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【ゲーム新書案内】Vol.2 「任天堂“驚き”を生む方程式」

ニンテンドーDSは1億台、Wiiは5000万台を突破。今までのゲーム機の常識を覆すようなハード設計、そしてソフト開発によって世界中を魅了、これまでゲームを体験してこなかったユーザーをゲームの世界に導きました。業績も2008年度に過去最高を記録、売上高に至っては3年前の約4倍にまで拡大しました。高く評価されるゲームを作り、革新性においても世界で賞賛を受ける任天堂。にもかかわらずその内部については殆ど明らかにされてきませんでした。いかにして、ブルーオーシャンを切り開き、驚きを生み続けるのか。任天堂の哲学、方程式とは一体どのようなものなのか。

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【ゲーム新書案内】Vol.2 「任天堂“驚き”を生む方程式」
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ニンテンドーDSは1億台、Wiiは5000万台を突破。今までのゲーム機の常識を覆すようなハード設計、そしてソフト開発によって世界中を魅了、これまでゲームを体験してこなかったユーザーをゲームの世界に導きました。業績も2008年度に過去最高を記録、売上高に至っては3年前の約4倍にまで拡大しました。高く評価されるゲームを作り、革新性においても世界で賞賛を受ける任天堂。にもかかわらずその内部については殆ど明らかにされてきませんでした。いかにして、ブルーオーシャンを切り開き、驚きを生み続けるのか。任天堂の哲学、方程式とは一体どのようなものなのか。



「任天堂 "驚き"を生む方程式」では、岩田聡社長、宮本茂専務、山内溥相談役といったキーマンへのインタビューと、丁寧な取材を通して、どのようにして現在のような成功を収めるに至ったか、どのような経営、思想、哲学、方程式によってそれが可能となったのかを解き明かしています。(山内相談役に話を聞いているだけでも本書は買う価値があります)

前半部分はどのようにしてニンテンドーDSやWiiといった異質なハードが構想されたのかという部分から誕生秘話まで、E3やGDCなどでの各種講演を紐解きながら述べられています。中盤では岩田聡、宮本茂、山内溥、そして故・横井軍平という任天堂の立役者に迫ります。後半では「よそと同じが一番アカン」「枯れた技術の水平思考」「ちゃぶ台返し」というような任天堂に受け継がれる思想を、創業からエンターテイメント産業を見出すまでの危難の歴史も交えながら紹介がされています。

任天堂がどのような企業なのか、きちんと取材を通してまとめてあり、価値のある一冊です。任天堂ファンにとっても久しぶりに任天堂についてきちんと書かれた本で、近年の情報が丁寧にまとめられていますので、ぜひ手にとってみて欲しい一冊です。

本書は明日5月13日(水)に発売予定です(価格は1700円+税)

(献本いただきました。ありがとうございます)
《土本学》
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