人生にゲームをプラスするメディア

なぜあのゲームはこのハードでは出ない?・・・デベロッパーとパブリッシャーとは

その他 全般

リンクの愛馬・エポナが実装されるなど、バラエティに富んだ追加コンテンツがうれしい『ゼルダ無双』
  • リンクの愛馬・エポナが実装されるなど、バラエティに富んだ追加コンテンツがうれしい『ゼルダ無双』
  • 任天堂とコーエーテクモゲームス共同開発による『零 ~濡鴉ノ巫女~』。販売は任天堂となっています
  • SCEJAとフロム・ソフトウェアの共同開発、そして販売はSCEJAとなる『Bloodborne』。プレイしたい方はぜひPS4購入のご検討を
  • 開発は任天堂子会社のモノリスソフト、そして販売は任天堂の『ゼノブレイド』。これも他社の機種への移植はなさそうです
  • 筆者がハマりにハマった3DS『ソリティ馬』。現在は無料体験版もあるうえ、秋からはスマホ版も配信予定
『ゼルダ無双』に『ドラゴンクエストヒーローズ』……コーエーテクモゲームスの『無双』シリーズと人気タイトルのコラボが最近話題となっています。これらのタイトルの開発はもちろんコーエーテクモゲームスですが、海外販売分の『ゼルダ無双』は任天堂が販売し、『ドラクエヒーローズ』はスクウェア・エニックスが販売元となります。開発会社と販売会社が常に同じとは限らないというわけですね。今回はそんなデベロッパー(開発会社)とパブリッシャー(販売会社)のお話をお届けします。

◆実は自社開発ではない有名タイトル


先日発売され大ヒット中の3DS『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』と、同じく3DSで11月21日に発売をひかえる『ポケットモンスター オメガルビー/アルファサファイア』。これらのタイトルはどちらも任天堂販売ですが、前者は桜井政博氏とバンダイナムコゲームスが、後者はゲームフリークが開発を担当しています。

国民的タイトルといえば、冒頭で挙げた『ドラゴンクエスト』もそのひとつ。最新作はシリーズ初のオンラインRPGとなった『ドラゴンクエストX』ですが、一作目から『IX』まではスクウェア・エニックス(旧エニックス)とは別の開発会社が開発を担当しています。『ドラクエX』はシリーズ初の自社開発作品ということもあり、コアなファンの中にはそうした面に注目していた人もいるかもしれません。

ひとつ注意したいのは、パブリッシャーだから開発にはノータッチ……というわけではないということです。また、それとは反対に「デベロッパーにやりたいことを思う存分やってもらうため」にパブリッシャーがあえて口出しをしない……という例もあることかと思います。この辺は完全にケースバイケースで、一概にこうと言うのは難しいところです。

◆「どれだけ待っても移植されない」ゲームが分かる


さて、家庭用ゲーム機の現行機というとWii U、PS4、Xbox ONEになるわけですが、これを全部持っているという人は少数ではないでしょうか。そうであるなら、気になるゲームが発表されたときに「自分の持っているあのゲーム機でも出てくれないかな……」と期待してしまうというものです。しかし、こうしたデベロッパーやパブリッシャーという概念が分かってくると「このゲームはどれだけ待っても他の機種では出ないかな」という予測が立てられるようになってきます。

それは「プラットフォームホルダーが販売する(or深く関わる)ゲーム」です。これまでに任天堂の『マリオ』がPSシリーズで出たことはありませんし、同様にSCEJA(旧SCE)の『グランツーリスモ』がXboxシリーズに移植されたこともありませんよね。どちらも自社のハードを牽引すべき役割を持つタイトルだからです。そしてそうした役割は、他のプラットフォームホルダーが関わるタイトルにも課せられているというわけです。

それが分かった上であらためて最近のゲームを見てみると、先ほど述べた「やすやすとは移植されないであろうタイトル」が分かってきます。Wii Uであれば『零 ~濡鴉ノ巫女~』は任天堂がパブリッシャーです。PS4であればフロム・ソフトウェア開発による期待の新作『Bloodborne』はSCEJAがパブリッシャーとなっています。これらのタイトルはそれぞれ開発が二社による共同開発という事情もありますが、それを抜きにしても、プラットフォームホルダーが深く関わるタイトルが他社の機種に移植されることはなかなか考えられないことです。

それでもそうしたゲームが遊びたくなったなら、あとはシンプルな二者択一が残るのみ。スッパリと諦めて他のゲームを遊ぶか、いっそのことハードごと買ってしまうかです。ただ、過去には「あのゲームが出るというからこのゲーム機を買ったのに、結局発売中止になってしまった」というような泣くに泣けない例もありますから、ハードごとの購入を検討するときはお目当てのゲームの発売日以降にすることをおすすめします。

◆デベロッパーとパブリッシャーに目を向ければ、新たな出会いが待っている?


最後に、デベロッパーとパブリッシャーの概念を知っているとちょっとだけ得することもありますよ、というささやかな実例をお届けしたいと思います。筆者は競馬に対して知識も興味もほとんどありませんが「ポケモンを作っているゲームフリークが開発したオリジナル作品だから」というだけの理由で配信当時に3DSの『ソリティ馬』を購入しました。

その結果、カワイイ絵柄に反して言動がチャラいのがおもしろい主人公、ソリティアと競馬という一見共通性がないゲームの見事な融合、万全をつくしても勝てないときがあるという競馬の難しさ、ジャジーで聞きごたえのある楽曲……などなど筆者はまんまと『ソリティ馬』の虜になってしまいました。ですが、もし自分がデベロッパーやパブリッシャーという概念を知らなかったら、こんなに楽しめたこの作品との出会いもなかったのかもしれません。

小説や音楽であれば「自分の気に入った作品を手がけた作者の別の作品にも触れてみる」というのはよくあることではないかと思います。気に入ったゲームができたらそのデベロッパーやパブリッシャーにも目を向けてみてはいかがでしょうか。そうすることで、そのあとますます自分好みのゲームと出会いやすくなるかもしれませんよ。


※記事公開当初Wii U『ゼルダ無双』の販売会社を任天堂と記載しておりましたが、これは海外のみで、国内はコーエーテクモゲームス販売となります。また、3DS『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』の開発会社を桜井政博氏と有限会社ソラと記載しておりましたが、これは桜井政博氏とバンダイナムコゲームスの誤りとなります。
読者の方々、および関係者各位にお詫びするとともに、ここに訂正させていただきます。


(C) Nintendo (C)コーエーテクモゲームス All rights reserved. Licensed by Nintendo
(C) 2014 Nintendo / コーエーテクモゲームス
(C) Sony Computer Entertainment Inc. Developed by FromSoftware, Inc.
(C) 2010 Nintendo / MONOLITHSOFT
(C) 2014 GAME FREAK inc. All Rights Reserved.
《蚩尤》

編集部おすすめの記事

特集

その他 アクセスランキング

  1. 【昨日のまとめ】任天堂がニンテンドウ64コントローラーの商標を出願、『スプラトゥーン2』「サーモンラン」募集時間やアンケート実施など(7/21)

    【昨日のまとめ】任天堂がニンテンドウ64コントローラーの商標を出願、『スプラトゥーン2』「サーモンラン」募集時間やアンケート実施など(7/21)

  2. 【特集】ゲーマーがイライラする10の要素

    【特集】ゲーマーがイライラする10の要素

  3. 【Inside Of Company】「お洒落すぎる」と話題の株式会社アカツキを見学、受付から想像を超えた世界が……!

    【Inside Of Company】「お洒落すぎる」と話題の株式会社アカツキを見学、受付から想像を超えた世界が……!

  4. 『名探偵コナン』の「犯人」になりきれる変身コスチュームが登場、誰が着ても怪しすぎる…!

  5. 【特集】『良作フリーゲーム』10選―無料でこんなに遊べるのか!

  6. AC向けレースゲーム『SEGA World Drivers Championship』のロケテスト実施を発表、全国10人対戦を実現

  7. 『BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE』現時点の情報まとめ―発売日や参戦キャラクターは?

  8. 【姫子さんのゲーム本能寺!】第63話:RPGで2軍落ちしたアラサー女戦士、ドーピングアイテムを使う

  9. 「古事記」がラノベに!?日本の神様が活躍する和風ファンタジー作品「日本の神様とはじまりの物語」発売決定

  10. 丸すぎて可愛すぎる! ファンメイドの「おだいふくなカービィ」ぬいぐるみが抱きしめたいキュートさ─「いいね」3万5千超え

アクセスランキングをもっと見る