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【ガチレポ!】第21回 ハサミチョキチョキACT『パペッティア』は、かつて見た事のない魔法の人形劇場だった

こんにちは、Amiです。東京ゲームショウでしたね~。今回も多数の新情報が飛び交って、活気のあるイベントだったように思います。次のお祭り騒ぎは次世代機の発売日かな…今から期待が止まりません。

ソニー PS3
いざクウタロウの物語へ!
  • いざクウタロウの物語へ!
  • こちらが妖精ピカリナ。奥の宝箱は、クウタロウのヘッドです
  • 月の暴君ムーンベアキング。お風呂にアヒルちゃんを浮かべているあたり、可愛らしい気もしますね
  • ゲーム画面はデザインも演出も劇場一色。観客の歓声も飛び交います
  • 実に美味しそうなお菓子の家。これを見たクウタロウたちがとった行動とは…?
  • カリバスを使って色んなモノをカット!これが基本のアクション
  • 切るモノさえあれば、空中を泳ぐように進んでいくこともできます
  • サボテンをちょきちょきカットして⇒
こんにちは、Amiです。東京ゲームショウでしたね~。今回も多数の新情報が飛び交って、活気のあるイベントだったように思います。次のお祭り騒ぎは次世代機の発売日かな…今から期待が止まりません。

さて、それでは一週お休みをいただきましたガチレポ!第21回目はPS3で発売中の劇場型アクションゲーム『パペッティア』をご紹介します。


■同じ場面は2つとない!目が離せない見事な演出
ゲームの主人公は、月の暴君ムーンベアキングによって木の人形に魂を封じられてしまった少年クウタロウ。謎の魔女とペットの猫に導かれながら、関西弁のおしゃべりな妖精ピカリナとともに、ムーンベアキングを倒して地球へ帰るために歩みを進めます。

本作の魅力は大掛かりで豪華絢爛、ファンタジックな劇場風ゲーム進行が大きな特徴。ゲーム画面そのものも劇場のようなデザインになっていて、舞台の登場人物を動かしているかのような感覚に陥ります。

なんといっても舞台装置の使い方が見事。二つとして同じ場面に出会わない、凝りに凝った舞台演出が次から次へと絶え間なく押し寄せるうえ、ゲームプレイ中は登場人物がよく喋り、進行にあわせて入るナレーションがさらに舞台を盛り上げます。

次にこの舞台がどう変化するのか全く予想がつかない、不思議で可愛く、ちょっとダークでとても賑やか、そして華やかな世界です。私のテレビモニタには3D対応機能がなく、今までは別段不満に思った事もなかったのですが、「ぜひとも3Dで見たい!」と初めて思ったタイトルとなりました。

ちなみに、パッケージ版に付属している取り扱い説明書も絵本風になっているコダワリ仕様です。ジャバラに折りたたまれたページには手描きイラストがふんだんに使われていて実に可愛いので、説明書を読まない派の方もきっと目を通してみたくなるはず。


■思わずやみつき、「ハサミアクション」
そして、ゲームプレイの特徴はハサミアクション!クウタロウのもつハサミ、名前を「カリバス」と言いますが、ゲームではこのカリバスをつかった一風変わったジャンプアクションがメインとなります。

カリバスは攻撃に使えるだけでなく、ステージに出現する紙や布など様々なオブジェクトをチョキチョキとカットすることが出来るほか、空中で何かをカットすれば「エアカット」となって、そのまま空中を移動することも可能です。

何かを切り続けている限りはずっと落ちずに滞空していられますし、カットし続けている限りは上下左右へ自由に動き回ることもできてしまうのです。ただし、切るものがなくなると一定時間滞空したのちに落下してしまうので注意してください。

なお、滞空時間には余裕があるので、進む方向を少し間違えたり切るタイミングを逃したりしても比較的仕切り直しがきく易しいつくりです。

エアカットは地面に足をつけて歩くよりはよほど不安定なのですが、「早く何かを切らないと落ちちゃう!」という焦りとともに、独特の浮遊感がなんともいえず気持ちいい。ジェットコースターのように高速移動して進むシーンはスリル満点ですし、カットする時の「しゃきっしゃきっ」という音がクセになってしまいます。


■お人形は頭が命!体力と鍵の役割を担うヘッド
木の人形であるクウタロウは、自身の頭、ヘッドが体力の代わりとなります。ヘッドのストック数は3つで、ダメージを受けると装着中のヘッドがコロンと落ちるのですが、それが消滅してしまう前に拾い直せば持ち直すことができるので心配無用。

特定の足場から落ちたり、3つのヘッド全てがなくなるとゲームオーバーになってしまいますが、ステージ中のいたるところで見つかる「ムンピー」という黄色い石を100個消費すればチェックポイントから再開できますので、見つけたら片っ端から回収しておきましょう。
とはいえ、一部のムンピーは手が届きそうで届かない、非常に絶妙な位置に配置されているので、思わずムキになって余計な危険に身を投じてしまったりするのですが…。

ヘッドには恐竜の顔や船、オバケなどなど様々な種類が存在していて、ステージ中の特定の箇所で「ヘッドアクション」を行えば、隠しボーナスステージや隠しルートへの道が拓けることがあります。全てのルートを発見するには計画的なヘッド運用が求められるので、周回プレイではそうした部分に注目して遊ぶのも楽しいかもしれません。

各ステージの最後にはボスが出現。総ボス数は多めで、ボス戦大好きな私にとっては嬉しいことで、かなり楽しめてしまいました。決まった手順を踏んで攻略していくタイプですが、要所要所で相棒のピカリナがしっかりアドバイスをしてくれるので安心です。


■見ているだけでも楽しめる、美しすぎるアクションゲーム
イベントシーンはステージ開始前と終了後の幕間のみしか挿入されないものの、時間的には少々長め。ステージ攻略も良くも悪くも演出に重点がおかれた内容ですので、何よりもゲームプレイそのものをガッツリ楽しみたい人には物足りなさが残るかもしれません。

とはいえ、目を見張る豪華な演出に反して、ゲームプレイはシンプルで難易度も低め。絵の美しさを楽しみながらも一体感のあるゲームプレイができる、普段あまりゲームに触れない方や子供にもオススメできるアクションゲームです。2人協力プレイではピカリナを2P側のプレイヤーが操作してクウタロウを手助けしたり、邪魔をしたりする事ができますので、友達や家族と楽しむにもピッタリです。

ちなみに、ゲームを進めると数冊の「絵本」を読むことができるようになります。読み手の年齢によって随分得られる感想が変わるだろう絵本で、ダークな側面が見え隠れするストーリーに物憂げなBGMが添えられ、ページがめくられるたびにグイグイ引き込まれていきます。登場キャラクターたちの秘められたバックグラウンドも明らかになるので、ぜひ全て読んでみてくださいね。


★こんな人にプッシュ★
・劇場風世界観に惹かれた人
・ゲームを「見ている」のも好きな人
・3Dテレビを持っている人

★その他備考★
・ピカリナの関西弁が自然(※筆者は生粋の関西人です)



『パペッティア』はPS3を対象に現在好評発売中。価格はパッケージ版が5,980円(税込)、ダウンロード版が4,900円(税込)です。

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

■筆者プロフィール
Ami
元・ゲームグラフィッカーのボス戦好きなアマゾネス。我が家には数十体の人形がいます。
ゲームは雑食で、国産から海外、RPGからFPSまでなんでも遊ぶ、食い散らかし系です。とりあえず、ゲームができればそれで幸せ。
ブログ:http://blog.livedoor.jp/xxxplus/
《Ami》
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