モブキャストは、モバイルオンラインプロ野球ゲームである『モバプロ』を制作し、大ヒットを飛ばしています。佐藤氏は「皆さんにもよく言われるように、モブキャストは『モバプロ』でマザーズに上場することができました。ソーシャルゲームに参入したのは2010年で、サッカーゲームを配信したところ大きな人気を獲得しました。それを期に、それまでさまざまなジャンルのゲームを制作としていたスタイルから、スポーツとゲームに特化するようになったのです」とモブキャストのポリシーを語りました。
続いて佐藤氏は、スポーツゲームにフォーカスすることについて、1つ目は、広告・マーケティング活動です。多くのソーシャルゲームがある中で、スポーツゲームについては競合他社が少なく、スポーツファンをターゲットにしたマーケティングが成功しています。2つ目は、コミュニティの活性化です。選手は毎年替わり、イベントも多いので話題が陳腐化しにくいという特徴があります。
3つ目は、スポーツファン層からの支持です。スポーツゲームは、その性質上、ユーザーの90%以上が男性という特殊なファンを持っています。こうした、特定のファン層を獲得することで、安定した収益が見込めます。そしてこれから展開することになりますが、スポーツのルールは世界共通であり、新しくルールを覚える必要がありません。これにより、海外展開が非常に容易であるというメリットがありますと、4つのメリットを説明しました。
また、球場広告や大会のスポンサードなど、リアルに連動するプロモーションを行うことで、ゲームのファンだけでなくスポーツのファンにアピールし、ユーザーとの距離を縮めていると語りました。
今後は、ルールが共通であるというメリットを生かし、各国から代表を選出した世界大会を行うという計画も立ち上がっているそうです。さらに、ゲーム配信だけでなく、ニュースやコミュニティなどを配信することでさらなるユーザー獲得へつなげていきたいと今後の展開を語り、講演を終えました。
関連リンク
編集部おすすめの記事
ゲームビジネス アクセスランキング
-
「キミの心の応援団長」バーチャルYouTuber富士葵が込める想いとはーーキーマンインタビュー
-
物理ベースでの絵作りを通して見えてきたもの/アグニのデザイナーが語るリアルタイムワークフロー・・・スクウェア・エニックス・オープンカンファレンス2012
-
『シェンムー』聖地巡礼ガイドマップを制作した横須賀市にインタビュー! 担当者ふたりの情熱がファン垂涎のアイテムを作り上げた【特集】
-
任天堂、ロゴを変更?
-
令和に新作ファミコンカセットを自作!その知られざるテクニック&80年代カルチャーを「桃井はるこ」「なぞなぞ鈴木」らが語る【インタビュー】
-
ポケモンが現実世界と仮想世界を繋いでいく、20年目の挑戦・・・株式会社ポケモン代表取締役社長・石原恒和氏インタビュー
-
【めざせクリエイター! Shadeで始める3DCG】第8回:最終回 他ソフトとのデータ連係:Shade11実践編
-
スクエニ和田社長、ゲームレビューについて議論「点数だけでは分からなくなる」
-
任天堂・豊田氏がニンテンドーDSなどについてコメント
-
挑戦的すぎる任天堂−懐かしのCM












