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【TGS 2014】可愛い「だけ」じゃない! 『オメガクインテット』のRPGパート、そして気になるロード時間に注目したプレイレポ

意欲的なタイトルをリリースする、コンパイルハートのRPGブランド「ガラパゴスRPG」。海外にはあえて目を向けず、「日本の特定のお客様」に対して積極的にアピールする力強い展開を実施しています。

ソニー PS4
【TGS 2014】可愛い「だけ」じゃない! 『オメガクインテット』のRPGパート、そして気になるロード時間に注目したプレイレポ
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意欲的なタイトルをリリースする、コンパイルハートのRPGブランド「ガラパゴスRPG」。海外にはあえて目を向けず、「日本の特定のお客様」に対して積極的にアピールする力強い展開を実施しています。

その記念すべき第一弾タイトル『フェアリーフェンサーエフ』を昨年リリースし、掲げた指針に違わぬユーザー層への投げかけに成功。新規IPながらも確かな実績を築き上げ、派生作となる『フェアリーフェンサー エフ ADVENT DARK FORCE』のリリースも明かされています。

そんなガラパゴスRPGが第二弾として満を持して放つのが、忌まわしき謎の存在beepに対抗できる唯一の力を持ち、人類の希望として戦いに身を投じる詩巫女たちの活躍を描くPS4ソフト『オメガクインテット』です。その気になる本作の発売が、いよいよ来月頭へと迫ってきました。

本作には、コマンドバトルでありながらも怒涛の連続攻撃が行える「アクティブターン」や、複数の詩巫女たちによる強力な連携攻撃を繰り出す「ハーモニクス」など、幅広い戦略性を楽しめる様々なシステムが用意されています。

そんな戦闘要素もたっぷりと楽しめる本作の試遊プレイを、このたび行われた東京ゲームショウにて体験することができました。詩巫女のメンバー5人と共に戦える機会を見逃す手はなく、しっかりと列に並び試遊版に触れてきたので、この場を借りて紹介させていただきます。

今回の試遊版は、詩巫女たちのキュートな立ち絵が次々と登場する会話シーンから幕を開けます。じっくりと彼女たちの魅力を堪能したいところですが、試遊時間には制限があるため泣く泣く会話シーンを切り上げ…はせず、ちょっとだけ早めにテキストを送ることに。スキップするなんてとんでもない!

もちろん彼女たちの魅力は会話シーンだけでなく、戦闘で見せてくれる様々な動きにも要注目です。多彩な角度での表現が可能な3Dモデルの恩恵が存分に発揮され、バトルアクションだけでも目が奪われるばかりでした。しかし試遊プレイを通してまず実感した驚きは、戦闘シーンへの切り替えの速さです。

『フェアリーフェンサーエフ』の時も、フィールドから戦闘へ切り替わる際などのロード時間に関するストレスを、極力感じさせまいとする仕上がりを見せてくれました。その開発姿勢は更に極まっており、本作においては待つ感覚がまったくないまま、エンカウントから戦闘のコマンド選択まで驚くほどスムーズに移行します。

厳密に言えば個人の感覚による差はあるかもしれませんが、筆者自身の感想としては「体感として感じない」のではなく、「ロードを感じない」というほどのスムーズさ。ストレスフリーを目指す設計思想と、それを見事に達成した成果がそこにあったと実感しました。そして同時に、PS4が持つマシンパワーの底力を垣間見た思いです。

また戦闘では詩巫女たちが通常攻撃やスキルを駆使して様々なアタックを見せてくれますが、通常攻撃でも複数HITを確認。ダメージ総量として見ればスキルにはやはり敵いませんが、普通に攻撃しても数回HITするのはやはり気持ちのいいものです。「ストレスを減らす作り」だけでなく、演出や表現などで「心地よさのプラスアルファ」を随所に行ってくれるのも、嬉しい配慮といえます。

ちなみに、プレイヤーの好みに合わせて自由に組み換えられる「エナジースキル」と、マイク機能も併せ持つ彼女たちの武器「音器」に依存する「音器スキル」が戦闘を左右しますが、使用するにはSPが必要となり、SPは「アイテムを使う」もしくは「事務所に戻る」ことで回復します。そのためダンジョンの奥に潜む強敵と戦う場合は、回復アイテムを準備しておくか、SPを節約して進む必要があるので、計画的な探索が吉となりそうです。

この他にも、攻撃の実行や被弾などで変動し、スペシャルスキルの発動に必要となる「ボルテージゲージ」や、ハーモニクスの際に特定のスキルを組み合わせると発動する「ハーモニックチェーン」といった要素もこの試遊版に収録されていましたが、限られたプレイ時間では豊富な要素の全てを体験することはできませんでした。

実に名残り惜しいプレイ経験となりましたが、「戦闘だけ切り取っても短時間では味わい切れないほど多彩な要素が詰め込まれている」ということを身をもって体感したとも言えます。見た目の可愛らしさだけではないその本質に、わずかでも触れることができる実に貴重なひとときでした。

筆者の力不足で要素の全てを伝え切ることができませんでしたが、本作の魅力を分かりやすく紹介してくれるPV「おさらい編」が公開されています。よければこちらも併せて閲覧していただき、物足りなかった部分をしっかりとチェックしてもらえればなによりです。興味がある方は、こちらからどうぞ。


YouTube 動画URL:http://www.youtube.com/watch?v=RS0NUlUSX9U

『オメガクインテット』は、2014年10月2日発売予定。価格は、通常版が7,538円(税込)、限定版が9,698円(税込)、ダウンロード版が6,480円(税込)です。

(C)2014 COMPILE HEART
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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