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【インプレッション】ルーンファクトリー −新牧場物語−(NDS)

牧場物語シリーズも10周年。2006年4月27日、先に新牧場物語として発売されたPSP『イノセントライフ〜新牧場物語』は、熱心なファンの間で賛否が分かれましたが、今回のNDS『ルーンファクトリー −新牧場物語−』は関しては純粋に牧場物語でした。一足先に触ってきましたので紹介します。

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牧場物語シリーズも10周年。2006年4月27日、先に新牧場物語として発売されたPSP『イノセントライフ〜新牧場物語』は、熱心なファンの間で賛否が分かれましたが、今回のNDS『ルーンファクトリー −新牧場物語−』は関しては純粋に牧場物語でした。一足先に触ってきましたので紹介します。

まずは操作方法から、移動十字キー・ダッシュはR+十字キー・決定はAボタン・道具、アイテムの使用はBボタンでL+Bで使用道具、アイテム変更・同じように魔法関連はXボタンで魔法の変更はL+Xボタン。(変更はスタートを押しメニュー画面からも、もちろんできます。)タッチパネルに関しては畑仕事において効率よく楽に出来る程度です。今までのシリーズは1マス、1マス耕していましたが、今回は好きな場所を連続してタッチするとキャラクターがタッチして指定した場所(最大9箇所)に自動で動き作業を開始します。ただ、主に農作業の部分でしかタッチパネルを使えないことを考えると微妙かもしれません。また、タッチ指定したマスの下のマスにキャラクターが移動してから作業しようとするために、異物があってうまく移動できない場合そこに引っ掛かる形になってしまいます。設定場所を解除することによって、この引っ掛かりから脱出できます。が、少し不安に感じてしまいます。 

(ただし、今回も十字キーで耕すのが基本で、タッチではセミオートでできるという形のようです。タッチで耕す場合は下の障害物などをなくしておく必要があります)

システムに関して主人公にはHP(ヒットポイント)・RP(ルーンポイント)が存在します。従来の牧場物語と同じように畑から異物を取り除き、耕し、種を撒き、水をあげて栽培し、収穫するという流れですが、農作業を行っていくと、RPを消費していくようです。RPを全て消費してしまった場合、今度はHPが消費されていきます。HP・RPは寝ることによって全回復、アイテムを使うことにより回復も可能です。

グラフィック・テキスト・ボイスなどについて。キャラクターは基本3Dで表現され、背景は2D(プリレンダ)です。なめらかにキャラクターは動き、背景もきれいに仕上がっています。テキスト量に関しては従来の牧場物語くらいだと思っていたのですが、正直予想以上の量でした。しかもフルボイスとまではいかないもののキャラクターたちがしゃべり、オープニングのアニメーションも必見です。アイテム交換・スクリーンショット機能を利用して牧場を自慢することもWi-Fiで可能であったりと世界が広がっていきます。

さて今回の新要素として、動物・コロボックルの代わりに登場するモンスターとダンジョンの存在があると思います。ある程度ゲームを進め村長にダンジョンへの許可書を発行してもらうことにより新たな舞台が登場します。ダンジョン内に登場するモンスターたちは、「なかよしグローブ」を利用し根気よくなでることにより、仲間にすることも可能で、仲間になったモンスターからミルクなどを生産、モンスターと共にダンジョンを探索することもできますし、時には仕事を手伝ってもらうこともできます。その他にもダンジョンでは鉱石を発掘、それを用いて武器を鍛えることも可能ですし、ダンジョンでは作物の違った育て方が出来るなど、その重要性を示すものとなっています。モンスターとのバトルおいては、ターン制ではなく聖剣伝説のようなリアルタイムアクションです。

最後に。約2時間ほど体験プレイだったので、ちまちまと畑を耕しつつ作物を芽が出る程度まで育てることと、初期装備のぼろいクワでダンジョンに無理を承知で立ち向い、やられてしまう、といった程度までしか出来ませんでした。剣などを買う金もなかったので、ファミコンソフト『いっき』の主人公に負けないくらいの勇気を振り絞っていったのですが、やっぱりクワには限界があったようです(笑)。また、前評判として、ダンジョンを探索するというRPG的な要素が入るのはどうなのかとか、(キャラデザが変わったせいで)ぱっと見恋愛ゲームにみえる、といった話題が出ていましたが、プレイした限りでは、それはあくまで一部分だけを見るとそう見えてしまうというだけだと思いました。ゲームの根幹はあくまで牧場物語でしたし、内容の充実度も分かりました。無理なこととは分かっていましたが、できれば結婚まで体験してみたかったです。

『ルーンファクトリー −新牧場物語−』は2006年8月24日、5040円(税込み)で発売です。
《土本学》
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