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【そそれぽ】第85回:美麗ファンタジー×自由な謎解き×Wii U GamePad!『トライン2 三つの力と不可思議の森』をプレイしたよ!

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそ こと 津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第85回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

任天堂 Wii U
導入部はチュートリアルを兼ねている
  • 導入部はチュートリアルを兼ねている
  • 3人のキャラクターの特性をつかもう
  • 「トライン」に導かれた3人の新たなる冒険!
  • 谷育子さんのナレーションに癒やされる。スキップなんてしません!
  • 3キャラを使い分けて謎を解き、道を切り拓いていく
  • 巨大な敵も単純には倒せない?
  • 向こう側へ進むためにはどんな方法があるだろう?
  • レベルアップでスキル振り分け。何を取るか悩みまくり
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第85回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

Wii Uの失速から業績予想が大幅に下方修正しされたために任天堂の株価が暴落したりで、ゲーム業界がやや荒れております。日本でのPS4の発売発売も近づき、にわかにXbox Oneの発表も近いのではないかなんて噂も・・・。そんな中、こうして何年かゲームのニュースを書いていると、ダウンロードゲームの分野だけは間違いなく各社とも明るい方向へ進んでいるのではないかという手応えを感じております。

というわけで、今回プレイするのは任天堂のWii Uダウンロードソフト『トライン2 三つの力と不可思議の森』です。

『TRINE(トライン)』第1作は、PC用ゲームとして登場し、欧米ではPS3向けにダウンロード版が配信。日本でも遅れてPS3向けに配信されています(『トライン ザ ロストレリック』、スクウェア・エニックスより)。第2作『トライン2』もPC用ゲームとして登場した後、欧米などの海外ではPS3、Xbox 360、さらにWii Uでもダウンロード版が配信されていました。この流れを見ると、『トライン』シリーズ初の完全日本向けローカライズハード(日本語音声などの作り込みを含めて)がWii Uというのは少々意外にも感じます。「なぜ、日本ではWii Uだったのか」という謎も含め、早速プレイして「謎解き」していきましょう。


◆『トライン2』ってどんなゲーム?


■横スクロールの謎解きアクションアドベンチャー
魂を結ぶ秘宝「トライン」によって、不可思議な森に導かれた3人の英雄、魔法使い「アマデウス」、騎士「ポンティアス」、盗賊「ゾヤ」。異なる特性の3人のキャラクターを切り替えながら冒険し、物語の謎を紐解いていくパズル的な謎解き要素の強い、横スクロールタイプのアクションアドベンチャーゲームです。ストーリーは完全に独立しているので、第1作をプレイしていなくても全く問題ありません。


■ひたすら美しく幻想的なグラフィック
本作のオリジナルであるPC版の発売は2011年ですが、グラフィックの単純な美しさはもちろん、光や影がキメ細やかに描かれている幻想的な雰囲気も非常に際立っています。Wii Uでは「コッチ系」のポテンシャルが発揮されているタイトルは多くないため、「Wii U、グラフィックなかなかやるじゃん!」という印象を素直に受けました。とは言え「グラフィックがキレイなゲーム=良いゲーム」というここ数年の流れに異を唱えている筆者なので、問題は中身ですよ、中身!


◆3人のキャラクターを使いこなせ!


■魔法使い「アマデウス」は非力だけど便利
戦いの面では基本的に役に立たない「アマデウス」。しかし本作では最も重要な役割を果たすと言っても過言ではありません。その魔法の力によって、ステージ中にある「箱」や「岩」といったオブジェクトを空中に浮かせて自由に動かしたり、あるいは自分でオブジェクトとなる「キューブ」を作り出したりして、謎解きの鍵を握ることも非常に多いキャラクターとなっています。


■騎士「ポンティアス」は正当なアクションゲームキャラ
敵の「ゴブリン」が現れたら、ぜひ切り替えて使いたい「ポンティアス」。盾で防御しながら、剣を振るって斬りつけるなど、正統派なアクションゲーム的キャラクターです。謎解きで使用する場面は多くありませんが、戦いの面ではエースになってくれること間違いなし。


■盗賊「ゾヤ」はトリッキーなアクション
攻撃に、謎解きに、いろいろな局面で活躍を見せる「ゾヤ」。武器の弓矢は、遠くの敵を倒したり、あるいは何かしらの装置を射抜いたりと使い方もさまざま。また、引っ掛かりのある場所では「フックロープ」によるアクションも可能で、上下に移動したり、振り子のように振って遠くへ飛んだりと、一番アクション性が高い動きを要求されるキャラクターと言えそうです。


■好みのスキルを伸ばす
ステージ中に落ちていたり、敵を倒したり、あるいは隠された場所を探索したりすると、「ボトル」や「オーブ」によって経験値が手に入ります。経験値を50貯めると、スキルポイントが1手に入り、3人のキャラクタースキルを好きなように成長させることが可能です。どのキャラクターの、どんなスキルを伸ばしていくかはプレイヤー次第。ステージの攻略方法にも関わってくるので、ちょっとだけ緊張感のある良いシステムです。


◆『トライン2』のここがポイント!


■謎解きもアクションも歯応えあり
前回【そそれぽ】でプレイしたゲームが、たまたま『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』だったのですが、謎解きの歯応えは個人的な感覚では同等かそれ以上。全体的に「死んだらすぐ直前からリトライ」というのが前提の仕様なので、アクションにやや大味な部分を感じつつも、これも個人的には許容範囲です。ボス的な敵との戦い、多少ゴリ押しになってもイイじゃない(笑)。ただ、攻略法ももちろんあるので、それがきっちりハマったときは、更に爽快です。


■微妙かつ絶妙な操作が攻略のカギ
ステージ中に登場する仕掛けを解くため、ステージ中にあるさまざまなオブジェクトや、「アマデウス」の魔法で作り出したキューブやプレートを動かしたり、それらに乗っかったり・・・そういったオブジェクトに対する感覚的なリアクション(キャラとオブジェクト、あるいはオブジェクト同士)が素晴らしく、良い意味でとてももどかしいです。ゲーム内の物理演算による判定基準が絶妙なんだと思うのですが、そういった専門的な知識は全くわからない筆者ですみません(笑)。

あっちを立てればこっちが立たず、こっちを立てればあっちが立たず・・・試行錯誤をしていると、絶妙なバランスを取れる箇所や方法を発見できたりします。それが謎解きのポイントになっていたりするものですから、そりゃあ解けたときの爽快感は言わずもがなです。


■Wii U GamePadとの相性が抜群
テレビ画面を見てのプレイの場合、ちょっと特異なボタン配置や特殊なプレイにやや慣れが必要です。ZRボタンを多様するのは、海外生まれのゲームの象徴かもしれません(笑)。特に「アマデウス」の魔法は「右スティック」で画面に「正方形」や「線」を描いたり、ポインターを動かしてオブジェクトを掴んだりするのですが、なかなか思い通りにいかず、これもコツをつかむまで慣れが必要でした。

しかし!それを一気に、直感的に解決してくれるのがWii U GamePadでの操作で、「アマデウス」の魔法のすべてを画面タッチで、思い通りに実行することが可能です。もともとPC向けに発売されたゲームとは思えないほど、タッチ操作がしっくり来て快適でした。テレビ画面を見てプレイする場合も、手元のGame Padのタッチ操作と併用することによって快適度がグっとアップし、よりスムーズに、直感的にプレイできるようになりました。


■谷育子さんのナレーションに癒される
アニメ「楽しいムーミン一家」の「ムーミンママ」や、映画「ハリー・ポッター」の「ミネルバ」の吹き替え、サントリー「Qoo」のTVCMなどでお馴染みの谷育子さんがナレーションを担当しています。これがゲームの雰囲気にすごく合っていて、ローディング画面で語られる「あらすじ」も、スキップをせずに必ず最後まで聞きたくなってしまうほど。ステージ中に謎解きに苦戦していると、一定時間でヒントとなるナレーションが流れる設定もあり、なかなか解けない謎を前に荒れた心を優しく癒してくれます(笑)。


◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆



◆総評


解法がひとつとは限らない「自由度」の高さ!
Wii U GamePadとの相性抜群の美しいアクションアドベンチャー


このテのゲームは、謎解きに対して、答えは大抵の場合ひとつなことが多いのですが、本作は謎を解くための解法がいくつも存在します。「アマデウス」の魔法で進むか、「ゾヤ」のテクニックで進むか、あるいは「ポンティアス」でゴリ押すか・・・それだけに限らず、キャラクターの中でも解き方が細分化されていて、十人十色に「先に進む方法」があります。それで本当に「謎解きなのか?」と思われてしまうかもしれませんが、試行錯誤して先に進めたときの快感は、確実に「謎を解いた!」という「手応え」から感じるものであると思います。その「謎解き」なのに「自由度が高い」という矛盾をクリアした「寛容さ」にとても惹かれました。

難易度はやや高めですが、リトライが手軽かつ、アクション以上に謎解きの要素が多めなので、くじけない心と考える頭を持っていれば、アクションがそれほど得意でない人でも楽しめると思います。また、オンライン・オフライン含めて最大3人まで同時に楽しめるマルチプレイも非常に良くできているので、アクションの部分は上手い人にフォローしてもらいながらプレイするのも良さそうです。

Wii U GamePadを「自然に活かした」という点も見逃せません。「無理矢理タッチ要素を入れてみました」というゲームが多い中、本作は確実にGamePadによってゲーム性が高まり、快適さが増しています。開発サイドによる任天堂のサポートを賞賛する声に加えて、本作とWii U GamePadの相性の良さが、『トライン2』の日本でのリリースがWii Uであるという謎を解く鍵になりそうですね。

【こんな人にオススメ】
・アクションアドベンチャーゲームが好きな人
・『ゼルダの伝説』が好きな人
・幻想的な世界観やファンタジーが好きな人
・Wii Uで次にプレイするゲームが見つかっていない人

ビジュアル的な面は文句の付けようがないので、実際にプレイしたり、紹介映像を見てください(笑)。

■紹介映像

YouTube 動画URL:http://youtu.be/xXGkeqspFb8

ダウンロード専用ゲームのイメージを覆すほどしっかりしたゲーム内容で、ボリュームの面でも、遊び応えの面でも、パッケージゲームと同等かそれ以上に楽しめます。これで1,800円は安過ぎなんじゃないかと、なぜか筆者が不安になるレベルです(笑)。日本人も楽しめる海外ゲームのローカライズを、今後も積極的に展開してほしいなと思わせてくれる素晴らしい作品でした。


【そそれぽ】第85回、いかがでしたでしょうか?今回『トライン2』をプレイして、海外にはまだまだ知らない日本人も存分に楽しめる名作が沢山眠っているんだろうなぁと改めて思った次第です。次回もどうぞお楽しみに!


『トライン2 三つの力と不可思議の森』は、好評配信中で価格は1,800円(税込)です。

(C) 2011-2013 Frozenbyte Oy.


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》
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