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その昔ニンテンドウパワーで『牧場物語』を遊んでいたライターが、はしもと氏に「直接!」最新作の見どころを訊く―『スーパーマリオブラザーズ』コラボ経緯も

任天堂 3DS

その昔ニンテンドウパワーで『牧場物語』を遊んでいたライターが、はしもと氏に「直接!」最新作の見どころを訊く―『スーパーマリオブラザーズ』コラボ経緯も
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18年の歴史を持つ『牧場物語』の最新作、『牧場物語 つながる新天地』がいよいよ発売されました。シリーズを重ねるごとに、牧場生活をより豊かに楽しむ要素が加わるのが特徴的なタイトル。今作では、牧場生活により多くの要素が加わりました。

休みの日があると年間パスポートを使って動物園や水族館に行き、実際に農家に赴き作業を手伝い、さらには乗馬なども楽しまれていたと話してくれたのは、本作のプロデューサーであるはしもと よしふみ氏。『牧場物語』はいま、どのようなタイトルになったのか、大人になった私たちでも遊べるのか、たっぷりとお話を伺ってきました。

◆動物LOVEにはたまらない!シリーズ最多60種類以上の動物が登場

――今作では「動物」がたくさん出てくるのが一番のポイントだと思うんですが、見てみるとアンゴラウサギやハシビロコウなどかなりアグレッシブな選出をされていますよね。

はしもと:直近のタイトル『牧場物語 はじまりの大地』『牧場物語 つながる新天地』に関しては、どちらかというと「飼えない動物」にクローズアップして入れていきました。今作に出てくるアルパカやアンゴラウサギも飼育が難しいですし、「ゲームだからこそ飼える」「生態が面白い」「形状を日常生活では見ない」といったところを重要視しての採用でした。

――動物を増やすキッカケというのは何だったんでしょうか。

はしもと:キッカケとしては、これまでのタイトルとは違うプレイスタイルを味わえる動物はいないのか、というのが始まりですね。あとはシリーズを重ねるごとに牧場生活から一歩外に出た形でフィールドが広がっていきましたので、野生動物が増えた経緯もあります。

――私、小学生の頃にローソンへ行って「ニンテンドーパワー」に『牧場物語』を書き込んで家で繰り返し遊んでいたんですよ。

※1997年ごろより、日本国内のローソンおよび任天堂が実施したゲームソフトの書き換え販売サービス。店頭のロッピーにフラッシュメモリを搭載したスーパーファミコンやゲームボーイのカセットを差し込み、ゲームの購入や消去などができた。

はしもと:ありましたね!

――家で動物が飼えないので、そのフラストレーションを『牧場物語』と学校の飼育委員で晴らしているところがありましたね。なので、ゲームだからこそ飼えるという部分にはかなり共感します。

はしもと:なるほど(笑)。「飼育」という部分をゲームで扱うのは実は難しくて、いまでは来ないものの一時期までは、世話をしないと病死してしまうというところが「かわいそうなので、やめてください」という意見があったんですよ。でも、シリーズが続いていく中で、牧場とともに大きくなっていったユーザーさんから、現実では伝えられないので、こういった要素は入れて欲しいと要望が増えています。初期のユーザーさんが親世代となり、かわいそうだけではなく、ちゃんと伝えないといけないと思われているのかも知れません。

――今作では新要素「サファリ」でたくさんの動物とゲームで触れ合えると思うんですけども、ゲームに登場するアルパカやアンゴラウサギに触れることのできる日帰りツアーを展開しているところもユニークですよね。

はしもと氏:これについては、ゲーム発信で動物や企画を知って参加するかたも多いんですよ。あと面白いのがシリーズの歴史が長いですから、親子で『牧場物語』を知っていることもあって。なので、親子や女の子同士など、いろんな形でご参加いただいているみたいです。

――行ったかたの楽しかった部分っていうのは、はしもとさんの耳にも届いていますか?

はしもと氏:ゲームで見ていた動物を触れるのはモチロンなんですが、画面で見ていたビジュアルが見られたり乳搾りやアップルパイ作りなんかを実際にやれるというのが楽しいと聞いています。純粋に何か見に行くというよりは、ゲームの世界を体感しているような感じがあるというのも言っていましたね。

◆『牧場物語』はいまでも全年齢向けのタイトルである

――『牧場物語』のキャラクタービジュアルについて一番お聞きしたいことがあって、それはもし何も知らないかたがビジュアルを見たら「女児向けなのかな?」と思うかたも少なからずいるかもしれないというところなんです。

はしもと氏:そういう意味では、初代『牧場物語』やゲームボーイの時代というのは「女児向けではないものの、全年齢を表す」というところで頭身含めデフォルメがされていた部分があったかと思います。出発点としては、そのデフォルメが女児向けに見えるビジュアルだったのは確かとも言えますね。2008年に発売したDS『ようこそ!風のバザールへ』は、メーカーとして女児も意識してデザインをしたんです。そうするとですね、低年齢のユーザーさんほど「こどもっぽい」と言うんですね。我々がやったのは大人の考える低年齢層のデザインで、実際の小学生たちはもっと背伸びしたところを楽しみたいと考えているということがわかりました。個人的には大好きなタイトルなんですがね。

――私も女児向けの雑誌を制作していたので、とてもよくわかります。

はしもと氏:とはいえ『牧場物語』は続いていくシリーズですから、その時にさらに低年齢であるユーザーさんを開拓することができたからこそ、その子たちが年齢を重ねても着いてきてくれているという考え方もできます。いまでは制作して、結果よかったなと感じる部分も多かった出来事ですね。

――すると、今作も「全年齢向け」と言える。

はしもと氏:はい。過去の経験からいまでも低年齢のユーザーさんに意見を聞いたりはしています。頭身の高い低いはタイトルごとに違いはありますが、まず大人が楽しめて、低年齢のユーザーさんは背伸びして「この世界が好きだな」と思ってもらえるぐらいのバランスでビジュアルを制作しています。

――過去作は『for ガール』としてユーザーの区分をされていましたよね。

はしもと氏:そうです。以前は『for ガール』というものがあり、男の子の主人公版発売後に女の子主人公版を発売する流れでした。PSP『ハーベストムーンボーイ&ガール』、DS『コロボックルステーションforガール』なども私が担当しています。やっていた理由というのが、家が少女マンガだらけで。

――えっ!

はしもと氏:姉が2人いて、末っ子だったんですよ。なので、家に少年マンガがほぼ存在せず、少女向けの雑誌や単行本にまみれながら、たまに自分の小遣いで好きなものを買うという状況だったので、少女マンガ的世界を描くのは好きでした。けっこう喜んでやっていましたね。

ただ、『コロボックルステーション』はガール版が出ないという想定でやっていたので、『コロボックルステーション』が終わった後に『forガール』という話が会社からあった際、スタッフ一同候補者選びが大変でした。

――なんと。あと、キャラクターといえば、今作の結婚候補たちです。男性にはロマンがあるし、女性は個性があって見た目もすごくカワイイですよね。きっと、みなさん誰にしようか迷われる。

はしもと氏:ありがとうございます。

――今作のキャラクターづくりに関しては、イラストレーターさんとはどんなやりとりをされたんでしょうか。

はしもと氏:まず、かなり細かい設定リストをこちらで予め用意するんです。たとえば、どんな家族構成でどんな台詞を話してという部分から、身長や服のテイストまで。それをお渡しして、何度かやりとりをしながら1キャラクターずつ制作をしています。

――なるほど、こちらにも少女漫画の知識が活かされていそうですね。とはいえ、「ワンタタン」のような、エキセントリックとも言えるキャラクターも生み出されているわけで。あのキャラクターは発表後、かなりザワッとしていますよね。

はしもと氏:ザワザワっとしていますよね(笑)。これはもう、限りなく田舎の世界に怪しい生き物が当然のように居るというシチュエーションが、プレイヤーにとってもいい状況なのかなと思います。歴代の審査員キャラクターが元々奇抜な格好をしている理由は、普通の田舎に馴染んでいる人たちのところにたまに来る審査員がひと目でわかるようにということもあります。ワンタタンについては、最初はもうちょっとゆるキャラ的なデザインで上がって来ていたんですが、デザイナーとやり取りしているうちに最終的にはこんな感じの落としドコロになりました。

――エッジが効いていますよね。だって、頭にフリスビーとテニスボールですよ。

はしもと氏:そうですね、いつでも遊べそうですよね。是非、いろんなキャラクターとの会話やドラマとあわせて、こういった細かい部分も楽しんでもらえると嬉しいですね。


◆複数の牧場主がいる状況がもたらすゲームデザインとは

――今作で畑が9マスいっぺんに耕せるようになりましたよね。こちらは最初から可能なんでしょうか。

はしもと氏:できます。これについては今のゲームだから、この仕様にしたという部分があります。昔のゲームって、「最終的にはこんなすごいことになりますから」というのがゲームだったと思うんですよね。今のゲームにおいては、わりと早い段階でゲームを続けさせてくれる気持ちを持ってもらうことが大事なのかな、と考えています。成功体験といいますか。

――ええ。

はしもと氏:ですので、9マスで耕して作物を収穫してもらって「こんなに楽しいんだ」と感じてもらえたらドンドン畑を拡大してもらう。9マス耕せるといっても、ハードの性能もあがっていますし大地主になれるので楽しいと思いますよ。あとは、ライバルの牧場主たちとお祭りで畑を取り合うイベントもありますので、畑をドンドン耕せる状況のほうがゲーム的にもいいだろうという理由もあります。『はじまりの大地』では簡単すぎるというユーザーさんの意見もあり、少しだけ難易度を上げていますが、この部分は正直好みもあると思いますので、難しいですけどね。

――今作で本格的に複数の牧場主が登場しますが、こちらはプレイヤーにどんな影響があるんでしょうか。

はしもと氏:従来の『牧場物語』では、牧場主の成果や苦労というのはコロボックルと会話することで感じていたと思うんですが、今作ではライバルである牧場主たちもその役割を担います。労いあう仲間的なところもありますけど、ほかの牧場主の行動を見て学ぶ機会も多いと思いますよ。

――学ぶ部分は、具体的にはどんな感じなんでしょうか。

はしもと氏:ほかの牧場主のやり方を見ていると、誰に教えてもらうわけでもなく「マネするところ」と「これはやっちゃいけないな」と思う部分があるはずです。チュートリアルで全部文章で説明をしていた部分を、画面で見て覚えてもらえるようにしたかったんです。

――作物関係でいうと、『スーパーマリオブラザーズ』とのコラボが驚きました。

はしもと氏:このコラボは、前作『牧場物語 はじまりの大地』をニンテンドー3DSで発売して、今作も同じハードで制作しようというタイミングで任天堂さんと話をさせていただきました。

――収穫物が「スーパーキノコ」「ファイアフラワー」「スーパースター」になった理由は。

はしもと氏:まず、『牧場物語』の世界になじむような登場のさせかたを意識しました。そして、この世界に『スーパーマリオブラザーズ』の要素が来るからこそ可能になる、牧場の役に立つ効果が発揮できるモノ、ということから3つのアイテムを使わせていただくことになりました。

――効果は内緒なんですよね。

はしもと氏:実際に遊んでいただければ(笑)。効果については、畑にまつわるものです。なかにはゲームプレイにとても役立つものもありますので是非活用してください。

◆サブタイトル「つながる新天地」に込められたモノ

――さまざまな要素が楽しめることが伺えますが、はしもとさんのなかで一番こだわった部分というのはどこになってくるんでしょうか。

はしもと氏:サブタイトルにも表れているんですけど、「つながる」という部分。繋がると聞くと、通信をしなくちゃダメなの?と感じるかたもいると思いますが、いろんなことを含んでのことなんです。ゲーム内でのことでいえば、牧場主たちとの繋がりであったり、これまで傍観者だった野生等物たちと「サファリ」で繋がれるですとか。作物関係では「貿易」でゲーム内の世界各国とのやり取りがあるので、充分に繋がる要素が楽しめると思います。

――ありがとうございます。それでは、最後に発売を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。

はしもと氏:前作の『牧場物語 はじまりの大地』を発売してから、すぐに今作に取り組みはじめました。世の中的には「ついにか」、という感じかもしれませんが、我々スタッフ一同としては「やっと完成した」というところです。「サファリ」や「貿易」などはチャレンジではありましたが、牧場生活がより楽しくなる要素に出来たと思っています。チュートリアルの簡易化や9マス耕せる部分、あとは階段からちょっと外側にジャンプするとショートカットも可能になりました。箱庭を存分に楽しめる形になっていますので、みなさん楽しんでいただければと思います。

――ありがとうございました。

『牧場物語 つながる新天地』は好評発売中で、価格は5,040円(税込)です。

(C)2014 MarvelousAQL Inc. All Rights Reserved.
SUPER MARIO items (C) 2014 Nintendo.
《きゃんこ》

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