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日本版『ウィッチャー2』直前プレビュー&開発者インタビュー

初のコンソール移植となるXbox 360版『ウィッチャー2』がいよいよ今月国内発売予定で、来日しているCD Projekt REDに改めて魅力を聞いてきたので、日本版ショットなども交えてご紹介します。

マイクロソフト Xbox360
日本版『ウィッチャー2』直前プレビュー&開発者インタビュー
  • 日本版『ウィッチャー2』直前プレビュー&開発者インタビュー
  • 来日したCD Projekt REDのQAリード パヴェウ・パナシューク氏(写真左)とマーケティングスペシャリストのアガニェシュカ・ショスタック氏(写真右)
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ポーランド発ダークファンタジーRPGの続編として2011年にPCで発売され、海外メディアから絶賛された『The Witcher 2: Assassins of Kings』。その初のコンソール移植となるXbox 360版『ウィッチャー2』がスパイク・チュンソフトよりいよいよ今月国内発売予定で、来日しているデベロッパーCD Projekt REDに改めて魅力を聞いてきたので、日本版スクリーンショットなども交えてご紹介します。

■まずは『ウィッチャー』の基本情報をおさらい
ポーランド・ワルシャワを拠点にするCD Projekt REDが2007年にPC向け送り出した『The Witcher』は、同国作家アンドレ・サプカウスキーのベストセラー小説を基にした大人向けの正統派ダークファンタジーRPG。驚異的な戦闘能力と肉体を変異させる能力を備えた希少な種族“ウィッチャー”ゲラルトのストーリーを描き、IGNの2007年ベストRPGをはじめ100以上の賞を受賞。

その続編として2011年に登場したのが『The Witcher 2: Assassins of Kings』。ハードコアRPGのスタイルはそのままに、圧倒的ボリュームのストーリー、戦略的要素の加わった戦闘システム、新エンジンを用いた前衛的グラフィック表現等により更なる進化を果たし、一作目を超えるメタスコアを獲得するなど批評家からも支持され、セールスは170万本以上を記録、『The Witcher』フランチャイズ累計では400万本を突破しています。

国内外多数の人気作が存在する他のアクションRPGタイトルと比べて、『The Witcher 2』はどのような点が異なりアピールできるのか、CD Projekt REDの担当者に質問したところ、「日本のRPGとは異なる大人向けの全く新しいゲームプレイや体験、そして何より物語を重視した、ユーザーがのめり込めるストーリードリブンのRPGである」といった回答が得られました。

■エンハンスドエディションは追加要素が充実
今回発売されるXbox 360版『ウィッチャー2』は、PCのアップデート版である“Enhanced Edition”をベースとしており、以下のような充実の追加要素が含まれています。

・新たなクエストやロケーションなど4.5時間相当の追加ゲームプレイ(本編は40時間以上)
・BAFTA受賞/オスカーノミネート経験もあるトーマス・バギンスキーが手がけた3分半のCGイントロ映像
・ウィッチャー種族の特徴を描く1.5分の解説映像
・延長されたエンディング、新たなカットシーン、新たなシネマティクス
・プレイヤーが戦闘システムの練習を行えるアーケード型のアリーナモード。リーダーボードにも対応
・初心者向けの新たなチュートリアルモード
・上級者向けの“Dark”難易度
・ゲームプレイやインターフェースなど最もポリッシュされたバージョン

■Xbox360コントローラーでの操作に最適化
今回のプレゼンでは、日本版を使ったゲームプレイデモンストレーションも行われ、Xbox 360版の特徴もいくつか説明が。それによると、Xbox 360コントローラーでのプレイに合わせて、戦闘時のターゲット・カメラシステムの改良が行われた他、アイテム画面やパネル内のナビゲーションまでコントローラー用に最適化されているとのこと。また日本語の字幕やインターフェースも非常に見やすい表示であることが見て取れました。

PC版からの移植に当たって注目される家庭用版のグラフィッククオリティについては、新たなRED Engineテクノロジーにより劣化は最小限に抑えられ、削除された部分は一切無い状態で、Xbox 360史上最高レベルの美しさで移植が実現したのだとか。

また、Xbox 360版『ウィッチャー2』ではじめてシリーズに触れる新規ファンには、ゲーム中に『ウィッチャー』のストーリーを補足するムービーも収録されているとのことで、前作を未プレイでも心配の必要はなさそう。 

■分岐するストーリーとマルチエンディング
『The Witcher 2』で注目される要素の1つが、分岐するストーリーとマルチエンディング。今作には2つの大きな分岐が存在し、それぞれ全く別のゲームと言えるほど異なったストーリー展開や登場キャラクターを用意。それだけでなく、ゲーム中の細かなイベントにおいても複数の選択肢があり、あるチョイスによっては新たなイベントに発展したり、何時間も後で出会うキャラクターに影響を与えていたりと、一回きりのプレイでは分からない奥深い構造になっているそうです。

エンディングに関しても、『ウィッチャー』のゲーム内の世界観や情勢を変えてしまうような大局的なものも含めた、16通りのパターンが存在するということです。

■オバマ大統領は『ウィッチャー2』をプレイした?
インタビュー中、以前ニュースで取り上げた、ポーランドのトゥスク首相がオバマ米大統領に『The Witcher 2』のコレクターエディションをプレゼントしたという話題が飛び出し、CD Projekt REDは自国ポーランドにおける『The Witcher』ブランドの知名度や人気を示すものと説明。

オバマ大統領が『The Witcher 2』をプレイしたかどうかが気になるところですが、これについてCD Projekt REDのショスタック氏は「プレイしたかまだ分からないけれど、探りを入れていていつか知りたい、彼がイオルヴェスかロッシュどちらに味方したのか気になる」などと冗談交じりに話していました。

■日本のファンへメッセージ
『The Witcher 2』以降は、先日発表された同名テーブルトークRPGのゲーム化作品『Cyberpunk(サイバーパンク)』や別の未発表トリプルA級RPGの開発に取り組んでいるCD Projekt RED。インタビューの最後で、今回発売されるXbox 360『ウィッチャー2』はもちろん、それら新作にも期待する日本のファンに向けたメッセージをいただきました。

CD Projekt REDのタイトルに期待しているファンがいるのは大変ありがたいことで、制作における大きなモチベーションになり、期待に応えるために更に更にがんばろうという力になります。『Cyberpunk』については待つ価値のあるもので、TRPGの原作者とも協力し、新たなスタッフを雇って鋭意開発中ですので、楽しみにしていてください。

日本版『ウィッチャー2』はXbox 360専用でスパイク・チュンソフトより2012年8月23日発売予定。CEROレーティングはZ指定、英語ボイス/日本語文字/字幕対応の仕様となります。

The Witcher(R) is a trademark of CD Projekt RED S. A. The Witcher game(C) CD Projekt RED S. A. All rights reserved. The Witcher game is based on a novel of Andrzej Sapkowski. All other copyrights and trademarks are the property of their respective owners.
《Game*Spark》
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