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【E3 2013】任天堂、3DSの世界シェアはソフトの牽引で拡大傾向 ― スマホ普及は携帯ゲーム機に影響なしとの見解を示す

任天堂 3DS

ニンテンドー3DS LL(欧米の名称はニンテンドー3DS XL)
  • ニンテンドー3DS LL(欧米の名称はニンテンドー3DS XL)
  • 欧米版『ルイージマンション2』パッケージ。欧米の3DS本体売上を牽引
  • 欧米版『とびだせ どうぶつの森』パッケージ。間もなく発売で更なるシェア拡大を目指す
  • 更なる詳細は「Nintendo E3 アナリストブリーフィング プレゼンテーション」をチェック
任天堂は、「Nintendo E3 アナリストブリーフィング プレゼンテーション」において、ニンテンドー3DSの世界市場動向と、スマートデバイスから受ける売上影響についての調査内容を発表しました。

■世界におけるニンテンドー3DSのハード市場シェア
・1月~3月、4月、5月の推移
【日本】53% → 53% → 55%
【アメリカ】19% → 23%
【ヨーロッパ】18% → 23% → 25%
【トータル】29% → 32%
※アメリカ市場の5月のNPDデータがまだ発表されていないため、5月時点のアメリカとトータルの市場シェアが算出されていません。

日本における販売数が大きいため、ニンテンドー3DSは2013年1月~3月において世界のトップシェアプラットフォームとなっていますが、日本以外の地域における存在感が不十分で、欧米市場の活性化が2013年度の最重要課題であることは、4月の決算説明会以降でも伝えられていました。4月のデータを見ると欧米における市場シェアが拡大しており、『ルイージマンション2』をはじめとする有力なソフトが発売されたことにより、ハードの売上を牽引したと考えられます。また、5月のデータにおいても日本とヨーロッパの市場シェアは更に拡大しています。


■ヨーロッパにおけるニンテンドー3DSのハード市場シェア
・1月~3月、4月、5月の推移
【イギリス】19% → 23% → 26%
【フランス】29% → 37% → 39%
【ドイツ】24% → 31% → 33%
【スペイン】19% → 27% → 26%
【イタリア】22% → 29% → 30%
【オランダ】22% → 26% → 31%
【ベルギー】30% → 38% → 42%

国ごとに状況が異なるヨーロッパにおける任天堂が直販している7か国の比較です。最大市場であるイギリスでのシェア拡大が達成されつつあることがわかります。また、4月時点で、イギリスとオランダを除く5か国で3DSはトップシェアのハードとなっており、5月も継続してシェアは拡大傾向にあります。

また、イギリスでは1月~3月のソフトヒットチャートTOP20に1本も含まれていなかったニンテンドー3DSソフトですが、4月以降、各国で『ルイージマンション2』や『ポケモン不思議のダンジョン ~マグナゲートと∞迷宮~』などがソフトヒットチャートTOP20にランクインするようになっています。『ルイージマンション2』については、ドイツ、フランスの5月のソフトヒットチャート1位、イギリスにおいても5位にランクインするなど、ソフトの売上が本体の売上を大きく牽引していることがわかります。


■有力ソフトの発売と今後
上記の状況から、ニンテンドー3DSは、有力ソフトの発売によって欧米市場シェアが拡大傾向にあり、今夏商戦においても、欧米で間もなく発売となる『とびだせ どうぶつの森』が鍵になるとしています。『とびだせ どうぶつの森』は日本で400万本を超えるヒットタイトルとなり、このソフトの成否が今後のニンテンドー3DSにとって非常に重要になるとの考えを示しています。

また、10月12日に『ポケットモンスター X・Y』が『ポケモン』シリーズタイトルとして初めて世界同時発売となり、今年前半に得た勢いを更に加速し、最高の状態で年末商戦を迎えることを目指すとのこと。ニンテンドー3DSというプラットフォームを世界で確かなものにするため、自社の有力ソフトをとくに集中的・積極的に展開していくそうです。


■スマートデバイス時代にゲーム専用機の未来をどう考えるか
NPDデータから業界全体の販売が前年に比べて減少していることを「スマートデバイスの影響」と分析しているアナリストやユーザーが多く、特に携帯ゲーム機についてはその影響が大きいと考えられています。しかし、NPDデータをもとに売上高ベースの前年比較をした分析によると、業界全体は3月・4月と減少傾向にあるものの、ニンテンドー3DSは拡大傾向にあります。また、携帯型ハードの売上は、スマートデバイスの登場前と登場後(2004年~2007年と2007年~2013年)を比較して増加傾向にあるデータを示し、これらから、スマートデバイスの普及によってゲーム専用機の未来が必ずしも悲観的なものではないとの見解を示しました。

その具体例として、スマートデバイスが爆発的に普及した2012年の日本を挙げて説明。同年にニンテンドー3DSが550万台以上を販売していることについて、日本で年間500万台以上ハードが売れたのは、ニンテンドーDSの2006、2007、2008年のほかは、ニンテンドー3DS以外にはなく、また今年についても今後『モンハン』や『ポケモン』といったヒットシリーズの新作の発売が予定されていることから、500万台以上の売上が達成できるペースで推移しているとしています。

・歴史的に「よく売れた」とされるプラットフォームの年間売上
【ゲームボーイアドバンス】2001年 400万台あまり
【PlayStation 2】2000年 400万台弱
【Wii】2007年 400万台弱
【PSP】2008年 350万台あまり(『モンハン』の爆発的ヒットの年)

上記データから、日本における年間500万台以上という販売実績は歴史的に見ても高い水準であり、「スマートデバイスの普及によって、携帯ゲーム専用機は必要とされないのではないか」という仮説が日本では成り立たないことを示しているとしています。また、今年は欧米市場でもニンテンドー3DSで結果を出すことで、携帯ゲーム専用機の未来の可能性を証明したいとしています。


『とびだせ どうぶつの森』をはじめ、日本でヒットしたソフトの各国向けのローカライズが行われ、順次発売されていくのが今年にあたり、世界シェアは現在進行形で拡大中のニンテンドー3DS。『ポケモン X・Y』などの新作ソフトの発売など含めて、スマートデバイスにはない携帯ゲーム専用機ならではのソフトウェアによって、今後も世界シェアを拡大できるという考えを任天堂は示しています。
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》

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