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GFF2007 ロングインタビュー【第二回】

ゲームビジネス その他

先月福岡・天神にて開催されました「Game for future 2007」。当サイトでもその会場の熱気をお伝えいたしましたが、イベントの主催である「GAME FACTORYS FRIENDSHIP」の看板と言っても過言ではないレベルファイブの日野社長、サイバーコネクトツーの松山社長、ガンバリオンの山倉社長にインタビューする機会を得ることが出来ました!今福岡で最も元気のある三社の社長が、未来に何を見据えながらゲーム業界をひた走っているのか。少し長めの全二回掲載です。お楽しみください。


第一回




― では、日野さん自身の感想や、これからの野望などはありますか?

日野まずね、お金を儲けようとしてパブリッシャーになりたいと思ったわけではないですね。まだどことやろうかとか全く決めてないタイトルがあって、コレをリリースする上でどういうやり方が一番ベストかと考えたときに、ちょっとパブリッシャーってのをやってみようかっていう、そのぐらいの気持ちで始まったことだったんです。

― ちょっと、というよりは結構大事(おおごと)になりましたね…(笑)。

日野最初はこんな軽い感じでのスタートだったんですが、ある時期から、会社の体制も全部パブリッシャーに対応できるように色々必要になってくるわけです。営業とかマーケティングとかユーザーサポートとかですね。だから、パブリッシャーをやるということは、そういう部門を全部作ってまでやらなきゃいけないという事なので、ある意味覚悟は必要でしたね。でもやってみた結果感じたのは、ものを作るって言うことにおいて、開発するだけじゃなくて、それを売るためにどういう広告を打つのかとか、それを世に出すためにどういうルートで出すのかとか、そういうのを考えていくことが非常に面白かったということです。儲けたいためじゃなくて、例えば大泉さんと一緒にCMを作るのもそうですし(*4)、今までにないことが出来るから、やみつきになるなというぐらい面白かったですね。しかも、成功出来るチャンスがあるわけですし、パブリッシャーとしてやっていく上でのリスクをどのくらい軽減できるかっていうことをちゃんと考えてやれば、パブリッシャーになるのは絶対に面白いと思います。2人も多分そのうちやるんじゃないかなと思いますよ。

― では逆に、レベルファイブの方からGFFの他の会社のゲームを出す、みたいなことも今後ありますでしょうか?

日野そういうコラボレーションも面白いかもしれませんね。現に今GFFの仲間で一緒にやったりしてるプロジェクトもありますから。まぁそういうことも当然あり得るでしょうね。

― 豪華なコラボレート作品を想像すると楽しみですね。では、最近特に面白いと思うハードはありますか?

松山どれも面白いですよ。ひとつ残らずどれも面白いですね。

― どのハードにも限らず何かやれることがあると。

松山それぞれで、やっぱ商売できるハードだと思ってます。最近特にXbox360がおもろいですよね。

― 良いですよね、360。

松山ほんと360はこっからやと思いますよ。

― それでは、各社、他の会社がどういうイメージかっていうのをお訊きしたいのですが…。例えば日野さんから見たサイバーコネクトツーというのはどういった会社ですか?

日野うちから見たサイバーコネクトツーってのは、やっぱね、良くも悪くも、松山洋が看板になって…。

松山”芸人”洋社長
松山あのさ、"悪くも"は別に言わんでも(笑)。

一同(笑)

松山まぁいいよ(笑)。

日野1人の個性が際だってるわけですよ。その凄く強いクリエイティビティでこう引っ張るっていうのが、今のサイバーコネクトツーだから、スターに支えられた会社って言うイメージですね。そこをさらにサポートしていくサポート陣がしっかり成長していけば、凄い会社になるんじゃないかなぁとは思ってます。

松山けどそれ、日野さんとこもそういう感じですよ。

日野いや、それはないですよ(笑)。

松山まぁ日野さんがそう思われてるように、うちって私がとにかく前面に出てっていうイメージがあるんですけども、ただ、1人でものは作れないですからね。結局のところ、支えてくれる優秀なクリエイターやスタッフが中にいて、そいつらがすっごいとんがって活躍してるからこそ、ああいうとんがったものが作れてるんです。多分、日野さんとこもそうだと思うんですよ。

日野ま、ある程度はそういうも部分ありますね。けど、周りからの見え方としてどうしても1人で作ってるように見えるんですよ。

松山作ってるわけ無いじゃない(笑)!知ってるでしょそれは(笑)。

山倉でも松山さんとこのスタッフって、凄い元気が良いってイメージがありますね。

松山あー、そこは、あるかも…。

山倉面白いことに凄い貪欲なイメージが。どうしたら面白くなるのかとか…。

― 芸人的な思考が根付いてますね(笑)。

山倉芸人会社、うん。王子、芸人で(笑)。

一同(爆笑)

日野で、山倉さんとこはね、こっちから見た視点だけど、ある意味この3社の中で一番結束していてチーム力が高い会社なんです。山倉さんがちょっと開発から引いた視点でみんなをまとめているから、開発陣が自分たちでしっかりとやっていこうっていう会社になってると思いますね。

松山多分ね、3社ともそれぞれ絶対違うと思いますよ。ガンバリオンさんのスタッフさんとも交流あるし、お話する機会ってあるんですけども、すごいのびのびお仕事されてるんですよ。うちってスタッフ同士でガチで向き合うんです。「なんやコラ!」とか端から見たら喧嘩みたいなやりとりとかも。でもガンバリオンさんのスタッフさんがのびのびされてるのって、山倉さんの母性じゃないけど、グレートマザー的な、聖闘士星矢でいうとアテナみたいな(笑)。

一同(笑)

松山とにかく見守ってくれてるって感じがあってね。母なる大地じゃないけど、そういう力があるからこそ、みんなスタッフさんがそれぞれのびのびとお仕事されてるっていう気がします。山倉さんは環境を作ることがホント凄くて、うちらとは気配りの度合いが違うんです。うちらではその発想がたどり着かん訳ですから。何が凄いって社内にお菓子屋さんあるんですよ(笑)!雨の日に靴下売ってたりとかする会社ですからね。

山倉靴下だけじゃなくて、入り口の所に乾いたタオルが置いてたり…。

松山ほらほら。

日野誕生日もね、スタッフがみんなで祝ってくれるらしいですね。僕は祝ってもらったことないですよ(笑)。

松山無いよ!絶対誕生日なんか知らんわうちのスタッフ!

山倉いや、私は知ってるよ、松山さんの誕生日。

松山何で知ってるんよ(笑)。ねぇ、凄いでしょう。

― いやぁ、母ですね(笑)。

松山ここはほら、タイプ違うのが分かるじゃないですか(日野さんと山倉さんの間を指さしながら)。山倉さんは女性ならではの視点を持ってますからね。なんやろこの越えられない壁(笑)。

山倉でも、逆に私は2人が開発にガッチリ向き合ってるのを見て「ああ、すごいなぁ」って思ってますよ。私にはそのバイタリティがないんです。「この仕様が…」とか「このボタンがどうだ!」とかそういうのはないからそれは凄いなぁと思いますね。

日野でも山倉さんはスタッフに対してユーザーの目線で色々言ってるでしょ。元々外からゲームを見てきた営業出身の人だから、そういう視点で物を見て、「いやこれは面白くない」とか言いますよね。うちらは開発の視点で見てるから。

松山デザイナーとプログラマ上がりやからね。

日野まぁだから3人とも違う方法でまとめてるだろうなとは思いますね。

― では山倉さんからみるとレベルファイブってどういう会社ですか?

山倉みんな技術のプロって感じです。面白いところとか見た目をどうしたらユーザーをぐっと引きつけられる物が出来るんだろうっていうのは、日野社長がしっかりまとめてらっしゃるんだろうなぁと思ってます。それに対してスタッフが忠実に仕事をこなして…、さっきの王子じゃないですけど(笑)。

一同(笑)

山倉忠実にみんな同じ方向を向いてるって言えばいいかな。こういう風にしたら面白くなるとか、こういう風にしたら面白そうに見える演出があるとか、ゲームとして面白いという方向にスタッフがぶれないでついて行けてるのですね。それは凄いなぁと思ってます。また皆さんすごいしっかりしてる。スタッフの皆さんが…、なんかチャラけてないっていう言い方変だけど…(笑)。

松山それはチャラけてる方の会社と比較して言ってるのかね(笑)?

一同(爆笑)

山倉”グレートマザー”千賀子社長
山倉そんなことはないです(笑)。松山さんの会社のスタッフの方は面白い物や人を楽しませることに貪欲ですね。一緒に飲みに行っても、ワンピースを作ったうちのスタッフに対して「クソ馬鹿野郎、お疲れ様でした!」ってワンピのネタを披露して、なにそれって思いましたよ(笑)。

松山そうそう、言うた言うた(笑)。

山倉サイバーコネクトツーさんのところはゲームかどうかに関わらず人を楽しませようっていう雰囲気があるんですけど、レベルファイブさんのところは作品を面白くしよう、良くしようっていうところがぐーっと高いのかなぁと思いますね。…でも身内を褒め合うのってこそばゆいですね(笑)。

日野こうやって各々の会社のカラーを訊かれることは結構多いんですよ。でも最近になってやっと個性がこうあらわに出てきて、僕たち自身も分かってきたんですよね。ちなみに一番分かりやすいのは企業説明会のときですね。

松山カラーはっきり分かれますねぇ企業説明会は。

― 企業説明会も機会があれば是非取材させていただきたいです。ところで、3人はプライベートでも仲良くされてるんでしょうか?

日野前は飲みに行ったりしてたんですけど、最近はみんな忙しくて、ミーティングで1月に1回会うぐらいですね。

松山それぞれ会社自体が大きくなってきてるから、GFFのミーティングを大体月の頭にやってんですけど、ミーティング終わったらすぐさまみんなそれぞれの会社にバーッっと帰ってます。前は終わったあとちょっと飯でもって結構行けてたんですけど、本当に忙しくなってて、戻んなきゃいけないんですよ。

山倉でも元々お酒がそんなに3人とも得意じゃなくて。

松山そうそう、九州人なのにそんなに酒飲めなくて。多分一番強いの山倉さんですよ。

山倉いや、そんなことないですよ。1杯で終わる人に比べて2杯飲んだから強いってどうなの(笑)。だからお酒の席じゃなくて、普通にGFFの集まりで会話してコミュニケーションをとってます。あとホットライン。お互いの携帯の電話番号は知ってるんで。そうそう、私の携帯、今使ってるのもその前のも松山さんが一番最初の着信だったんですよ。

一同(笑)

松山何その伝説達成(笑)。

― 当然次も狙っていきますよね(笑)。

松山「機種変えた?変えた?」って頻繁に電話しますよ(笑)。

― では、ゲーム以外でも良いんですけど、今興味を持ってて面白いなぁと思うものって何かありますか?

松山長くなりますよ、その話。マンガの話し出すと止まらんから(笑)。日野さん何か無いの?王子だし世界情勢とか(笑)?

日野”王子”晃博社長
日野王子はもうやめて(笑)。日曜日にやってる『華麗なる一族』が面白いですね。あと、あんまり最近趣味とかやる時間ないんですけど、今回パブリッシャーをやってCMの映像を作ったりしたじゃないですか。そういうプロモーションのことをやったのが非常に面白い経験でした。ものを作るだけじゃなくて、ものを売るって言う奥の深さみたいなのを知って楽しかったですね。それがちょっと趣味になりそうです。

松山『レイトン教授』のストラップとか楽しそーに作ってたからね(笑)。「こんなんなってんのよー」って持ってきて自慢したり(笑)。

― それ僕も頂きました。レベルファイブのポーチも持ってますよ。DSのポーチなのにデジカメ入れちゃってるんですけど…(笑)。では山倉さんはどうですか?

山倉私は今、ガーデニングにはまってまして。水を撒いて花を咲かせたりして。もちろん木も植えてるんですけど。

松山ガーデニング!すごいなぁ…。

山倉種から芽が出て、それが葉を付けて、つぼみになって咲いて。咲いたあとは球根なら上を刈って、土から掘り出して、それを日に干しといて、3日ぐらいして袋に入れて冷蔵庫に入れて冬を越させてまた植えるとか…。

松山『牧場物語』やん(笑)。

日野それ部屋でやってるの?

山倉ベランダガーデニングですよ。

松山ガーデニングってかっこいいなぁ(笑)。なんか女子っぽいよね。

山倉肥料も全部有機肥料を使ってます。家から出た生ゴミをそのまま高熱で肥料にして、それを日に干して…。

日野肥料まで作ってんの…(笑)。

山倉自分の家から出た生ゴミだと、絶対化学肥料じゃないですからね。ネギとかローズマリーとかのハーブとかも植えて、自分ちで使ってます。ちょっとした家庭菜園ですね。デジタルじゃなくて、天候によって全然成長が違うからそれが面白いんです。

松山…このあと『仮面ライダー電王』(*5)に夢中ですって凄く言いづらいんだけど。バカみたいに思われる(笑)。

一同(爆笑)

日野『電王』面白いよ。

松山ねぇ!『電王』おもろいよ。今朝も見てきたよ(笑)。

山倉面白いよね。ライダーでそうきたかって。

松山「俺、参上!」とか(笑)。っていうことでGFFも"最初っから最後までクライマックス"ということでよろしくお願いします。

― (笑)。では最後に、夢で引っ張ってきた王子にお訊きします(笑)。GFFでこれからやりたいことや、もっとこうしたいという野望があればお聞かせください。

日野やりたいことはずーっと明らかなんですけど、僕らみたいな会社が九州にたくさん集まって、九州っていうところにゲームの1つのコミュニティが出来て、九州をハリウッドみたいな存在にしたいと思ってますね。最初はそんなつもりは毛頭無かったとこから始まったんですけど、今となっては、ここまでイベントもやって、みんなにそれを宣言してる訳ですから、なんとか実現したいです。たくさんクリエイターをここ九州から排出して、みんなで育てて行きたいなと思ってます。頑張りますので、よろしくお願いします。

― 本日は本当に、ありがとうございました。

3ショット!ありがとうございました!


【注釈】

(*4) 大泉さんと一緒にCMを作る:『大泉洋ナゾトキチャレンジ』と銘打ったTVCM。大泉洋氏がガチンコでナゾトキに挑戦する。

(*5) 仮面ライダー電王:現在放映中の仮面ライダーシリーズ。「俺、参上!」や「俺は最初っから最後までクライマックスだぜ!」など名言多数。
《ヤマタケ》

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