人生にゲームをプラスするメディア

ゲームにも第二の人生があるか? キャラ絵など素材一式を無償公開したゲーム

ゲームビジネス その他

『星宝転生ジュエルセイバー』の公開素材で作ったインサイドちゃん(仮)のカード
  • 『星宝転生ジュエルセイバー』の公開素材で作ったインサイドちゃん(仮)のカード
インターネットの世界ではウェブサイトのM&Aが盛んに行われています。サイトM&A(GMOインターネット)のような売買仲介サイトも存在します。インサイドの姉妹サイト、ゲームブログランキングも最初の運営者から譲渡いただいたものです。

昨年末には面白法人カヤックが、自社のウェブサービスやアプリを大特価で売却するというセールを行い、中には『人面瘡チョッパー』などのキモゲーシリーズ5本も出品されていました(しかも各9800円という特化)。筆者も「これを買い取って何とか人気を集めたら、9800円くらいは回収できるのではないか?」と頭を巡らせたのですが、こうした売買はこういう考えで行われます。つまりは、ある所有者が収益化に失敗しても、別の事業者であれば何とかなるのではないか、ということです。

オンラインゲームでも運営が移管されることはままあり、Sankandoのように行き詰まったオンラインゲームを専門に買収し、運営していくようなスタイルの会社まで登場しました。

これらは再度新しい運営者の下で事業を展開するというものですが、異なるゲームの第二の人生もありそうです。ブリリアントサービスは、GREEプラットフォームで展開したものの、サービスを終了したソーシャルカードゲーム『星宝転生ジュエルセイバー』のキャラクターなど一部コンテンツを商用利用無償、事前承諾不要という形で公開。広く二次利用を推奨しました。現在500MB以上のコンテンツが公開され、利用者は説明書きに一文を入れ、事後に報告を行うだけで利用することができます。

スマートフォンやソーシャルゲームの世界では今も日々、多数のゲームが公開されては、大半のゲームが陽の目を見ないままひっそりと姿を消していっています。しかし、クリエイターが力を注いで生み出した素材やプログラムは単に打ち捨てられるのは勿体無いはず。新しい事業者の下、再起を目指すことが難しくとも、『星宝転生ジュエルセイバー』のように二次利用を認めることができれば、誰かが新しい可能性を見出してくれるかもしれません。

幾つものゲームエンジンが無償で公開され、ゲーム作りへのハードルが下がってきた昨今ですが、次に当たる壁は素材作りの難しさです。Unityでは、Unity Asset Storeという素材のマーケットプレイスが存在します。『星宝転生ジュエルセイバー』は完全に無償ですが、こうしたマーケットプレイスで流通させるという道も考えられます。全体のパッケージとしては必ずしも上手く行かなかったゲームであっても、こうした形で第二の人生を送り、新しいゲーム作りの豊かな土壌になるようなことになっていけば素晴らしいのではないでしょうか。


公開された素材でインサイドちゃん(仮)のカードを作ってみました


ジュエルセイバーFREE http://www.jewel-s.jp/
《土本学》

編集部おすすめの記事

特集

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. 「クール・ジャパン」推進に500億円 税金でクールな文化は作れるのか?

    「クール・ジャパン」推進に500億円 税金でクールな文化は作れるのか?

  2. SNKエンタテインメント再開 ― 『KOF』『メタルスラッグ』など200以上のIPを用いたライセンス事業などを展開

    SNKエンタテインメント再開 ― 『KOF』『メタルスラッグ』など200以上のIPを用いたライセンス事業などを展開

  3. 【DEVELOPER'S TALK】ミク好きが作ったミク好きのための『初音ミク -Project DIVA-』開発秘話

    【DEVELOPER'S TALK】ミク好きが作ったミク好きのための『初音ミク -Project DIVA-』開発秘話

  4. DeNA、シンガポールとスウェーデンに現地法人を設立

  5. 【レポート】VRロボゲー『アーガイルシフト』のロマンと没入感が凄い!男の子の夢、これで叶います

  6. 【E3 2016】サイバーパンクARPG『デウスエクス マンカインド・ディバイデッド』プレイヤーの行動で紡がれる物語とは

  7. 【インタビュー】「E3」主催ESA代表が語る今年の「E3」とゲーム業界…展示会でもありエコシステム

  8. 2Dイラストなのに360度全方位表現だと!?「Live2D Euclid」ついにお披露目…VRとARで展示

  9. スマホ用VRヘッドセット「STEALTH VR」新型モデル予約開始

  10. 『ロードランナー』の作者Douglas E. Smith氏が死去

アクセスランキングをもっと見る

page top