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今どきゲーム事情■杉山淳一:無料でこんなに遊べます!〜やっと花開いた日本のチーム戦FPS〜

■ ミリタリーFPSが続々と登場

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■ 脱出モード(スペシャルフォース)

 脱出側と阻止側に分かれて戦うモードです。脱出側はマップ上を移動し、脱出地点を目指します。誰か一人でも脱出に成功すれば勝利です。また、阻止側をすべて倒しても勝利です。阻止側は脱出を妨害します。脱出側を全滅させれば勝利。あるいは脱出側を足止めして、制限時間までに誰も脱出できなければ勝利です。

 脱出側の基本戦略としては、全員で行動して突破していく集団突撃作戦か、部隊を分散させて交戦のリスクを避ける分散進攻作戦の主に2つです。チームワークの統制が取れていない場合は個々の判断で動くので、結果的に分散進攻作戦になります。しかしこれがもっとも脆弱なパターンであることは明白ですね。1人ずつ別行動をとった場合は、目的地のあるチームデスマッチのようなものです。相手が進行ルートで待ち構えているわけですから、複数の相手に一人で突破する形になります。無理です(笑)。

 集団行動で突撃していく作戦は、阻止側が分散して構えている場合に有利です。薄く広がった前線を突破してしまえば、あとはゴールに向かって楽に進めます。ただし、他の場所を守っていた敵軍が追ってくる形になるので、犠牲となる覚悟でしんがりを努めるメンバーが必要です。一人が脱出できれば勝利、と割り切って、脱出役、先陣役、しんがりの役割分担ができるチームが強いといえそうです。

 脱出モードは目的地のあるチームデスマッチですから、チームデスマッチのセオリーも有効です。つまり、3人から5人の部隊を作り、複数のルートを進攻していきます。これは相手チームが1地点を集中して封鎖している場合に有効です。交戦が始まったら、そこからもっとも遠い部隊が遠回りをして脱出ポイントを目指します。ただし、阻止側も脱出ポイント付近を守っているでしょうから、単独行動は禁物です。数人の部隊で敵を一人ずつ集中銃撃し、戦力を削っていきます。

 阻止側のセオリーは、とにかく早く脱出ポイント付近で待ち伏せる体制を作ることです。次に分散待機か拠点中心待機かという選択になります。脱出側が集団で進んでくるか、散開して進行するかによって変わってきます。スナイパーが索敵し、その報告を元にリーダーが拠点を指示する、というチームワークが大切です。1つの部隊が複数であることも重要です。一人きりで行動しないように。3人の部隊で1人倒された場合、2人のまま行動するよりも、他の3人の部隊と合流したほうが戦闘時は有利です。

■ デュエルモード(スペシャルフォース)

 両チームとも勝利条件は同じです。地面に落ちているターゲットアイテムを拾い、敵陣地の指定ポイントに持ち込めば勝利です。ラグビーに似た感覚かもしれません。ターゲットアイテムを持ったプレイヤーは撃たれて倒れるとターゲットアイテムを落とします。これをライバルチームに奪われると攻守交替です。したがって基本戦略としては、必ず複数で行動し、タ−ゲットアイテムをもった仲間を常に援護します。複数行動のメリットは、ターゲットアイテムを持った仲間が倒れたときも、別の仲間がすぐに拾えることです。

 このモードは相手チームを全滅させることも勝利条件となっています。そこで、ターゲットアイテムをわざと拾わず、拾いに来たライバルチームを待ち伏せして攻撃するという作戦も有効です。相手チームの誰かが逃げ回っていたら全滅勝利は不可能ですが、時間切れの場合はKILL数の多いほうが勝利になります。そこで、射撃の腕に自身がある人はターゲットアイテムにこだわらず、ひたすら相手チームを打ち倒し続ける、という役割分担をしてもいいかもしれません。これはチームデスマッチに準じた考え方です。

■ 奪取モード(スペシャルフォース)

 奪取側と阻止側に分かれます。奪取側は地面に落ちているターゲットアイテムを拾い、自分の陣地に持ち帰ります。あるいは阻止側チームを全滅させます。阻止側は奪取側チームを全滅させると勝利。あるいは奪取側を足止めして奪取を妨害しつづけ、時間切れに持ち込むと勝利です。作戦時間が3分半と短いため、射撃戦に強いチームは全滅勝利を目指す傾向があり、どちらかというとチームデスマッチの展開に近くなります。戦力が均衡した場合ではターゲットアイテムが重要になります。

 奪取側はゲームの流れが奪取勝利か全滅勝利か、どちらになるかを見極める必要があります。全滅勝利戦の展開になった場合、アイテムにこだわると阻止側の待ち伏せを食らったり、アイテムを保持したまま単身で走り抜けようとするメンバーが出ます。しかし根本はチームデスマッチですから単独行動は危険です。アイテムのある場所に行き、あえてアイテムに手を出さず、待ち構える、あるいは待ち構えるために近づく阻止側と交戦したほうが得策です。ただし、双方の兵の数が減ってこう着状態になると察した場合はアイテムを奪取してゴールを目指しましょう。相手の全滅が無理となれば、時間切れで負けてしまうからです。進軍するときは後方警戒も忘れずに。

 阻止側は戦力に余裕がある場合、ゴール付近で待ち伏せる部隊を1つ用意すべきです。全滅勝利を狙う作戦が常套ですが、こう着状態になると奪取側がアイテムを持って動き出します。ゲーム終盤ではアイテム保持部隊の人数も少ないはずですから、最終防衛ラインで食い止めましょう。あせって前に出る必要はありません。時間切れで勝利できるわけですから、落ち着いて相手をけん制しましょう。

■ コンクエストモード(ウォーロック)

 2つのチームが拠点を奪い合い、多人数で大規模な戦闘が行われるモードです。両チームともチケットと呼ばれるポイントを持っています。チケットは味方の兵が1回死ぬたびに1ポイント減っていきます。制限時間内にチケットが0になると負け。また、制限時間終了後は残りチケットが多いチームが勝利です。大人数の戦いになるため戦場は他のモードより広く、戦車やヘリコプターなどの乗り物も使えます。ヘリで高速に移動したり、戦車で同時に多人数を倒したりできます。ジープなど小型車を使って歩兵を轢くという情け容赦のない戦いもできます。一方、歩兵にも重火器が与えられ、車両を破壊できます。

 コンクエストモードの特徴は拠点制圧という要素です。マップには複数の拠点があり、その拠点が所属する陣営の旗が立っています。プレイヤーは自軍の旗のあるところならどこからでも再出撃ができます。両陣営は戦局を有利にするため、ライバルの拠点を手に入れようとします。拠点を制圧するには相手の旗が立っている陣地に行き、その旗の近くに居るだけです。旗のそばに居ると、ます相手の旗が降りていき、一定時間後に中立拠点になります。さらにその場に居続けると、自軍の旗が揚がっていき、一定時間後に自軍の拠点になります。これでその拠点の周囲から再出撃が可能になります。

 拠点制圧の意味は自軍の行動範囲を広げ、敵軍の行動範囲を狭めることです。兵士が再出撃できる場所は拠点の周囲だけですから、すべての拠点を制圧した場合、敵陣営は死んだ兵士の再出撃ができなくなります。全拠点を制圧できなくても、たとえば敵の拠点が2か所だけなら、敵はその周辺しか再出撃できないので、それらの拠点を包囲すれば再出撃したばかりの敵を狙い打ちできます。また、拠点によってはそばに車両やヘリなどが出現します。こうした武器の優先権を得るためにも拠点制圧は重要な戦略になります。

 拠点制圧はそばに居るだけです。それは簡単なようで、実はとても難しいことです。敵陣営も拠点を防御するために近づいており、立っているだけの兵士は良い標的です。「拠点占領のために」と動かないでいるとすぐに撃たれます。そこで拠点制圧の時間を短縮しましょう。制圧は味方の人数が多いほど短時間で終了します。拠点のそばは遮蔽物も少なく無防備になりやすいので、制圧する場合は複数の兵士で実行しましょう。

 チームの戦略としては、拠点制圧の順序を考慮する必要があります。自陣に近いところから制圧していく方法がセオリーですが、ヘリや速度の速い車両に乗って戦線を突破し、敵陣営に近い拠点を制圧するという戦術も良く行われます。これに成功すると最前線の敵の背後に再出撃できるため、敵の兵士を挟み撃ちにできます。

 チームメンバーの編成も重要です。兵士には戦闘兵、工科兵、衛生兵などの役割分担があります。衛生兵は強い武器はもてませんが、ダメージを受けた兵士を回復させる能力があります。兵士が死ぬとチケットが1ポイント減ってしまうので、兵士の再生は重要です。ただし、衛生兵ばかりでは戦力不足になってしまいます。工科兵は重火器を使えるため対戦車戦に有効です。また、ダメージを受けた車両を修理する能力もあります。しかし白兵戦には向きません。戦闘兵は白兵戦の主力ですが、他に特長を持ちません。各兵士のタイプを理解して、バランスの良いチーム編成を心がけましょう。

 コンクエストモードのルーツは「バトルフィールド」シリーズです。こちらは32人対32人という大規模な戦闘もできます。SF世界を扱った「バトルフィールド2142」では、このアイデアをさらに発展させたタイタンモードなどの新要素があります。

《杉山淳一》
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