「comm」は「通話がとぎれず、相手の声がしっかりと聞こえる」通話をコンセプトに開発されたアプリで、「Mobage」の開発・運用などで培ってきたDeNAが保有する技術や大規模なインフラを活かしたものです。通話だけでなく、個人やグループでメッセージを交換したり、友人の近況などを伝えるアクティビティ表示機能を搭載。コミュニケーションアプリとして一通りの機能を備えています。
アプリは実名での利用を前提として、ユーザは家族や親しい友人など、連絡をとりたい相手を実名で検索し「友だちリスト」に追加する事によって、コミュニケーションを取ることができます。登録と同時にユーザーは「@co-mm.com」のメールアドレスも自動取得でき、こちらを利用して、アプリをインストールしていないユーザーともコミュニケーションが取れます。
「comm」は本日からiOS/Androidで無料で配信中です。
スマートフォン向けの無料通話アプリを巡っては、NHN Japanが提供する「LINE」が国内ユーザー数3000万人を突破して首位に立つ一方、韓国の「カカオトーク」も日本国内でヤフージャパンと資本業務提携を行い共同での展開を発表するなど競争が激化しています。そのほか、NTTコミュニケーションズが提供する「050 plus」や、PC時代から利用されてきたマイクロソフト傘下の「Skype」なども存在し、「comm」は「Mobage」など既存サービスの強みを活かしながら普及を図っていくことになります。
DeNAはゲームができるSNS「Mobage」で急成長し、スマートフォン上のゲームプラットフォームとしてライバルの「GREE」と競争を広げてきましたが、無料通話アプリの「LINE」が急成長し、今年夏からオープン化を実施。「LINE」上でのゲームや各種ツールの提供が可能となりました。先にオープン化をした韓国の「カカオトーク」でも、アプリに対応し友人と一緒に遊べるゲームがiPhoneのAppStore上位を独占するなど、無料通話アプリのゲームプラットフォームとしての存在感が高まっています。DeNAが「comm」をリリースした背景には、こうしたアプリとのゲームプラットフォームとしての競争も念頭にあるものと思われます。
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