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【そそれぽ】第136回:日本未発売GBAソフトがVC化!ゲームの歴史を何重にも感じる『ゲームボーイギャラリー4』をプレイしたよ!

【そそれぽ】第136回:日本未発売GBAソフトがVC化!ゲームの歴史を何重にも感じる『ゲームボーイギャラリー4』をプレイしたよ!

2016年3月27日(日) 20時02分

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第136回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

モノ作りの世界は厳しい世界です。筆者も過去に作曲の仕事をいくつかしてきたわけですが、作った曲がすべて世に出るわけではありません。ゲームの世界もきっと同じで、いくつものアイデアが生まれては消え、例え完成に至っても、何らかの事情で発売できなくなってしまうことも珍しくないのだと思います。そうした作品は、開発されていることは知られていても、結果的に日の目を見ることがないのが通例です。しかしながら、良い意味での例外も存在しました。



というわけで、今回プレイするのは任天堂のWii Uバーチャルコンソールのゲームボーイアドバンスソフト『ゲームボーイギャラリー4』です。


任天堂の携帯ゲーム機の始祖的存在「ゲーム&ウオッチ」の数々のゲームを、オリジナルに近い形と現代風にアレンジした形でオムニバス形式に収録したゲームボーイソフト『ゲームボーイギャラリー』シリーズ。日本での展開は『3』まででしたが、欧米ではゲームボーイアドバンスにハードを移し『4』にあたるタイトルがリリースされていました。日本でも発売の予定はあったようですが、結局発売されずに、月日が流れてしまいました。しかしまさか、そんな“歴史に埋もれたゲーム”を遊べる日が来ようとは!なかなかお目にかかれない出来事だと思います。気になるゲームの内容は一体どんなものだったのでしょうか。早速プレイしていきましょう。


◆『ゲームボーイギャラリー4』ってどんなゲーム?



■「ゲーム&ウオッチ」の名作ゲームを堪能
インサイドの読者なら説明不要かとも思いますが、「ゲーム&ウオッチ」は、主に1980年代初頭、ファミコン発売前から発売前後にかけて発売された、ひとつのゲーム機にひとつのゲームタイトルが収録された携帯ゲーム機です。単色の液晶画面で、繰り返しプレイしてハイスコアを目指すシンプルなアクションゲームが主流。しかし、当時は爆発的な人気を博し、国内外でヒットを記録。その資金でファミコンの開発に至ったとも言われています。

そんな「ゲーム&ウオッチ」の名作から『ファイア』『ボクシング』『レインシャワー』『マリオズ・セメントファクトリー』『ドンキーコングJR.』『ドンキーコング3』の6本+αがプレイできるのが本作です。

■「むかし」「いま」2つのモード
本作の収録ゲーム(一部を除く)は、オリジナル版の雰囲気を再現した「むかし」モードと、“マリオ”ファミリーが活躍するアレンジ版「いま」モードの2種類から選択できます。「むかし」モードは、液晶の雰囲気も再現され、固定位置に表示されるキャラクターがうっすら見えるこだわりぶり(笑)。一方、「いま」モードのリメイクは本格的で、ぬるぬる動くドット絵の“マリオ”たちが活躍する現代風にアレンジされた同じゲームが楽しめます。好みは分かれそうですが、オリジナルの良さ、アレンジの良さ、両方にしっかりとした良さがあるのでどちらも楽しめます。

■やり込むほど充実する「ギャラリー」と「隠しゲーム」
各収録ゲームでハイスコアを記録するなどして集められる「スター」が貯まると、「ギャラリー」や「隠しゲーム」が開放されていきます。特に「隠しゲーム」の数はかなりのもので、公式では「6本のゲームが遊べる!」と謳っていますが、とりあえずその倍以上のボリュームが余裕で楽しめるものだと想像しておいてください(笑)。


◆歴史的な価値がすごい



■まず「ゲーム&ウオッチ」が遊べるということ
近年は『スマブラ』シリーズでも“Mr.ゲーム&ウオッチ”というキャラクターが登場するので、その存在を知っている人も多いかと思います。同時に「ゲーム&ウォッチ」のゲームってどんな感じなの?と興味を持った人も少なくないと思います。しかし、実際に「ゲーム&ウオッチ」のゲームをプレイしようと思うと、当時のゲーム機はプレミア価格で流通するなど、なかなかハードルも高く、いくつか配信されている「DSiウェア」版もニンテンドーeショップで埋もれ気味&割高感。なかなか“気軽に”プレイできない状況でした。

頼みの綱とも言える『ゲームボーイギャラリー』シリーズのバーチャルコンソール化も、3DSで限定特典用に『3』が配信されたのみ。もちろん、特典なので誰でもプレイできるというワケではありません。こうした状況で「ゲーム&ウオッチ」のゲームがお手軽にプレイできるタイトルがリリースされたこと自体が非常に喜ばしいことなのです!

■そして日本未発売のゲームであるということ
「ゲーム&ウオッチ」のゲームが手軽にプレイできるという価値に加え、何よりすごいのは、本作が日本国内では未発売のタイトルであるということです。当時、欧米を中心とした海外では発売されており、日本でも発売予定だったようですが、何らかの理由で発売が中止となっていたこのタイトル。シリーズとしては本作でゲームボーイからゲームボーイアドバンスにハードを移しており、シリーズファンの期待も高かったはずです。しかし発売中止。海外では発売されたのに、国内では発売中止。シリーズファンは涙をのんだことでしょう…。

およそ14年のときを越え、まさかバーチャルコンソールとして日の目を見る日が来ようとは、誰も想像していなかったのではないでしょうか。中身も海外版の移植ではありません。しっかりと日本で発売される予定だった日本語版です。実質的に、ゲームボーイアドバンスの新作ソフトです。何気なくゲーム史に残るような奇跡です、奇跡(笑)。今となってはなぜ国内で発売中止となったのか、なぜバーチャルコンソールで配信できることになったのか、それを知る術はありませんが、素直にこの“奇跡”を喜びたいと思います。


◆気になったところ



■ハイスコアを狙うとワンプレイが長い
仕様上の問題かつ、基本となっているのは30年ぐらい前のゲームなので、どうしようもないことですが(汗)。ハイスコアを狙うには、根気と集中力が必要不可欠です。

■電子説明書がちょっと投げやり
日本で発売されていないため、欧州版の説明書の最低限の操作部分をちょちょいと日本語に直した電子説明書となっていて、もう少しこだわった内容にしてほしかったです。しかし、欧州版の説明書がまるまる見られるので、そこは好感。そちらを見るといろいろ書いてあるので、その全体を日本語化した説明書を読みたかったです。

■正直に、正直に、3DSで遊びたかった!
根気と集中力が必要なゲームが多く、前述のとおりワンプレイが長くなります。そこで活用したい中断セーブ。Wii Uでもゲーム途中で中断できますが、HOMEボタンを押して、終了してと据置型ならではの手順があります。そのあたり、3DSならパタンと本体を閉じるだけ。「ゲーム&ウオッチ」を題材としたゲームゆえに、中断の手軽さやそのゲームの雰囲気から、やはり携帯ゲーム機で遊びたかったというのが正直なところです。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

◆総評


歴史的価値を見出だせる人は絶対に買い!
内容は「ゲーム&ウオッチ」なので、最新ゲームの面白さを期待しちゃダメ!



「ゲーム&ウオッチ」のゲームの雰囲気をしっかり楽しめる「むかし」モードと、同じテーマのゲームでもぬるぬる動く“マリオ”たちが活躍するアレンジ版の「いま」モード、どちらもゲームとしての完成度はかなり高いです。「ゲーム&ウオッチ」のタイトルが、いかに“ゲームの面白さの本質をピンポイントに抽出したゲーム”だったかを痛感させられます。しかし、最新のゲームの面白さを期待している人にはさすがにレトロすぎるゲームなのであまりオススメはできません。逆に、レトロゲームの面白さを理解して楽しめる人にはたまらないと思います。

「+α」の部分にあたる部分、隠されている部分が最初に見えている部分よりも遥かに多いという仕様も豪快。ただ、それらを楽しむためのやり込みにはそれなりの根気が必要なので、レトロゲーマーでも覚悟しておいた方が良さそうです(笑)。

何より、本作は「歴史的価値」を楽しむゲームだと思います。「ゲーム&ウオッチ」の歴史然り、未発売ゲームが日の目を見るという復活劇然り、です。そのあたりも含めて価値を見出だせる人であれば、本作はぜひ持っておきたいゲームですよ!

【こんな人にオススメ】
・レトロゲームが好きな人
・「ゲーム&ウオッチ」に興味がある人
・ごくシンプルなゲームが好きな人
・“ルイージ”がボクシングで大活躍するさまを見たい人

意外だったのは「いま」で活躍する“マリオ”ファミリーの、ドット絵のぬるぬる具合。第一印象は『メタルスラッグ』ぐらい動いている感じでした(言い過ぎかもしれませんが 笑)。そんな一風変わったドット絵マリオが楽しめるのも本作ならでは。バーチャルコンソールだけど、実質新作の本作。興味を持った人はぜひダウンロードしてプレイしてみましょう!

【そそれぽ】第136回、いかがでしたでしょうか?レトロゲームはシンプルですが奥が深いです。エンディングを見るためにやるゲームも良いですが、たまにはハイスコアを目指して無限にプレイするゲームも良いものですね。次回もどうぞお楽しみに!


『ゲームボーイギャラリー4』は、好評配信中で価格は702円(税込)です。

(C)2003 Nintendo


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ

作・編曲家・ライター。物心がつく頃にはMSXで『グラディウス』をプレイしていた無類のゲーム好き。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでニュース原稿執筆・ライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略シミュレーションゲームから格闘ゲームまで、幅広いジャンルのゲームをプレイ。

Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity

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(Article written by 津久井箇人 a.k.a. そそそ)
評価の高いコメント
  • 2016年3月28日 12:40:43 ID: JiGCJ/uwLiIK
    1 hanachochinさん
    通報する

    本当に3DSでプレイしたかったですねー。
    (もちろんWiiUでも遊べるに越したことはありません)

    どりるれろとかMOTHER3でも、そのように思いましたが
    どういう基準でWiiU/3DSに振り分けられるのかわかりません。
    というか任天堂が何を考えているのかさっぱりわかりませんね。

    一番嬉しいのはユニバーサルアプリとして、一度購入したら
    WiiU、3DS両方でダウンロードできることですけど、
    アカウント制になった今、そんなに難しいことではないと思います。

  • 2016年3月28日 14:58:30 ID: 8aZNHzw8AKH7
    2 ななーしさん
    通報する

    セガの3D復刻シリーズを手掛けられてる開発者さんがおっしゃってましたが、
    通常の3DSではスーファミのVCは性能的に厳しかったのでnew3DSで性能が上がったため、ようやくnew専用としてリリースできたのだろうと。
    GBAはスーファミよりわずかに下の性能と言われてて、アンバサダープログラムで配信されたGBAソフトもおそらくDS互換モードで無理矢理動かしていたのだと思います。
    その証拠にあれは中断機能が無い上にスリープ機能さえ無いので、この記事で書かれているような使い方はできない状態でした。
    new専用で、というのであれば可能性はあるでしょうが、つい先日スーファミが始まったばかりなのですぐにとはいかないだろうし、そうこうしている内にNXのVCに注力するようになるのではないかと…。

    あと個人的にはどりるれろのVCはWii Uでよかったと思ったり。
    振動機能が無いハードだとあのゲームの魅力を最大限に発揮できないから。

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