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ルーヴル美術館で『3DSガイド ルーヴル美術館』を試してみた

2013年11月27日より任天堂から販売された『ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館』。これはルーヴル美術館と任天堂の共同制作によって作られた館内ガイドで、2012年よりルーヴル美術館で実際に使われているオーディオガイドとほぼ同じものです。

任天堂 3DS
ルーヴル美術館
  • ルーヴル美術館
  • 『ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館』
  • 貸し出しカウンター
  • 券売機
  • ルーヴル美術館内にあるショップのディスプレイ
  • 『ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館』パッケージ表
  • 『ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館』パッケージ裏
  • 『ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館』パッケージ内
2013年11月27日より任天堂から販売された『ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館』。これはルーヴル美術館と任天堂の共同制作によって作られた館内ガイドで、2012年よりルーヴル美術館で実際に使われているオーディオガイドとほぼ同じものです。

館内ではニンテンドー3DS LLごと貸し出しを行っており、一般料金は5ユーロ、18歳未満は3ユーロでレンタルできます。美術館のチケット売り場か、入り口付近の貸し出しカウンター横の券売機でレンタル用のチケットを購入し、貸し出しカウンターで交換してもらいます。オーディオガイドは7ヶ国語に対応しており、もちろん日本語版もあります。借りる際はパスポートなどの身分証を預けることになりますのでご注意下さい。

日本ではダウンロード版のみの販売となっている『ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館』ですが、ルーヴル美術館の売店でのみ各国語のパッケージ版が販売されています。価格は24.96ユーロ(約3500円)となっており、1714円(税抜)のダウンロード版よりも高くなっていますが、ここでしか買えないお土産や記念品であることを考えると割高感は感じませんでした。

日本語版パッケージは日本の3DSソフトとあまり変わらないように見えますが、「MADE IN JAPAN」と「ASSEMBLED GERANY」が併記されており、EU圏のバーコードがプリントされています。パッケージ内には特に説明書などは入っていません。

持参したニンテンドー3DSにソフトを入れ起動させると、自動でこの場所がルーヴル美術館の館内であることを認識してくれます。(ニンテンドー3DSの無線スイッチをオンにしている必要があります。)

館内だと認識されると、ニンテンドー3DSの時計を現地時間に設定するように指示が出ます。本体の時計をフランスの現地時間に設定し再起動して、『ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館』を立ち上げます。すると館内用のオーディオガイドとして使えるようになります。なお、館内以外だと、ルーヴル美術館の作品を鑑賞したり、館内を疑似体験できるモードで起動します。

「見学を始める」をタッチかAボタンで決定すると館内ガイドがスタートします。そこで、ルーヴル美術館の学芸員のお勧めコースや、自分が見たい作品までの館内ナビなどを選べます。見学コースの所要時間や、見たい作品までの所要時間なども表示されます。

今回は「見学コース 穏やかな美術館」を選択してみました。すると、3DSの上画面に現在位置が表示されます。美術館中に専用のビーコンが設置されており、そこから現在地を割り出しています。

見学コースをスタートすると、下画面に目的地へのルートが表示されます。ナビは音声だけでなく、曲がる箇所などの写真が表示され、細かく誘導してくれます。ただ、音声は3DSのスピーカーからだとまわりの雑音で聞き取り辛くなるため、イヤフォンやヘッドフォンがあった方が良いです。

ナビに従って作品に到着すると、自動で作品の画像と共に学芸員の音声解説が始まります。一部の有名な作品では、任天堂が制作したCGモデルをいろんな角度から見ることができます。もちろん3D表示に対応しています。

また、3DSを閉じている状態だと、そのまま音声ガイドとして機能します。ただ、ルーヴル美術館の展示品が膨大な数であるためか、すべての作品にオーディオガイドがついている訳ではありませんでした。3DSのオーディオガイドがある作品には解説文のプレートに「Thanks to NINTENDO」の小さな表示があります。ソフトのパッケージにインターネットでの「展示品の更新」の旨が書いてあるので、アップデートでガイドする作品が増えていくのだと思われます。

それでも、著名な作品は網羅されているので、オーディオガイドとして十分な機能であると感じました。3DSの特性を活かしたわかりやすいタッチ操作は、さまざまな世代に受け入れられているようで、美術館内では老若男女問わず3DSを操作して美術鑑賞を堪能している姿が見受けられました。

日本のゲーム機が、世界的に有名な美術館の館内ガイドになっていることは非常に興味深く、任天堂が芸術へのアプローチによりビデオゲームの可能性を広げていく試金石なのかもしれません。

旅行でパリを訪れた際は、ルーヴル美術館で『ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館』をぜひ試してみてください。
《Daisuke Sato》
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