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【電脳遊戯史資料集】第9回 「パワポケ」のサクセスの歴史を振り返る

先日の12月1日に『パワプロクンポケット8』が発売になって初代のGBから始まったこのシリーズも早くも8作になっております。そのサクセスの歴史を簡単にたどってみようと思っています。

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先日の12月1日に『パワプロクンポケット8』が発売になって初代のGBから始まったこのシリーズも早くも8作になっております。そのサクセスの歴史を簡単にたどってみようと思っています。

パワプロクンポケット1

極亜久高校に入学した主人公は外藤という先輩と亀田君とともに野球部を再建し、甲子園全国優勝を目指していきます。その際に転校してきた工作員のさとみと出会い同時に彼女の所属するプロペラ団との長い戦いが始まります。そして、この主人公はのりかというとんでもない女性と結婚して短い生涯を閉じます。さとみがアメリカのプロペラ団支部総長を爆殺し、組織を掌握したのもこの時期です。

パワプロクンポケット2

まず、この時期には地味に極亜久高校が廃校になっています。そして、上に書いた1の主人公が死亡したのがこの時期です。2の主人公はドリルモグラーズという弱小のプロ野球チームに入団し、それでもそこを建て直し、優勝することになります。ドミオというユニークな外国人もここで初登場となります。その後モグラーズはリストラを発表し、コーチたちが球団のっとりを目論見ますが、結局プロペラ団にのっとられます。

パワプロクンポケット3

今作の主人公は1の主人公です。彼が死亡した際に、脳が死んでいなかったために、サイボーグとして再生され、復活を遂げます。亀田君の陰謀で復活した彼は野球人としての評価を上げ、かめだの作ったガンダーロボを撃破し、人間として復活を遂げます。プロペラ団も崩壊をし、一通り1の主人公は幸せをつかんだのでしょうか?

パワプロクンポケット4

さて、今作はガラッと趣を変えて一見穏やかでさわやかな滑り出しに感じられました。主人公は離島に転向した野球少年で、そこで野球部を鍛え、優勝を目指すことになりますが、そこで出だしから事件が起こります。主人公がのろいの慰霊碑を倒してしまうのです。そのせいかチームメイトが次々と消えていきます。

神主のおばあさんとその孫娘がいるのですが、甲子園で優勝し、その呪いの元が彼らであったことを突き止め、呪いを解除することに成功します。近年のパワポケシリーズではもっともさわやかな作品ではありましたが、やはりこう何かが濃い作品でした(笑)。

パワプロクンポケット5

今回も舞台はモグラーズです。大神社長は実はプロペラ団の大ボスでしたが、組織壊滅後はその残りの力を利用し、大神一族で大企業を作り発展させます。そしてその息子がスーパーエースとしてドラフト1位でモグラーズに入団してきます。

今回の主人公はスーパースターの小杉ですが二軍選手と体がぶつかり、体が入れ替わってしまいます。また、5の主人公もここに在籍しており、力を合わせてモグラーズを2度目のリーグ優勝、日本一に導きます。主人公は体が入れ替わったままですが、その後も大活躍します。

パワプロクンポケット6

今回の主人公は未来から来た未来の捜査官で舞台は大神モグラーズです。今回のメガネ君は4に登場した山田平吉です。未来に影響を与える開発をする和桐工業を助けるために身らから来た主人公です。

主人公は激闘の末に大帝国キラーズに負けますが、は一応任務を果たします。しかし、これは裏サクセスでしたが、和桐の借金のために島送りになります。BB団との壮絶な戦いが待っていました。これがしあわせ島編です。主人公はガンダーロボを操り、BB段を壊滅させます。無事に借金を返して、和桐を立て直すことに成功します。

パワプロクンポケット7

花丸高校に通う主人公は野球少年でした。甲子園を目指す少年でしたが、彼の前に突然ヒーローが現れます。ヒーローは並々ならぬ野球の能力でチームを勝利に導きます。

しかし、ヒーローどころか怪しい行動が目立つヒーロー軍団で、しかも、どんどんメンバーが増えていきます。主人公たちとヒーローの存亡をかけて試合をし、主人公はヒーローをチームから駆逐することに成功します。その後主人公たちはヒーロー抜きで甲子園に優勝し、さらに復活したヒーローと試合をし、これに勝利します。

なお、この間にモグラーズは改名し、ホッパーズになっています。主人公を除きほとんどの人がヒーローを忘れています。また、7で特筆したいのは裏サクセスの対象RPG編が非常によい出来だったということです。今までのサクセスキャラの総出演RPGになっています。これはシリーズのファンにはぜひやってほしい逸品です。

パワプロクンポケット8

そして、今作です。ここからは皆さんの目で確かめてください。今後もこのシリーズは続いていくと思います。ぜひ、今後もこのシリーズを愛し続けてほしいと思います。
《土本学》
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