作品になるのかは今のところ不明なので、今後の発表に期待しましょう。
《ユマ》
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