ソーシャルゲーム2社が「コンプガチャ規制」以降初めて発表した決算ということもあり、非常に注目を集めました。そこで、両社の規制前の決算(12~3月期)と今回の決算(4~6月期)を比較してみたいと思います。
まずはじめにグリーですが、売上高400億8000万円(前四半期比13.2%減)、営業利益189億9600万円(同22.6%減)、経常利益184億3900万円(同24.7%減)、四半期純利益123億2800万円(同8.3%減)となっています。
一方でDeNAは売上収益が475億9000万円(前四半期比11%増)、営業利益は183億9200万円(同5%増)、税引前四半期利益は180億6500万円(同1%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は99億9300万円(同6%増)となりました。
両社を比較すると、グリーは「コンプガチャ規制」以後収益を減らし、DeNAは伸ばしています。有料課金での収入でみても、グリーは前四半期に428億8200万円だったのが、364億4400万円に落ち込んでいます。対してDeNAは511億円から541億円に増加しています。
なお、グリーは今回の有料課金の減収について、「グローバル展開や利用環境向上の施策にリソースを集中させたため、大型IPタイトルや新規タイトルの提供開始数が不足」したためと説明しています。
今回の決算発表を見る限りでは、「コンプガチャ規制」は両社ともに影響はあったものの、深刻なダメージを与える要因にはならなかったようです。
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