コンテンツの利用はアマゾンのKindleだけでなく、スマートフォンやタブレット、PCほかで利用可能だ。書籍やマンガ販売でも存在感の大きなアマゾンだけに、注目も大きそうだ。
注目されるのは、配信される雑誌のタイトルだろう。サービススタート当初のタイトルは、「グランドジャンプ」「マンガボックス」「漫画アクション」「コミック乱ツインズ」「Comic ZERO-SUM」「ほぼ月刊おためしガンガン」の6つとなる。
このうち目玉となるのは、「グランドジャンプ」だろう。本宮ひろ志、弓月光など大物作家や『地獄先生ぬ~べ~NEO』などの人気作品を連載する集英社のマンガ誌である。紙版から1号遅れではあるが、紙版とほぼ同じ内容が読める。また同誌のデジタル版は今回が初で、「Kindle無料マンガ雑誌」の独占だ。マンガ出版の大手である集英社が協力するという点でも注目される。
「コミック乱ツインズ」は、リイド社が刊行する月刊マンガ誌である。こちらも1号遅れで、紙版と同じものを掲載する。
「マンガボックス」は、DeNAがスマホ向けに展開する無料マンガ誌である。これまではアプリのみの配信であったが、アマゾンでのサービスで閲覧可能なデバイスが拡大する。もともと無料配信のビジネスモデルで作品の認知度を上げたいDeNAとコンテンツを充実させたいアマゾンの両方の狙いが重なったかたちだ。
一方、「漫画アクション」「Comic ZERO-SUM」「ほぼ月刊おためしガンガン」は、それぞれ既存の雑誌などからの人気マンガのセレクションとなる。これらは作品のプロモーションの役割が大きそうだ。
アマゾンはマンガ単行本のネット販売に加えて、すでにKindleにてデジタル版のマンガの有料配信も始めている。無料のマンガ雑誌の利用から、こうした有料販売、サービスへのスムーズな移動が「Kindle無料マンガ雑誌」の強みになる。またこうした有料サービスのユーザーの多さは、出版社にとって魅力的に映るだろう。
また今回コンテンツを提供する出版社は、集英社、双葉社、リイド社、一迅社、スクウェア・エニックスの多彩だ。マンガのジャンルも少年向け、青年向け、壮年向け、女性向けと広い。今回のサービスが、今後も幅広い層をターゲットにしていくことが窺える。
「Kindle無料マンガ雑誌」
http://www.amazon.co.jp/KindleFreeManga
[アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.biz より転載記事]
アマゾン・ジャパンが無料のマンガ雑誌配信開始 「グランドジャンプ」や特別版のガンガン、ゼロサムなど
《アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.biz》編集部おすすめの記事
その他 アクセスランキング
-
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」40周年記念!宮下あきら(魁!!男塾)、桂正和(I”s)ら伝説級作家10名によるスペシャルイラストが超豪華
-
【TGA2025特集】GOTYノミネート作6選!新たな歴史を築いたターン制RPGからスイッチ2の注目タイトルまで栄冠を手にするのは…
-
『ポケモン』イーブイを始めとする“ブイズ”9匹が勢揃いでフィギュア化―360度どこから見てもカワイイ!
-
アニメ「ちいかわ」新シリーズ放送開始で「ハチワレの声変わり」が再び話題―新録のEDにも「成長を感じる」と温かい声
-
まだ予定もないけど、読者が選んだ「PS2クラシック」収録タイトルはこれだ! ユーザーの想い、関係者に届け・・・【20周年記念アンケート】
-
期待されるアニメ『ウマ娘』4期の主人公を、15年以上の競馬好きがガチ予想!その鍵は「スピカ関係者」かつ「憧れの存在がいるかどうか」
-
『ウマ娘』人気投票結果発表!3,000人以上から選ばれた“No.1育成ウマ娘”は?
-
シャア役・池田秀一さんのナレーションも!NHK「沼ハマ」ガンダム特集回が11月29日放送―ファン1万人が選ぶランキング発表など
-
『真・女神転生V』“美人&美少女”悪魔のオンパレード! お預け小悪魔からチラ見せ美女までお届け【フォトレポ】
-
『遊戯王』エラッタを受けたはずが禁止カードに!『王宮の勅命』はなぜ二度死んだのか






