データセンターは東京・シリコンバレー・ソウル近郊に設置され、いずれも日本語環境で使用できるため、地域差を感じさせません。仮想サーバーは国内データセンターでタイプ別に9種類が用意され、200台以上の大規模拡張にも対応します。また、ユーザーのニーズに応じて細かくカスタマイズも可能です。そのため総サーバー数を押さえることができ、よりシンプルで安定性の高い運用が可能になるのです。すべてクラウド化するのは抵抗がある、という場合に備えて、仮想サーバーだけでなく、専用(物理)サーバーも選択可能。ハイブリッドなサーバー環境にも対応しています。
また、ソーシャルゲームは他のサービス以上に、高速・安定した回線と、高いスケーラビリティが求められます。何がヒットするか事前に見極めが難しい一方で、ヒットゲームは急速にアクセス負荷が高まるからです。サーバー負荷でサービスがダウンするというのは、言い替えればゲームが大ヒットしている時。わずかな停止期間でも、大きな機会損失を生んでしまいます。
そのためGMOアプリクラウドでは、いち早く10Gbpsの共有回線を提供し、快適なアクセスを実現。負荷分散のためのロードバランサーも無料で提供されています。その他に初期導入費用無料、サーバーの納品日からアプリ公開日まで最大30日間無料と、コストパフォーマンスの高さも大きな特徴です。
一方、2013年10月にスタートした韓国データセンターでは、新たにゲームパブリッシングサービスも展開中です。現地で圧倒的な人気を誇るゲームプラットフォーム「カカオゲーム」向けの配信プラン「カカオクラウド powered by GMO」が開始されたのです。これはグループ会社のGMO GAME CENTER KOREA,INC.と共同で、韓国市場の情報提供からローカライズ、ゲーム運営、サポート、法令対応まで、すべて日本語で対応するというもの。韓国展開を計画しているゲーム事業者には朗報でしょう。
もっとも、一番注力しているのが日本市場であることに、変わりはありません。国内主要プラットフォーム事業者ごとに最適化されたサービスを提供しているのは、その一例です。ゲーム公開直後で一定期間、サーバー使用料が無料になるサービスを実施するなど、特典も充実しています。さらにUSデータセンターでの配信もサポートしているので、国内でヒットしたアプリを、アメリカや韓国でスムーズに展開できる仕組みが整っています。
このほか、アクセス解析ツールの「KPIレポートシステム」が、全利用者に提供されているのも見逃せません。ソーシャルゲーム向けに独自開発されたもので、ユニークユーザーやアクティブユーザー数、プレイ時間比率などのデータがグラフィカルに得られます。今後も同社では、サーバーのスペックやコストパフォーマンスを落とすことなく、より多くの機能を追加していく方針も打ち出しています。さらに2011年6月にはコミュニケーションスペース「GMO Yours」を立ち上げ、勉強会の開催などを精力的にサポートしている点も、エンジニアには嬉しいポイントではないでしょうか。
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