人生にゲームをプラスするメディア

「任天堂が今年勝つためには?」 ― アナリストたちが分析

任天堂が勝利するために必要なものとは何でしょうか?

ゲームビジネス その他
任天堂が勝利するために必要なものとは何でしょうか?

海外メディアIndustryGamersでは、アナリストたちが各メーカーの課題を分析しています。任天堂は2011年に何をすべきなのか、識者たちの意見を見ていきましょう。

■Jesse Divnich氏(EEDAR)
「セガとソニーのアグレッシブな試みにかかわらず、任天堂は携帯ゲーム機の世界で20年以上も競争のない状態にある。ソーシャルネットワーキング、モバイル、ダウンロード販売など、より安価な形態のエンターテイメントが顧客のメインストリームを掴んで成長しており、これは任天堂が携帯ゲーム機市場を支配する上で初めての重大な脅威になるかも知れない。ニンテンドー3DSを売り出す際にiPhoneやiPadと競争するにしても、ゲーム機として扱うにしても、一つ確実なのはマーケティングが重要であるということだ。よりよい新年の決意は、著作権侵害に対し継続的に戦う姿勢を見せてサードパーティの信頼と開発予算を確保することである」

■Billy Pidgeon氏(M2 Research)
「任天堂はニンテンドー3DSの立ち上げと共に忙しくなるだろうが、オンラインゲームでは大きく後れを取っている。任天堂はプレイヤーが他の人とオンラインで接続して遊ぶのをより簡単にする必要がある。現在の匿名の接続では十分ではない」

■David Cole氏(DFC Intelligence)
「任天堂はハードウェア的にはWiiとニンテンドーDSなど非常に革新的だ。しかし、これらのシステムは年を経ており、2011年には革新とハードウェア競争の先を行くためにニンテンドー3DSのような新しいゲーム機を必要とする」

■Arvind Bhatia氏(Sterne Agee)
「1:Wiiの価格を149ドル(約1万2000円)以下に下げること。2:ニンテンドー3DSにおいてサードパーティからの強力なサポートを得ること。3:消費者が抱くニンテンドー3DSでの健康への懸念を軽くすること」

いずれの分析でもニンテンドー3DSが重要な鍵を握っているという点は共通しています。

発売まであとわずかに迫ったニンテンドー3DSですが、この立ち上げがうまくいくか否かに任天堂の2011年はかかっているといえそうです。
《水口真》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. 【ゲーム×法律】ゲームの利用規約違反で制裁、どこまで許される?

    【ゲーム×法律】ゲームの利用規約違反で制裁、どこまで許される?

  2. 令和に新作ファミコンカセットを自作!その知られざるテクニック&80年代カルチャーを「桃井はるこ」「なぞなぞ鈴木」らが語る【インタビュー】

    令和に新作ファミコンカセットを自作!その知られざるテクニック&80年代カルチャーを「桃井はるこ」「なぞなぞ鈴木」らが語る【インタビュー】

  3. 教育分野へのゲーム的アプローチとは?「PlayStation x IT 教育がつくる次世代エンタテインメント」セッションレポ【CEDEC 2018】

    教育分野へのゲーム的アプローチとは?「PlayStation x IT 教育がつくる次世代エンタテインメント」セッションレポ【CEDEC 2018】

  4. 9割がお蔵入りする個人制作ゲーム、完成させる秘訣は - IGDA日本SIG-Indie研究会レポート

  5. ゲームのナラティブはどうして議論がわかりにくい? 立命館大学ゲーム研究センターの研究員が徹底議論

  6. 桜井政博氏が「ムシキング」の携帯電子ゲームをデザイン

  7. 先月お引っ越ししたイメージエポックへ会社訪問に行ってきました。

  8. 【Autodesk×Unity】セガが語るUnityで作るiPhoneゲーム、そしてコンテンツ工学

  9. 【CEDEC 2014】知っておきたいゲーム音楽著作権、JASRACが教える有効な利用法

アクセスランキングをもっと見る