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【TGS 2011】マニアをうならせたウクライナ産FPSに続編が登場 ― 『Metro Last Light』開発者インタビュー

ゲームビジネス 開発

■荒廃したモスクワを舞台にアルチョムの旅が再び始まる
ウクライナの4A Gamesが開発する近未来FPS『Metro 2033』。ロシアの作家ドミトリー・グルホフスキー氏のベストセラー小説を原作としたFPSです。プレイヤーは核戦争後のモスクワで、モンスターの襲撃におびえながら地下鉄の構内で暮らす青年アルチョムとなって、地下都市「ポリス」への旅路を進むことになります。

この過去にない設定のタイトルが1年を経て、続編『Metro Last Light』として返ってきました。PC、Xbox360、PS3のマルチプラットフォームで、前作はスパイクから国内版が発売されましたが、今作では海外と同じくTHQ。本家本元からの発売ということで、並々ならぬ力の入れようがわかります。

というわけで前置きが長くなりましたが、東京ゲームショウにあわせて千葉・幕張のホテルグリーンタワー幕張で同社はプライベートイベント「THQ TGSメディアイベント」を開催。『Metro Last Light』のデモンストレーションと共に、THQスタジオコミュニケーションリードのヒュー・ベイノン氏によるインタビューが行われました。

『Metro Last Light』は『Metro 2033』の直接の続編にあたり、主人公も同じくアルチョムです。前作と異なり、本作はゲーム版オリジナルのストーリー。もっともストーリー制作には原作者グルホフスキー氏と綿密に打ち合わせを重ねたと言います。核戦争で荒廃したにもかかわらず、一方で国粋主義者が台頭。本作ではミュータントに加えて、この国粋主義者との対立も大きな焦点になるとのことです。

■過去のゲームに類を見ない「貧乏くささ」がキモ
デモでは主人公が地下の一つに潜入するシーンと、国粋主義者の集会に潜入し、そこから列車で脱出を図るシーン。そしてわずかな時間でしたが、森の中で巨大ミュータントと戦うシーンが見られました。実はデモは当初PCで行われる予定でしたが、機材トラブルで急遽Xbox360版で実施。「グラフィックは見劣りする」とのことでしたが、空気感や生活感の表現、そして臨場感のすばらしさに目を奪われました。

なんといってもポイントは「貧乏くさい」こと。前作でもメトロのみすぼらしい生活がリアルに描かれていましたが、本作ではそれに輪をかけて、生活感たっぷりのゲーム体験が味わえそうです。終末世界と良いながら、どこかお花畑感が漂う凡百のゲームとは一線を画しています。「きれいな世界」「おぞましい世界」から、ついに「しみったれた、貧乏くさい世界」まで、ついにゲームで表現できるようになりました。

前作で特徴的だったコッキング式の空気銃や、ボルトアクションによるライフルは本作でも健在。どれも手作り感が漂っており、こんなところからも貧乏くささが感じられます。ハーモニカ式の弾奏を持ち、連射すると詰まってしまうサブマシンガンなど、マニアックな兵器も目白押し。銃器フェチにはたまらない内容でしょう。ガトリングガンで木箱が破壊され、破片が飛び散るなど、ノンリニアな環境破壊もしっかり組み込まれています。

ちなみに前作はシングルプレイのみでしたが、今作は満を持してマルチプレイにも対応予定とのこと。また前作では「ロシア語」「ロシア語なまりの英語」「日本語」のボイスと、「日本語」「英語」の字幕が選べるというマニアックなローカライズが好事家を引きつけましたが、本作でもローカライズには万全を期すとのことです。前作のファンならずとも期待して待ちたいところでしょう。
《小野憲史》

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