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『Destiny』は、本当にMMOFPSなのか ― β版プレイレポート

その解答を想像すること自体は簡単ですが、それを体験するのは難しいのが現状でした。特に日本では、メジャーなそれがありませんから。

ソニー PS4
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「もしも、RPG型のオンラインゲームとFPSが融合したらどうなるのだろうか。」という疑問は、多くのゲームプレイヤーが一度は考えることでしょう。その解答を想像すること自体は簡単ですが、それを体験するのは難しいのが現状でした。特に日本では、メジャーなそれがありませんから。

そんな状況下、SCEJAはオンラインFPS『Destiny』の国内発売を発表。この記事では、7月18日から行われたPS4版ベータテストのプレイレポートをお届けします。

◆そもそも『Destiny』って?




『Destiny』は、『HALO』シリーズを生み出した「Bungie」の最新作です。プレイヤーは、「タイタン」「ハンター」「ウォーロック」の3クラスから1つを選択し、キャラクターを作成。



武具やスキル、レベルといったRPG要素が搭載されており、自分のプレイスタイルに合ったキャラクターを育成することができます。

シティの中央

また本作は、オンラインプレイを前提とした設計になっており、他のプレイヤーと交流したり、武具の購入やアイテムの整理ができる「シティ」という拠点が存在します。有難いことに、ここでは視点が三人称に。自分の外見もじっくり楽しめるのはいいですね。

◆オープンワールドを舞台にした3つのゲームモード


この宇宙船で移動。大金で新たな宇宙船を購入することも。

『Destiny』は、オープンワールドのフィールドを舞台に「ストーリー」「ストライク」「リサーチ」の3つのモードをプレイすることができます。

ロケーション選択画面。この大陸全てがオープンワールドで繋がっています。

まずストーリーは、1人~3人でプレイできるキャンペーンモードです。続いて「ストライク」は、3人で協力して進めるCO-OPモードで、パーティーに3人居ない場合は、PSNで自動的にマッチングします。

移動中の画面

最後に「リサーチ」は、「キャンペーン」や「ストライク」でプレイしたフィールドを自由に探索するモードです。特に目的指定はされず、フィールドに設置されている調査ミッションを受けるも、まだ見ぬ奥地を求めて探検するも自由です。

探索の末、危険な出会いがたくさんありました……。

なおフィールドは、他のプレイヤーも同時に存在するMOのようなフィールドになっており、見渡せばちらほらと他のプレイヤーを目視することができます。そんな本作の魅力を痛感する出来事がありましたので、ご紹介致します。

動画は目的もなくフィールドを歩き回ったもの。

◆オンライン前提のFPS




あれは、「キャンペーン」を進めている最中でした。洞窟の最深部で「ネクロマンサー」なる敵に大苦戦して「あ…やばい…死ぬ」と思った刹那、さっそうと見知らぬプレイヤーが戦闘に参加し、私を助けてくれたのです。最初は何が起こったのか、そもそもコイツが誰でなぜココに居るのかすら分かりませんでした。

戦闘後にキャラ名を見ると、なんとフレンドのAさんではありませんか。メッセージでお礼を言うと、「近くに居たから助けに来たよ」とのこと。これぞオンラインの醍醐味ですね。



なお、メインクエスト以外にも、ランダムで発生するイベントがあり、たまたま近くにいたプレイヤーと共闘してそれをクリアするとう光景はよくあること。オンラインならではの一期一会な遊びを体験できるのです。



◆コミュニケーションのとり方




ただ、「一緒に戦って、はいさよなら」では一期一会とはいえません。そこで『Destiny』では、十字キーに割り振られた4つのエモーションや、その場でフレンド申請を送ったり、パーティーに参加できる機能があります。パーティー参加後は、ボイスチャットが行える他、一緒に各モードを楽しむことができるようになります。

◆FPS部分も面白い


こういうロボットも敵で登場します

肝心のFPS部分ですが、スピーディーかつ大胆なスポーツ系のFPSで、アクション要素が強い印象です。プレイヤーは、体力の上からシールドを纏っており、シールドが破壊されない限り体力は減りません。またメインウェポンが弾切れすることもそうないので、撃ちながらガンガン突っ込んで行けます。

序盤プレイ動画

武器は3種類持て、他にも「グレネード」「スキル攻撃」「ブーストジャンプ」「殴り」など様々なアクションを行うことが可能。なお、これらのアクションは、敵も使ってきますので、ハチャメチャでカオスな戦場が楽しめます。

◆個性が出せるキャラカスタマイズ




オンライン要素が強い分、より個性を出したくなるもですが、武具の全てに異なる外見が設定されており、様々な組み合わせが楽しめます。また、各クラスには固有のスキルが複数存在します。

生命力などのパラメーターはもちろん、グレネードの種類もスキル次第。

こちらは何かを消費するのではなく、戦闘中にスキルに対した行動を行うことで経験値が溜まりアンロックされます。このスキルの組みにより、様々なプレイスタイルが生まれそうです。

◆対戦マルチプレイ


この画面が既にカッコイイ

そして忘れてはいけないのが、対戦マルチプレイの「クルーシブル」です。武具やスキルはそのまま使え、『HALO』同様にアクション性が強く遊びやすい印象。思わず夢中になるあたり「Bungie」さまさまです。人数は最大12人で、ルールも「陣取り」「デスマッチ」「チームデスマッチ」などお馴染みのものが揃っており、ステージによっては乗り物も出現します。

そのステージでは、移動専用のビークルを召喚することもできます。



他のゲームと異なる点としては、いつでもイベントリから武器を変更できることでしょうか。ただし、変更すると弾が0になりますので、注意が必要です。なお、武器はステージに設置されておらず、敵からドロップもしません。



マルチプレイの報酬としては、まずは経験値。そして、武具と交換できるポイントが溜まる他、スコアに関係なく武具が貰えることがあります。ですので、例え装備が弱くても、いや弱いからこそ参加する意味があると言えるでしょう。

マッチング後は、みんなで現地にワープ!

◆気になった点




とはいえ不満点もいくつかあります。まずは、ロードの長さ。一度ミッションが開始すればロードを挟む事はありませんが、ミッション選択画面や「シティ」に行く際のロードも、ミッション開始時と同じく20秒~30秒ほど待たされる時があります。



次に「クルーシブル」での乗り物のバランスです。耐久度が高いう上に高火力で、対人火器では手も脚も出ませんでした。ある程度ゲームを進めれば、物に張り付き継続的にダメージを与えるグレネードが開放されますが、ベータ版の段階ではかなりの脅威です。

最後に、フィールドにいるプレイヤーが少ない点も触れておきましょう。試しに15分ほど徘徊してみましたが、出会ったのはたった6人。裏でチャンネル指定が行われているのでしょうが、MMOの様なイメージは覆されました。

◆まとめ




全てがオンラインに繋がってはいるものの、ゲームプレイはかなりスムーズ。むしろ繋がることにより没入間が増し、「探索」「カスタマイズ」「対戦」など全ての要素が見事に一括化。誰かとプレイを気軽にシェアできる点が、新しくもあり魅力的だといえます。

それゆえに、オンラインが前提ではないFPSには満足できない時がくるのかもしれません。今回のベータテストでは、その前兆を感じることができました。


PS3/PS4タイトル『Destiny』は9月11日発売予定で、Blu-ray Disc版・ダウンロード版ともに価格は未定です。

GameSparkでも別のプレイレポートを掲載しているのでぜひ御覧ください。

(C)2014 Bungie, Inc. All rights reserved. Destiny, the Destiny Logo, Bungie and the Bungie Logo are among the trademarks of Bungie, Inc. Published and distributed by Sony Computer Entertainment Inc. in association with Activision.
《栗本 浩大》
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