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『オクトパストラベラー0』「復興と復讐」のRPGは“集大成”と“新機軸”の2本立て! シールド&ブレイクの戦略性は“8人編成”でより奥深く【プレイレポ】

『オクトパストラベラー0』は、シリーズからどのような魅力を受け継いだのか。体験に基づく独自性と魅力をいち早くお届けします。

ゲーム プレイレポート
『オクトパストラベラー0』「復興と復讐」のRPGは“集大成”と“新機軸”の2本立て! シールド&ブレイクの戦略性は“8人編成”でより奥深く【プレイレポ】
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■8人編成による前衛・後衛が、戦略の幅を大いに広げる

二律背反と述べたものの、BPをやりくりする手段自体はいくつもあります。特に大きな対処法として挙げられるのが、4人+4人で前衛・後衛に分かれるパーティ編成です。

基本的に行動できるのは前衛の4人に限られますが、後衛にいるキャラもBPは得られます。BPはキャラ単位で増減するため、前衛がBPを使い切っても、後衛のBPはそのまま。前衛と後衛の切り替えはターンを消費しないため、「前衛がBPを使って攻撃回数を増やしてシールドをブレイクさせ、後衛に切り替えてBPのブーストで大ダメージを与える」という立ち回りが可能なのです。

またアビリティの中には、BPを直接付与するものや、一定条件を満たすとBPを増やせるものもあります。BPを集中させたりより多く稼いで、手数やダメージを伸ばすと、いった対処も効果的。アビリティを活用すれば、立ち回りを考える楽しさがいっそう広がります。

さらに、後衛に置くことで発動したり、前衛に切り替えた直後の攻撃でダメージが増加するといった、位置取りに関わるアビリティも多いため、編成の奥深さはブーストの使い分けだけに留まりません。

キャラごとに取得するアビリティを考慮し、前衛・後衛の編成を決めて、ターンごとに4人分の行動を決定。そして、誰でブレイクを狙うのか、その際にBPを使うのか否か、ブレイク後に大ダメージを与えるために誰のBPを温存するべきか。敵の攻撃次第で適時回復なども織り交ぜつつ、戦況を組み立てていく『オクトラ0』のバトルは、単調さとは無縁の手応えに満ちています。

ちなみに『大陸の覇者』も8人編成のバトルを採用していますが、『オクトラ0』とは違い、仲間になるキャラクターはいわゆるガチャで獲得する形です。そのため、編成できるキャラはプレイヤーごとに様々でしたが、『オクトラ0』においてその懸念はありません。仲間が揃う安心感も、嬉しい要素のひとつです。


キャラメイクやタウンビルドといったゲームシステムや、シールド&ブレイクと8人編成が生み出すバトルの奥深さなど、特に注目したいポイントに絞ったレポートとなりました。

しかし、『オクトラ0』の特徴はこれだけではありません。入手した指輪ごとに効果が異なる「必殺技」や、アビリティを装備のように付け替えられる「セレクトアビリティ」といった、本作ならではの要素も見逃せません。

また、「聞き出す」で情報を引き出したり、強力なアイテムを手に入れる「ねだる」や「勝ち取る」といったフィールドコマンドや、回数の制限はあるものの特別なアビリティでサポートしてくれる「支援者」のように、シリーズを通してのシステムも受け継がれています。

シリーズを通して確立されているバトルシステムの面白さは、本作でも健在であり、更なる新要素も加わりました。一方で、加わる仲間は多いもののジョブチェンジは主人公だけの特権とし、煩雑になり過ぎないようにする調整も的確です。

また、物語の中核を主人公に絞り込んで分かりやすくするとともに、「復興と復讐」という真逆にも近い題材の融合にも成功しているように感じました。

『オクトパストラベラー』の魅力を受け継ぎつつも、主人公をひとりに絞る新たな切り口と新要素で刺激を加え、『大陸の覇者』の魅力を的確に落とし込んだ『オクトラ0』。シリーズの集大成と呼ぶに相応しい完成度と、新たな1歩を踏み出す挑戦心に満ちた、実に意欲的な作品でした。従来のファンはもちろん、シリーズ未経験者にもお勧めしたい、良質なJRPGです。

© SQUARE ENIX


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《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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