現在市販されている自動車は走行に関するかなりの部分がECU(Engine Control Unit)によって制御されています。そしてはECUは機関や機器の異常などを検知する自己診断機能(OBD、On-board diagnostics)を兼ね備えていて、診断データを他の機器とやり取りのためのポート(diagnostics port)が搭載。
このポートにノートPCなどの端末を繋ぎ、特別に設計されたプログラムを作動させることにより、運転席以外でも車の運転が可能になることが今回明らかになりました。
このプログラムを作成したのは、セキュリティー専門家のCharlie Miller氏とChris Valasek氏の2人で、 端末としてノートPCとファミコンのコントローラを用いました。動画ではまさにマリオカートのようにコントローラの操作でプリウスが走行する模様が収録されてます。
いわば車体の制御システムを「ハイジャック」できてしまうことが今回明らかになったわけですが、こうなると次に懸念されるのは遠隔操作で自動車が運転できてしまうのかどうかという点です。もしそれが可能であれば、テロなどにも悪用されかねない重大な問題となります。
今のところワイヤレスリモートコントロールで自動車を「ハイジャック」できる可能性は現実的にはあり得ないと不問にされていますが、この2人のエキスパートはこの問題はもっと世に知れ渡らなければならない問題であり、「人々の間でもっと議論が交わされなければならず、そして自動車メーカーはそれを聞く耳を持ち安全性を向上させなければなりません」と述べています。
今後もさらに自動車の各機能の電子制御化は進んでいくと思われますが、このニュースは自動車がどんどん便利になっていく一方、その代償として今までは考えられなかった問題が生じ得るというひとつの例ではないでしょうか。自動車の安全性は日常生活に直結するだけに我々一人一人が常に問題を把握し、ウォッチし続けていくことが求められていると思います。
動画タイトル「マリオカート的プリウス(mario cart prius)」
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