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【レトロゲーム事情】第1回 電気用品安全法(PSE法)について

ゲームビジネス その他

2006年4月1日から一部のゲーム機が売買できなくなります。具体的には「PSEマーク」のついていない「電源内蔵」の電気製品が売買できなくなるようです。今回はこの「電気用品安全法」についてまとめてみます。

まずはじめに、この問題についてはメディアでもあまり報じられませんし、私達も法律については完全に門外漢なので、確実な事があまり言えないのでそのへんはご了承ください。

●電気用品安全法がゲーム機に与える影響

で、この法律は実は5年前に制定された物で、今までは「PSEマーク」を浸透させるための猶予期間だったのです。そして今年の4月にその猶予期間が終了してしまうということでゲーマーの間で話題になっているわけです。ですから昔のゲーム機には「PSEマーク」がついていません。つまり多くの中古ゲーム機の売買ができなくなる可能性があるのです。

色々調べてみると、ACアダプタの猶予期間は2008年までらしいので、ACアダプタを使用するハードはまだ大丈夫なようです。つまり、任天堂製のゲーム機については今のところ大丈夫であろうということです。

しかし、PSや初期のPS2、あるいはSS(セガサターン)やDC(ドリームキャスト)などACアダプタを使わない(直接コンセントに接続する)ゲーム機は規制対象になってしまうようです。PSに関してはPS2やPS3でもプレイ可能でしょうからそこまで問題にはならないと思いますが、セガのゲーム機に関しては危機的で、ファンの方は今のうちに中古ハードを買っているというような状態です。

またこれらのレトロゲーム機の一部が売買ができなくなってしまう事で、中古ゲームの売買自体に消極的になってしまうショップがでてくる可能性も指摘されています。規制対象外だから大丈夫とも一概には言えないようです。

どちらにせよACアダプタも二年後には規制されますから、任天堂製品であってもACアダプタの代替品が新たに発売されない限りは中古売買が難しくなってしまうでしょうね。レボリューションのバーチャルコンソールはこういった事への対策も兼ねているのかもしれません。

しかしそうすると、セガのレトロゲームがレボリューションで動くかもとかいう噂にも説得力がでてくるんですが…。

●オークションは大丈夫?

結論から言うと今回のこの法律は業者の売買を規制する物なので、基本的にオークションでの個人間売買までは干渉できません。

しかし、オークションでも多数の売買をしている場合は業者とみなされて規制されてしまう恐れがあります。具体的には同じ商品を一度に複数出品したり、月に200点以上の出品をしたりといった基準があるにはあるようです。

というわけでオークションを使えば当面は大丈夫かもしれませんが、前述したようにオークション業者が中古電気製品の取り扱い自体に消極的になる可能性は否定できません。

●中古ゲームショップでの取り扱い

売買ができなくなるといっても、商品を「自己検査」してPSEマークに適合する事がわかれば(PSEシールを貼って)販売することは可能なようです。しかし検査できるのは認可を受けた製造業者か輸入業者だけなので、現実的には難しいかもしれませんね…。

仮にPSEマークの適合検査が可能だとしても、問題が発生したときに責任を負うのはそのPSEマークを貼った業者となってしまいます。実際に古い電気製品が原因で火災が発生するケースも存在しますから、そこまでのリスクを背負って販売店がレトロゲーム機を取り扱うということも考えにくいですね。

●ゲーム機以外への影響について

この法律は「電気用品は実用品だから古い物は無価値」といった観点で制定されているため、その主張にあわない電気用品は総じてダメージを受ける事になります。

たとえば音楽用の機器などが代表例です。昔のアンプにも楽器と同じように名機と呼ばれる物が存在しているわけなので、古いから無価値というのは無茶が過ぎます。

安全法なので変に例外を作るわけにもいかないのでしょうが、こういった市場を潰すだけでなく文化的なダメージまで被ってしまう可能性もあります。

●まとめ

基本的に業者を対象とした観点で作られている法律で五年間の猶予があったとはいえ、消費者への通達が不十分で大きな混乱を招いていると言わざるを得ませんね。そもそも中古販売について、あまり考慮されていなかったような印象すら受けてしまいます。

有効な対策は「今のうちに購入しておく」という事でしょうか。

●参考

中古ゲームハードが今春から店舗で買えなくなる?
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2006/01/post_474.html

電気用品安全法・・・ちょっとだけまとめ。
http://segasaturn.exblog.jp/2578418
《土本学》

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