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【VIGS】「Xbox360でWiiRemoteをやるかって? 体を動かすプレイは任天堂の独壇場だよ」〜MGSシェーン・キム

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【VIGS】「Xbox360でWiiRemoteをやるかって? 体を動かすプレイは任天堂の独壇場だよ」〜MGSシェーン・キム
  • 【VIGS】「Xbox360でWiiRemoteをやるかって? 体を動かすプレイは任天堂の独壇場だよ」〜MGSシェーン・キム
バンクーバーで開催中の「Vancouver International Game Summit」の基調講演に、マイクロソフトゲームスタジオ(MGS)のシェーン・キム氏が登場しました。対談形式で進められた基調講演ではさまざまなトピックが話題になりました。

RAREの獲得について「高い買い物でしたね」と水を向けられると、「長い目で見てよい投資ですよ。非常にパワフルで価値のあるタイトルを生み出してきたスタジオですからね。(任天堂プラットフォームでゲームを作ってきていたRAREをMGS傘下に置いたことで)いろいろと批判もされましたがね」と答えています。

任天堂については「任天堂は非常に魅力的な資産とタイトルのラインアップを備えているグレートカンパニーだ」とコメント。モーションセンサーコントロールを採用する可能性については「WiiRemoteをやるかって? 体を動かすプレイは任天堂の独壇場だね。Xbox 360は任天堂とは違うアプローチをする。Xbox Liveで世界中をつないて独自のエクスペリエンスを提供するよ」と答えています。ローンチ直前のPS3がSixAxisで追随しようとしたのと比べると、時間が経っていることもあってか、冷静な反応です。

また、強力なファーストパーティが『Gear of War』や『HALO』など大ヒットタイトルを多く出していることについて「ファーストパーティはプラットフォームを引っ張るゲームを開発する使命とともに、機能のショーケースの役割もあるんだ。マイクロソフトはプラットフォームベンダーだからプラットフォームとサービスを提供する。Windowsでやっているようにデベロッパーに機会(チャンス)を提供するためのサポートを充実している」と答えています。MGSを離れたbungieについては、Xbox以外のプラットフォーム向けのタイトル提供の可能性について「(MGS傘下ではなく)独立した会社だからね」とのコメントに終始。

さらに、ビデオゲームの成功が日本から欧米にシフトしているが何が起きているのか?、との質問には、「アメリカと日本では文化的に求めるものが違っているのが背景にあるんだろう。Xbox360で開発するなら欧米市場にフォーカスするのがいいんじゃないかな。テクモの板垣氏のように、日本のデベロッパーも欧米市場ではXbox360にチャンスがあると考えているよ」とコメントしています。ゲーム市場が長らく足踏みしていた日本と比べ、欧米では順調に成長し続けたこともあり、自信にあふれたコメントです。

Xbox Liveを利用したビデオコンテンツについてキム氏は、個人的な意見だが、との前置きをした上での発言ながら、「適切なウィンドウイングをおこなえばグローバル展開について配給会社と合意を得られると思う」とも語っています。Xbox Liveではテレビ番組や映画をHD・SDで配信するサービスはすでに米国では提供されいています。(※ウィンドウイングとは、映画の配給において、劇場公開やセルビデオ・DVD、レンタルビデオ・DVD、地上波テレビといった露出先を時間差を付けて管理することで、配給会社の収益が高い順になるのが一般的です)

Xbox Liveでの体験版配信について、「体験版を作るのにもコストがかかる。体験版だけ遊んで満足して、パッケージを買わない人もいるんじゃない?」との会場からの質問に対し、「体験版配信が有効であることに疑問はない。体験版があったからこそ買ったという人にアプローチできないじゃないか」と有効性を強調。

Xbox360のプラットフォームとしての寿命について、「デベロッパーは次から次にプラットフォームが変わるのは地獄だと言っている。10年以上プラットフォームを変えないというわけにいかないのか?」との質問に、「ライフスパンを正確には判断できない。競争だから、勝つために必要なことをやる。今までもネットスケープやIBMと競争してきた。マイクロソフトを特徴づけているのは長期にわたるコミットメントなのだ。サービスを拡張するためにハードウェア強化が必要になることもある」としています。「新しい思考でフレッシュにアプローチする。アップルがiTuneでやったようにメディア管理を再定義していきたいね」というキム氏のコメントは、現行Xbox360を含むXboxシリーズの今後の方向性のヒントかもしれません。
《伊藤雅俊》

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