なんとこの宣言は、利用規約を守ることで、使用料無料・手続き不要で、自由にファルコムのゲーム音楽が利用できるというもの。もちろん、世界でも初の試みとのことです。使用にあたってファルコムから許諾を行うといったステップはありませんが、楽曲を利用するときは画像、映像、印刷物、パンフレット、掲示物などにコピーライトを表記する必要があります。またアンケートへの協力を同社では呼びかけています。
ちなみに2009年6月5日現在、ファルコムが販売している楽曲は3,453曲。現在も曲数は増え続けています。
同社では20年以上にわたり多数のゲームおよびゲームミュージックを制作販売してきました。ファルコムサウンドと言えば、PC版の『ザナドゥ』のビープ音を使った音楽から、『イース』のFM音源を駆使した音楽に震え(古代祐三サウンド!)、ファミコンの『ロマンシア』といったオールドファンなら当時の熱狂を思い出すことでしょう。
もちろん、近年のコンシューマ作品においても、『英雄伝説 空の軌跡』『ツヴァイ!!』『ヴィンテージマスター』『ぐるみん』など幅広い作品とその楽曲が愛されています。
同社では「これらの楽曲をゲームミュージックファンだけにとどまらず、今まで以上に多くの人々へ届けたい、という想いを形にする」として、今回の宣言を行ったとのこと。実際の利用シーンとしては「ピアノの演奏会でファルコムの楽曲を演奏したい」「バンドのライブで演奏したい」「結婚式のBGMに使いたい」「文化祭の演劇で使いたい」「ラジオ番組のBGMに使いたい」「テレビCMの曲として使いたい」「イベントやプレゼンのBGMとして使いたい」などといった事例が紹介されています。
もちろんこれらの利用は、ファルコムの好意と英断があってこそのもの。音楽の著作権関係でさまざまな問題やトラブルが発生している昨今、ゲームファンであれば、ぜひその“意志”を尊重しつつ、よりゲーム音楽を広めていっていただければと思います。
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