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【そそれぽ】第94回:全ての謎を解いた人にはゲーム史に残る名作となる!『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』をプレイしたよ!

任天堂 Wii U

謎が謎を呼ぶ本格ミステリー『消えた後継者』
  • 謎が謎を呼ぶ本格ミステリー『消えた後継者』
  • パートナー「あゆみ」は探偵事務所の力強い味方
  • コマンド選択式アドベンチャー
  • 漂う和風ホラーテイスト
  • 粘り強く調べて、辿り着く事件の真実とは?
  • ゲーム中にタイトルを出す演出も当時は斬新
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第94回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

根も葉もない噂話の拡散って怖いです。最近はTwitterなんかを通じて一瞬で広がったりするので余計に怖いです。しかし広がる以上に怖いのは、その噂話がデマだったときです。その話が嘘か真か、信じる前にソースの確認は心がけたいものですね。「調査する」って大事です。

というわけで、今回プレイするのはWii Uバーチャルコンソール『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者(前後編)』です。

本作の続編にあたる『ファミコン探偵倶楽部 PARTII うしろに立つ少女』(リメイク版)は、以前【そそれぽ】でもプレイしたことがあり、本作は『うしろに立つ少女』の後日談にあたる話だそうで、非常に気になっていました。Wii Uバーチャルコンソール配信を機に満を持して『消えた後継者』に挑戦です。プレイしやすくなったリメイク版の『うしろに立つ少女』でも歯ごたえがあったので、オリジナル版の『消えた後継者』はもっと歯ごたえがあるんだろうなぁと覚悟しつつ・・・!(笑)それでは、早速プレイしていきましょう。


◆『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』どんなゲーム?


■コマンド選択式アドベンチャー
プレイヤーは記憶喪失になってしまった少年探偵となって、「明神村」で起きた資産家「綾城家」を巡る難事件の解決に挑みます。ゲームのほとんどがコマンド選択によって進行する「コマンド選択式アドベンチャー」となっており、プレイヤーである主人公は「きく」「しらべる」「ばしょいどう」などのコマンドを駆使して、事件の真相へと迫ります。

尚、タイトルが『前後編』となっているのは、発売当時ファミコンディスクシステムの容量に収まりきらない大ボリュームで、『前編』と『後編』の2作に渡って発売されたためです。バーチャルコンソールで配信されている本作は、その2本を1本にまとめたお得な内容となっています。

■和風ホラーテイストのミステリー
「明神村」に伝わる死者蘇りの伝承、資産家「綾城家」の当主「綾城キク」の謎の死、その遺産や「綾城商事」の権力を争う血族内でのいざこざなど、古き良き和風ミステリーの雰囲気が漂いまくってます。全体的にかなり渋い雰囲気です。


◆プレイするコツ


■粘り強く!
場面場面で豊富に選択できるコマンドですが、実はほとんどが意味のないものばかり。コマンドを選択して行動しても、繰り返し同じメッセージが表示されるだけで、そういった場合は本当に何の意味もありません。

しかし、同じコマンドを選び続けることで、リアクションの変化が起きる場合が例外的に存在します。意味がないかもしれないけれど、行き詰まったときの突破口なる可能性を秘めた「きく」で、ぜひツッコミ続けてましょう。

■順序良く!
「きく」コマンドで聞き込みをする場合、聞き出したい内容がプレイヤー的にわかっていても、いきなり本題にはなかなか入れません。本題へとつながる質問を、順序良く的確に選択してぶつけていくことがポイントです。うまく情報を聞き出せないときは、ほかのコマンドも含めて、順序立てて攻め落としましょう。

■場所移動には意味がある!
本作の大きな特徴として、場面場面で一定の条件を満たさないと基本的に「ばしょいどう」のコマンドが出現しないことが挙げられます。逆に言えば、場所移動できるときは、必ず移動先で何かが起きるので、次の場所(場面)に行くには何をすべきかというのも、推理のポイントのひとつになってきます。


◆気になったところ


■インターフェイスが不便
さすがにファミコンの時代のタイトルなので、インターフェイスまわりが現在のゲームと比較して便利とは決して言えません。ただし、現在のゲームと比べると不便であるというだけで、欠点と言われてしまうような不備は全くなく、滞りなくゲームを進行することは可能なのでご安心を。

■文字の表示スピードがやや遅い
今どきならコンフィグなんかで調整もできそうですが、当時のゲームにそれを求めるのはさすがに酷。とはいえ、メッセージ表示において、ページを送る際は必ず「▼」が表示され、確認のAボタンを押さなければ次頁に進めないスタイルなので、文字表示のスピード自体がもっと速くても問題なかったのではないかと思います。

特に、繰り返し同じ聞き込みをして試行錯誤して、同じメッセージが何度も表示されるような場面では、この文字表示のスピード感に多少ストレスを覚えました。

■リアルにメモ取る覚悟が必要
登場人物の人間関係や、その背後にある事情や感情がかなり複雑かつ、登場人物の数もかなり多いです。筆者は、頭の中だけで整理するのが追いつかなくなり、特に一番最後の謎解き(ネタバレになるので詳細は省略)の部分では、ついに紙とペンを用意して、メモを取りながらプレイしました。プレイヤーをフォローしてくれる便利な機能がゲーム内に一切ないので、基本自分で頑張るしかありません。

ただし、同内容の3DSバーチャルコンソール版では、3DSの本体機能、ゲームのスクリーンショットと手書きのメモを残しておける「ゲームメモ」が非常に役立ちそうだなと感じました。同じゲームなので、このあたりのプレイ環境の選択はプレイヤーの好み次第です。

■レトロなグラフィック表現を許せるか
結局のところ、これが本作を楽しめるかどうかの大きなポイントと言えそうです。当時のゲームとしては非常に描き込まれたグラフィック表現ですが、いかんせんファミコン時代なので、2014年における「リアルなグラフィック」とはほど遠いものです。「1980年代のグラフィックはこうだった」としっかり割り切れないと、ストーリー以前にその表現部分で楽しめないかもしれません。

それでも、リアルではない分は脳内でイメージが勝手に補完されます。筆者の場合だと、ファミコンゆえの色数の少ないドット画の死体のビジュアルは、これはこれで薄気味悪く、しっかり「負」の感情を持つことができました。そのあたりの感覚は人それぞれだと思うので、評価が難しいところになるかと思います。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


◆総評


根気でぶつかる少年探偵!
真実に迫るほど惹き込まれる「謎」と「恐怖」と「感動」の物語!


表示されるコマンドは総当たりでも大体進行可能ですが、要所要所で、コマンド選択以外の推理要素・・・例えば、文字を入力したり、グラフィックのとある場所を指アイコンで指し示したりと、一筋縄ではいかない工夫が、ゲームにしっかりと自然に組み込まれています。特に、「きく」「よぶ」といったいつもよく使うコマンドを、いつもとは違った解釈で使用するような変化球的な場面も存在して、謎解きアドベンチャーを「ゲーム」としてしっかり昇華しています。

一方で、年代的な古さから感じられる不便さやビジュアル表現の限界がやはり多少残念ではあります。以前【そそれぽ】でプレイした本作の続編のリメイク版『ファミコン探偵倶楽部 PARTII うしろに立つ少女』ではそういった部分がしっかり改善されていたので、筆者の場合は特にそういった部分がネガティブに感じられてしまったかもしれません。思い出補正なしでも楽しくプレイできる完成度ですが、ぜひレトロゲームならではの不便さに対する寛容さを持って挑んでもらいたいです。

物語の背景がかなり複雑なので、思いきってリアルに人物関係図などのメモを取ることをオススメ。自分の手で推理する手応えをより強く感じられると思います。前編はやや退屈さがあるものの、後編に近づくほど、そして物語の核心に近づくほど物語が盛り上がり、特に難解な謎解きやストーリーの先に待ち受ける真実が「鳥肌もの」なので、最後までくじけず、諦めず、粘り強くプレイしてみてください。

もちろん、言うまでもなくジャンル的にもWii U GamePadとの相性は抜群です。

【こんな人にオススメ】
・謎解きアドベンチャーが好きな人
・一人でのんびりとゲームがしたい人
・レトロゲームが好きな人
・『ファミコン探偵倶楽部 PARTII うしろに立つ少女』をプレイ済みの人
 →『うしろに立つ少女』の後日談が本作なので、ぜひ!

ファミコンディスクシステムのゲームとは言え、前後編を合わせるとかなりのボリュームがあります。たまにはリアルにメモでも取りながら、慌ただしいゲームや人間関係を気にするゲームの息抜きに、一人のんびりとレトロゲーム攻略に挑んでみるのもオツなものかもしれませんね!(20歳以上の方は)お酒でも呑みながらいかがでしょうか?(笑)

すべての謎が解けた時の衝撃と感動は、ゲーム史に残るといっても過言ではありません。興味を持った方は必ず最後までプレイしてみてください!また、3DSバーチャルコンソールで配信されている同作もほぼ同じ内容なので、ぜひプレイの参考にしてみてくださいね!


【そそれぽ】第94回、いかがでしたでしょうか?国立競技場のフィナーレに飛んだブルーインパルス、我が家からも見えました。リニューアルオープンは2019年だそうで、その頃自分やゲーム業界はどうなっているのか、想像もできません(笑)。次回もどうぞお楽しみに!


Wii Uバーチャルコンソール『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者(前後編)』は、好評配信中で価格は514円(税込)です。

3DSバーチャルコンソール『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者(前後編)』は、好評配信中で価格は514円(税込)です。

(C)1988 Nintendo


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》

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