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【日々気まぐレポ】第96回 「首都決戦」公開記念!TNGパトレイバー版「イングラム」プラモレビュー

インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきによる毎週連載「日々気まぐレポ」、第96回目でございます。

その他 玩具
1/48 98式AV イングラム
  • 1/48 98式AV イングラム
  • 凄まじい情報密度
  • リボルバーカノン
  • スタン・スティック
  • コックピットも開閉
  • フル装備!
インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきによる毎週連載「日々気まぐレポ」、第96回目でございます。

ゴールデンウィーク真っ只中、皆様いかがお過ごしでしょうか。筆者はここでも再三言っていますが重度の出不精なので、寝てるか『ゼノブレイドクロス』をやってるか……といった感じで過ごして……いたのですが、急遽映画を見に行こうと言うことになりまして。珍しいですか、ですね。しかしこれはもう一大決心なわけなのです。筆者の住んでいる所はそれはもう田舎でして、映画代より映画館までの交通費のほうが高いなんてのは当たり前。ですので他に用事でもない限りは、覚悟を決めないとなかなか映画館で見ようってな気にはならんのです。

が、今回は事情が違います。そう……、「THE NEXT GENERATION -パトレイバー-」です。四半世紀を超える歴史を誇るメディアミックス作品「機動警察パトレイバー」の実写映画シリーズとして昨年より連続的に短編作品が公開されてきた「TNGパトレイバー」の長編映画版が5月1日より公開となったのです。この長編映画「首都決戦」は、アニメ版の劇場版第2作で描かれた「柘植行人」のクーデター事件のその後を描いた作品ということで、劇場版シリーズでは第2作目が一番好きな筆者としては見に行かざるを得ない、ということでいざ映画館です。

……いやぁ、大興奮の90分でしたよ。多くは語りませんが、よくぞやってくれた、と。件のクーデターのその後が語られるアフターストーリーとしてもさることながら、実写リメイクとして見ても本当に素晴らしい映画で、確かにコレは「パトレイバー」だ、と確信できる作品でした。間違いなくファンなら見るべし!ですし、初見でももちろん楽しめる作品です。が、事前知識として劇場版第2作を知っているとさらに「ニヤリ」と出来るので、まだ見たことがないという方は是非こちらも視聴した上で「首都決戦」に挑んでみてください。

さて、そんな今回はバンダイより発売されています「1/48 98式AV イングラム」をご紹介。こちらは、「パトレイバー」シリーズを通しての主役メカ「98式AV イングラム」を、「THE NEXT GENERATION -パトレイバー-」に登場するデザインでプラモデル化したアイテムです。

「98式AV イングラム」は篠原重工が開発した警視庁警備部特車二課用のいわゆるパトロールレイバーで、その名が示す通り1998年度制式採用の機体。当時としては最新鋭のレイバーで、数々の華々しい(?)活躍をした機体として知られてます。が、しかし。それも昔の話で、「TNGパトレイバー」の舞台となる2013年ではもはや時代遅れの機体。老朽化により改修につぐ改修を受け、ついにはメーカー保障の対象外に。外見も10年前とは随分と変わってしまいました。

「TNGパトレイバー版」のイングラムは、実写作品に登場するにあたって相応しい、且つ従来のイメージを踏襲した形でリデザインされています。全体としてのシルエットや記号は変わっていないのですが、イカツさの増したフェイスマスク、現代風の肩部パトライトや脚部ディテールなど、細かな部分でよりリアル感を演出するデザインが取り入れられています。

今回立体化された1/48スケールプラモデルにおいてもそのデザインの緻密さは忠実に再現されており、「ガンプラ」などで培われたバンダイの技術の粋が贅沢に盛り込まれています。従来展開されてきたプラモデルシリーズでも様々な試行錯誤が行われてきた関節シーリング部には紙状のビニール製新素材が採用、シワのスケール感にリアリティが増しています。その分、可動時にやや抵抗を受け動かしづらい部分はありますがそれほど派手な動きをするキャラクターでもないのでこれは実にうまい落とし所。

装備はお馴染み37mmリボルバーカノンと電磁警棒(スタン・スティック)が付属。どちらも、収納形態のものが別々に用意されているので劇中のあらゆるシーンを再現することが出来ます。また、ギミックとして、コックピットや脚部のリボルバーカノン収納部の開閉、下腕伸縮機能などが再現されています。

可動やギミックなどでプレイバリュー満点のプラモデルですが、ウィンチ部やシールドなどにややポロリがあるので、ガシガシと動かして遊びたいという方は適宜接着剤なども使用すれば、より快適になるかもしれません。

警察ロボということで派手さはないものの、社会に溶け込む「究極のリアルロボット」として描かれる「イングラム」。そのスケールキットとなるこのプラモデルは、ある意味でどんな巨大人型ロボットよりも実際に活躍する姿が想像しやすい題材です。もちろん、そのまま組んでも高い完成度を誇りますが、ウデに自信のある方はとことんまでリアルを追求した塗装や改造などにも挑戦してみてください。

「1/48 98式AV イングラム」は発売中。価格は3,240円です。

(C)2014 HEADGEAR/ 「THE NEXT GENERATION -PATLABOR-」製作委員会


■筆者紹介:ひびき
関西在住のゲームやアニメが大好きな駆け出しひきこもり系ライター。そのシーズンに放送されているアニメはすべて視聴する暇人。ゲームのプレイは基本的にまったりじっくり足が遅い方。2012年からINSIDEにてライター活動を開始。お仕事はTwitterにて随時受付中。

Twitter:@hibiki_magurepo
《ひびき》

バーチャル関西の何でも屋さんです ひびき

2012年からインサイドにてゲームライターとして活動して、はや十数年。ちょっと古参気取りの何でも屋。Game*Sparkやアニメ!アニメ!にもたまに顔が出ます。ゲーム・アニメ以外では、ホビーやガジェット、バーチャルYouTuber業界が専門。お仕事お待ちしております。

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