先週の土曜日にリリースされた本作は、Wii Uという新たなプラットフォームで展開されながらも、前作も同梱するという嬉しい配慮も行われています。そのため前作ファンはもちろんのこと、本作で初めて『ベヨネッタ』シリーズに触れた方もその魅力を余すところなく体験しており、土日や祝日を利用してプレイに明け暮れたことと思います。
心地よいアクション性や、爽快感を更に増してくれる効果音やエフェクトの数々、個性的で目を奪う演出などの魅力も放っている本作ですが、キャラクターたちが紡ぐシナリオも決して外せない要素と言えるでしょう。前作『ベヨネッタ』のディレクターを担当した神谷氏は、本作ではスーパーバイザーという立場となり、本作のディレクター・橋本氏に助言を行うという一歩離れたスタンスで開発に関わりました。しかしシナリオに関しては、「セリフ回しなど、ベヨネッタのキャラクター性に深く関わる部分」となるため、前作に引き続き神谷氏が手がけています。
しかし時期的に神谷氏は、『The Wonderful 101』の制作にも携わっていた関係で、本作のシナリオだけに注力できる状況ではなかったとのこと。そのため、カプコン在籍時代の後輩にあたるシナリオライター・森橋ビンゴ氏に協力を仰ぎました。
神谷氏と橋本氏で全体の粗筋を決め、そこからビンゴ氏も加わり「ゲーム用シナリオ」として構成する作業に突入。そうして出来上がった第一稿に対して神谷氏が、セリフ回しの味付けやシーンの追加などを行い、演出のディテールも追記。このような経過を辿り、最後に下村監督の更なる肉付けが行わったことで、神谷氏曰く「前作以上に中二マインド全開のアツいストーリーに仕上がった」と、納得の行く物語が誕生したと語っています。
前作の「ベヨネッタらしさ」をしっかりと引き継いでいる『ベヨネッタ2』。その内容も、前作と本作のストーリーが密接に絡み合っているため、完成度のみならず満足度の高さも伺わせます。なお関連性の高さから、まず前作から遊ぶことがお勧めされていますが、「もしかしたら本作をクリアした後で前作をプレーするのも面白いかも…?」とも述べており、なかなかに嬉しい悩みを突きつけてくれます。
普及台数で手こずっている面もあるWii Uですが、完成度の高いタイトルが次々と登場しており、現時点でもっとも新しいWii Uソフトとなる『ベヨネッタ2』はその最前線に位置する1本です。興味を抱いた方は、まずは公式サイトをチェックし、公開済みの映像をご覧になってみてはいかがでしょうか。
『ベヨネッタ2』は、好評発売中。価格は、7,700円(税別)です。
(C)2014 Nintendo (C)SEGA
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