『スマブラ』ファンならほとんど知っていると思われますが、はじめて『スマブラ』をプレイするという方は、ぜひともシリーズの雰囲気を知るための参考にしてください。
■キャプテン・ファルコンの「ファルコンパンチ」は『スマブラ』オリジナル技。
キャプテン・ファルコンの使う有名な技である「ファルコンパンチ」ですが、実は『スマブラ』オリジナルの技です。アニメ「F-ZERO ファルコン伝説」でも使われていますが、『スマブラ』からの逆輸入になっています。
また、ネスも原作では「PKファイア」や「PKサンダー」を使うことができないのですが、あっさり使っています。ネスは同じゲームのキャラクターであるポーラから技を教わったというような説明が用意されていますが、本当のところは『スマブラ』というゲームをより面白くするためのカスタマイズなのでしょう。あまりにも原作を尊重しすぎてしまうと、そもそも『スマブラ』が成り立たなくなってしまうと思われます。
■ファイターの各カラーには意味があることも。
『スマブラ』シリーズでは、同じファイターでも違う色が4種類(3DS/Wii Uでは8色)が用意されています。まったく同じでは見分けがつかないため違う色が用意されているわけですが、そこには意図が込められていることも。
たとえば、マリオはファイアマリオのようなカラーが用意されていますし、カービィは原作でコピー能力を使っている時のカラーが再現されています。もちろんすべてが何かを再現しているわけではないのですが、どうしてそんな色になったかと考えてみるのも楽しいですよね。
■初代『スマブラ』でもサムスの中身が見える!
今やすっかり登場ファイターとして定番となった「ゼロスーツサムス」ですが、初代『スマブラ』ではまだふつうのサムス(パワードスーツ装備のサムス)しかいませんでした。しかし、ピカチュウの電撃攻撃などを食らうと中身が見えます。
■「最後の切りふだ」は、実は初代から考えられていた。
『スマブラX』ではじめて登場したアイテム「スマッシュボール」は、取得すると「最後の切りふだ」というとても強い技が使えます。このシステム、ディレクターの桜井氏はなんと数年前の初代『スマブラ』から考えていたというのだから驚きです。
その証拠として、初代の時に収録した「最後の切りふだ」用の音声が『スマブラX』で使われているとのこと。実際にどのファイターで使用されたかは明かされていませんが、桜井氏はずっと前から『スマブラ』の具体的な理想型をイメージしていたのですね。
■カービィは『スマブラ』に登場したが、逆に『スマブラ』からカービィに登場した要素も。
『星のカービィ 鏡の大迷宮』には「スマブラ」というコピー能力があります。中身はもちろん、スマブラで使える技(ファイナルカッターやストーンなどが同時に使えるもの)です。
これは『星のカービィ』シリーズのコピー能力が『スマブラ』に持ち込まれ、更にその『スマブラ』で再現された能力が『星のカービィ 鏡の大迷宮』に逆輸入されたものです。ちなみに、マスターハンドやクレイジーハンドも中ボスとして登場しています。
■『どうぶつの森』シリーズの主人公「むらびと」は参戦しないはずだった。
『スマブラX』のころ、桜井氏は『ニンテンドッグス』の犬や『どうぶつの森』シリーズの村人は、参戦させないつもりでした。こういったキャラクターは戦いに向かないのですが、しかしそれでも『スマブラ』に出したいと考えた結果、アシストフィギュアというシステムが産まれたわけです。
しかし、『スマブラ for 3DS』では「むらびと」が参戦しています。矛盾しているようにも思えますが、これもおそらく『スマブラ』をより楽しむするために考えを変えたのでしょう。実際、『スマブラ for 3DS』に登場する「むらびと」は戦いが向かないどころか、歴戦の戦士のような雰囲気を感じさせる瞳をしています。それなら参戦しても大丈夫ですよね。
■海外版の初代『スマブラ』CMはものすごいバイオレンス。
海外版の初代『スマブラ』のCMは、なんだかおぞましいものになっています。はじめは、きぐるみのマリオ・ヨッシー・ピカチュウ・ドンキーが手を繋いで歩いているものの、マリオがほかのキャラを転ばせた瞬間、いきなりバトルがはじまります。
そして、マリオはドンキーに腹パン、ピカチュウは吹き飛び、ヨッシーはドンキーをハンマーでガツンと殴る……、という『スマブラ』らしいCMではあるのですが、穏やかなBGMもあいまってなんだか余計に怖く見えます。
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ほかにも、『スマブラDX』におけるメタルマリオのフィギュアにヨースター島のようなものが写りこんでいたりと、とにかく『スマブラ』にはたくさんの小ネタが存在しています。みなさんもご存知の小ネタがありましたら、ぜひコメントで教えてください。
【訂正】
『スマブラX』には桜井氏の愛猫が登場しているというネタは誤りでしたので、訂正と共にお詫びいたします。