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『Beyond: Two Souls』開発元Quantic Dreamによる国内向けプレミアムセッションレポート

ソニー PS3

『Beyond: Two Souls』開発元Quantic Dreamによる国内向けプレミアムセッションレポート
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先日国内リリースが正式決定した『Beyond: Two Souls』ですが、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン主催のプレミアムセッションが行われました。

会場では開発を担当するQuantic DreamのCo-CEO兼エグゼクティブプロデューサー、Guillaume de Fondaumiere氏が来日。実機プレイを交えながら行われたプレゼンの内容をお届けします。

■不思議な力を持つ少女の15年に渡る物語
『Beyond: Two Souls』は、『Heavy Rain』を手掛けたQuantic Dreamの新規IPで、全く新しい物語を描いたサイコスリラー・アドベンチャー。最新のエンジンで大幅にグラフィックとアニメーションを向上させ、『Heavy Rain』とは異なるゲームプレイを提供、キャラクターにより感情移入できる操作性になっているとFondaumiere氏。

主人公の少女、ジョディ・ホームズの8歳から24歳まで15年に渡るストーリーを通して、プレイヤーはジョディの人生の幸福な時も困難な時も合わせて経験することになります。ジョディの周囲にはエイデンという名の目に見えない霊体が存在し、エイデンが死後の世界と現実世界との狭間に存在するものであるという以外、何者であるかはジョディにもわかりません。15年間のジョディの成長物語であるとともに、死後の世界とはどのようなものかを探るのが、本作の大きなテーマです。

ジョディを演じるのはハリウッド女優、エレン・ペイジ。キャラクターのモデルや声だけでなく、ゲーム内演技全てを行っています。なお、本作のローカライズについては日本語完全対応が予定され、ジョディ役は映画『インセプション』でもエレン・ペイジの役柄を演じた白石涼子氏が担当。その他の配役も現時点では未公開ながら、著名な声優陣を用意しているとのこと。

■ジョディとエイデン、異なる操作感を用いたゲームプレイ
実機プレイデモではFondaumiere氏自らがPSコントローラを持ち、解説を交えながら行われました。登場したのは以前E3にて公開されていた直撮り映像と全く同じシークエンス。ゲームが2/3ほど進んだところのシークエンスであり、プレイヤーはジョディとエイデンの操作をマスターしている前提。この時点でジョディは22歳、全米中の警察から追われる身となっています。なお、今回紹介されたデモでのゲームプレイやUIは全て開発中のものであるとのこと。また、音声は全て日本語吹き替え化されていました。

電車のシートでジョディが寝ているシーンから始まったデモでは、まずエイデンを操作。エイデンはアナログスティックかジャイロセンサーで自由自在に前進や方向転換でき、霊体のため他の乗客からは見えません。オブジェクトをすり抜けることも可能で、車外へ出ることもできますが、青い光の糸のようなものでジョディと繋がっているためあまり遠くに離れることはできません。エイデン操作時に見える黄色い光を放つオブジェクトはインタラクトすることが可能で、L1を長押ししながら両スティックを操作することで雑誌やペットボトルを吹き飛ばしたりできます。

電車が駅へ着くと車内に警察官が乗り込んで来るので、頭上のリュックサックを落下させてジョディに知らせます。ここからは操作がジョディに代わり、警察官の手から逃れることに。揺れる車内の移動はスティック操作で、扉を開けたり攻撃を避ける操作は『Heavy Rain』に似たインタラクティブ性の高いQTEで行います。もたもたしているとジョディは逮捕されてしまい、この後の物語が変化。単純なゲームオーバーは存在せず、『Heavy Rain』同様多数の分岐や異なる展開、エンディングが用意されているとのこと

トイレから電車の屋根に脱出するシーンでは、△でエイデンを呼び出しエイデンの力を使って脱出口を開きます。プレイ中常時エイデンを呼び出せるのかは不明ですが、状況に合わせて2人の力を使い分け、協力しながら進めるのが基本となりそうです。屋根では警察官の追跡をかいくぐる激しい格闘シーンも。

電車の屋根から飛び降りたジョディは森へ。ここでも執拗な追跡から逃れるため森の中を疾走します。移動操作はスティックで行いますが、頻繁にQTEで障害物を避ける必要があり、失敗すると転倒してしまいます。水中へ逃れるシーンではL1とR1を交互に連打し水の中を進むなど、終始状況に合わせたボタン操作が必要で、キャラクターに感情移入しながら操作することが大切だとFondaumiere氏。

森を抜けると警察の検問があり、再びエイデンに代わって検問を突破します。ここでは警察官の1人に憑依して操り、車に乗り込んで闇雲に動かすことで周囲の混乱を招き、その隙にジョディがバイクを奪って逃亡。エイデンのインタラクトはオブジェクトだけでなく人間に対しても使え、乗り移った人間が死亡した場合は体から追い出され再び空中に戻ります。

バイクの運転中はジャイロセンサーでバイクのスピードと方向転換を操作。止まることも可能です。ヘッドライトのON・OFFもできますが、OFFにすると追手から逃れやすくなる反面視界が悪化し運転を誤る危険が。街に到着すると再び検問があり、今度はエイデンの力で雨をシールドに変え強行突破します。

しかし街に入ったところで警察に撃たれバイクは転倒、ジョディは重傷を負い自由に動けなくなるためエイデンを操作しジョディを守ることになります。その方法は多彩に用意され、スナイパーに憑依し他の警察官を射殺したり、ガソリンスタンドを爆破したり、時計台を落としたり、警察官の首を絞めたりなど様々。操作中はジョディが常に状況を説明してくれるので周囲を把握しながら行動できます。その間にも警察は徐々に包囲を狭めてくるため、ジョディを放置し過ぎるのも危険。最後にジョディを建物の中へ避難させ、ヘリコプターのパイロットに憑依して墜落させることで窮地を脱することとなります。

デモ中はシーンごとに短いロードが挟まれていましたが、実際にはロードは一切なくなるとのこと。終始映画のように自然にアングルが変化する様はまるでカットシーンを観ているかのようで、QTEのアイコンがなければとても操作中とは思えない出来。生身の人間と見紛うモーションのリアリティがその演出に拍車を掛けます。通常の操作にQTEが加わったジョディパートと、自由自在に動きギミックを仕掛けるエイデンパートは操作性やできることが全く異なり、それぞれを駆使したゲームプレイは『Heavy Rain』と比べても斬新でとても興味深いものでした。

■パフォーマンスキャプチャーによる圧倒的リアリティ
続いて紹介されたのは、Comic-Con 2012にて公開されていたエレン・ペイジらが演じる撮影メイキング映像。パフォーマンスキャプチャーと呼ばれる通常のモーションキャプチャーよりも遥かに高度なキャプチャー技術が使われた本作では、緻密なフルフェイシャルキャプチャにより些細な表情の演技も完全にゲーム内にて再現可能。撮影は昨年9月から現在まで12ヵ月に及んでおり、既に3万5000ものモーションが撮影済みとのこと。主演のエレン・ペイジは2万5000もの台詞を暗記しており、台本は2000ページを超えるということでした。

■Quantic Dream代表で本作のディレクターを務めるDavid Cage氏インタビュー
最後に、先日公式サイトにも一部掲載されていた、David Cage氏のインタビューが全文公開されているので、ご紹介します。

―――ジョディとエイデンはそれぞれどんなキャラクターですか。
David Cage:ジョディは生まれた時から目に見えない霊体と鎖でつながっている若い女性です。幽霊なのか精霊なのかは彼女自身もわかっておらず、ただエイデンという名前だということしかわかりません。

常にエイデンが周りにいる状態で暮さねばならず、自分は他の人とは違う存在であり、他の少女たちのような生活は送れないだろうという事実をジョディは受け入れなければなりません。この状況が、ただ他の人と同じでいたいと願う彼女をひどく苦しめることになります。彼女にとって、他の人と違うということは呪いのようなものです。彼女の人生の内の15年を描く中で、彼女の成長、変化、そして自分自身を受け入れる姿をプレイヤーは目にします。

エイデンは特殊な能力でもペットでもありません。彼は彼自身が人格を持った存在です。優しさを見せジョディを守るときもあれば、独占欲が強い面があり、嫉妬し暴力的になることもあります。なぜジョディにつながっているのか理解できずに、そのせいでイライラすることもあります。この世界の仕組みやルールが理解できず、時として気まずい空気を生んでしまうような存在です。

『Beyond: Two Souls』はこの2人の物語とその二人の関係に焦点を当てています。二人とも、この望まれない状況を受け入れなければならないのです。その過程で、二人がどう変化し、どう共存する方法を見つけていくかを語ります。

―――『Heavy Rain』は大きな成功を収めました。続編を作ろうとは思わなかったのですか。
David Cage:今までの私のキャリアで、商業的な理由に突き動かされたてゲームを作ったことはありません。私は運よく、自分の好きなことをやり、クリエイティブ的視点で自由を保てています。私はいつも自分自身をゲームに投影していて、それらは自分の人生の特定の時期に関連しています。与えられた時間内で伝えたいことすべてを伝え、それぞれのタイトルに心と魂を込めています。しかし、たいてい作り終わったときに、自分に変化があったり他に伝えたいことができたり新しいアイデアが浮かんでいたりするので、また新しいプロジェクトに移らなければならないのです。

『Heavy Rain』は自分自身が父親になった頃のことを描いていて、『Beyond: Two Souls』はテーマ的にもゲームプレイ的にも新しいアイデアを模索しています。私は続編でお金を儲けるより、とにかく実験したり、新しいアイデアを試すことに興味があるんです。

私はこの自分の決断をサポートしてくれるパブリッシャーに恵まれていますし、それは今の時代とてもレアなことです。

―――このゲームのテーマは?どんなことを表現し、どんなプレイフィールをプレイヤーにもたらしたいとと考えていますか?
David Cage:本作のテーマは成長、そして人との違いと自分自身を受け入れることです。ですが、死と死後の世界に存在するものについてもテーマにしています。通常とは異なる手法で死を描き、死後の世界についての違う解釈を見つけたかったんです。ゲームではもちろんのこと、映画でさえもそれほど扱われない独特のテーマですから、このプロジェクトの中でも特に面白い部分でした。

本作は強烈な心に訴える何かを感じさせる感情の旅路です。このゲームをプレイすることでプレイヤーに様々な激しい感情を感じてほしいです。ゲームをプレイし終える頃、プレイヤーがジョディという人物をまるで彼女が実際にいる人物かのように理解してくれているとうれしいです。彼女の幼少時代から始まり、幸せなときも困難なときも彼女の人生を見つめることで、彼女に愛着を感じ、ゲームをクリアーして彼女と別れるときに、まるで本当に親しい人と別れるときのような悲しい感情を感じてもらいたいです。

誰かの人生の内の15年を通して語るのは、脚本という視点でとても難しかったですし、エレン・ペイジにとっても演技が非常に難しかったと思います。ジョディはすべてのシーンで、年齢によって見た目が変わります。年を取るごとの彼女の成長と、彼女の趣味、洋服、髪型の変化を見せたかったのと同時に、人としての成長を見てもらいたかったんです。この要素がゲームに独自性を持たせていますし、プレイヤーにその部分を楽しんでもらいたいです。

―――どんな人にプレイして欲しいですか。
David Cage:私は常に、アドレナリンや銃撃戦よりも独創的で感情に訴えるゲームプレイを求めている人のためにゲームを作るようにしています。本作はリアルで完全にインタラクティブなゲームで、人間と霊体を操作することができるという独自のゲームシステムを持っていますが、同時に人の心に深く感情を刻み込むことのできる感情の旅路を体験してもらえると思っています。プレイヤーの心に残り、異なる感情や思想を与えるゲームを作るよう努力しています。

また、我々が作るゲームは、多くの女性が旦那さんや彼氏と一緒にプレイするということを知りました。女性はたいてい暴力や同じようなアクションを繰り返すような、昔からあるようなTVゲームにはあまり興味を持っていませんが、『FAHRENHEIT』や『Heavy Rain』では、そのゲームの性質上、女性のプレイヤーもひきつけるのだと知りました。ストーリーと登場人物があり、暴力よりも感情をテーマにした、他のゲームとは違うゲームというところが良かったようです。ですから、『Beyond: Two Souls』は強いながらももろく、賢く、チャーミングで聡明で自分と重ねることのできる女性の物語であることからも『Heavy Rain』よりも気に入ってもらえると思います。

―――日本のみんなにメッセージを。
David Cage:日本は私にとってとても特別な国です。初めてプレイしたゲームは日本のゲームでしたし、多くの日本のクリエイターの皆さんには常に何か通じるものを感じています。彼らは西洋のクリエイターとは違う考え方を持ち、感情や情熱、独創性を表現しています。そしてアドレナリンを与えるだけでなく、もっと深い何かを伝えようとしています。

また『Heavy Rain』が多くの日本人ゲーマーやクリエイターに支えてもらえたことに感謝しています。それ以上に本作を楽しんでもらえるとうれしいです。

『Beyond: Two Souls』はPS3にて2013年発売予定。価格や詳細なローカライズ内容、表現規制の有無などは現時点では未定です。

(C)Sony Computer Entertainment Europe. Developed by Quantic Dream.
《Game*Spark》

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