試遊では、まず最初に美しい画面での「大神降ろし」を体験することとなります。大地が生命の息吹を取り戻し、花や緑が活き活きとする様は、思わず画面に見入ってしまうほど。何度となく見ても、飽きることなく感動を与えてくれます。
その後は「特に禁止事項はないので、自由に遊んでください」という指示のとおり、先に進めるもよし、一度前のエリアに戻ってみるもよしと、プレイヤーの思うままに「神州平原」を駆け巡ることができました。ひたすら妖怪と戦ってみるプレイヤーや、枯れ木に花を咲かせたり、穢れを祓ったりするプレイヤーなど、それぞれの楽しみ方を見つけ、わずかな試遊時間を楽しんでいたようです。
コントローラーでの操作は、PS2とほぼ変更ありません。そのため、大きな違いといえば映像の美しさとなります。会場内で上映していたPVでも、PS2とPS3における比較動画を流しており、映像の荒さがなくなってより鮮明になったのは間違いないでしょう。ですが、クリアになりすぎては大神本来の「持ち味」を損なってしまうのではないかと感じてました。
プレイ前にそんな不安が少々あったものの、今回のHDリマスターでは、筆しらべの「墨」や、大神降ろしの「花びら」、夜に浮かぶ「光」など、ぼんやりとした暖かみのある表現は健在でした。単純にHD化して「綺麗」になっただけではなく、独特の雰囲気を残したまま美しくなっているなと感じられます。
個人的な感覚ですが、PS2の時点で「もっと綺麗だったら」と思ったことはありませんでした。しかし、大神らしさを残したまま、より美しくHD化された映像を見ると「PS3で思う存分遊びたい!」と思わずにはいられません。これまで遊んだことのないユーザーには言うまでもありませんが、以前にPS2で遊んだユーザーにこそ、その差を楽しんでほしいと思えるタイトルとなっています。
『大神 絶景版』は11月1日発売予定。価格は通常版が3,990円(税込)、イーカプコン限定「満開桜花玉せっと」が8,800円(税込)です。
(C)CAPCOM CO., LTD. 2006, 2012 ALL RIGTHS RESERVED.
編集部おすすめの記事
特集
ソニー アクセスランキング
-
『モンハンワールド:アイスボーン』ミラボレアスを倒すために考えた7つのこと
-
『モンハンワールド:アイスボーン』下手くそでも「ソロ用ムフェト・ジーヴァ」に勝てるのか? 新規救済に見えた“(ある意味)辛い狩猟”をレポート
-
「『モンハンワールド:アイスボーン』で1番好きになった武器種はどれ?」結果発表―ハンターたちが命を預けた“相棒”はこいつだ!【アンケート】
-
外出自粛のGWはゲームで旅行!オープンワールド『スカイリム』での冒険を旅レポ風にお届け【特集】
-
『Bloodborne』神秘と狂気の古都・ヤーナムでも旅行は楽しめるのか?ガスコイン神父までをポジティブな旅レポ風に紹介
-
『モンハン:ワールド』俺たちの相棒「受付嬢」のかわいい姿を見よう! “全DLC衣装”でじっくり楽しむ受付嬢フォトコレクション【ワールド編】
-
『モンハンワールド:アイスボーン』あの「ベヒーモス」も今なら余裕で狩れる? マスター装備で挑むソロベヒーモス戦をレポート!【特集】
-
『マスターデュエル』だけじゃない!デュエリストの魂揺さぶる『遊戯王』の名作ゲーム3選
-
尖りすぎた名作はなぜ今、リロードされたのか? 『END OF ETERNITY 4K/HD EDITION』のキーマンを直撃【インタビュー】
-
『原神』稲妻の各探索ギミックを解説!雷の種から結界まで、新天地の冒険を“13項目”でサポート