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ドンキーコング世界最高得点の不正疑惑めぐる訴訟、約4年を経て和解

伝説のゲーマー、ビリー・ミッチェル氏と、ゲームハイスコアデータベースTwin Galaxiesが和解に至ったことが明らかになりました。

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  • David Race(Facebook)

レトロゲーム「ドンキーコング」のハイスコア記録で知られる伝説のゲーマー、ビリー・ミッチェル氏と、ゲームハイスコアデータベースTwin Galaxiesが、互いを訴え争っていた訴訟が和解に至ったことが明らかになりました。

ミッチェル氏は、2000年代にアーケード版ドンキーコングのハイスコアで数回にわたり世界記録を達成・更新し、Twin Galaxiesのランキングに君臨しました。しかし2018年、Twin Galaxiesはミッチェル氏が2007年から2010年の間に記録したハイスコアパフォーマンスのうち3つが、競技規則に規定されているオリジナルのアーケード基板を使用していなかったとして、これらの記録を剥奪しました。なかでも2007年の記録を証明する映像の一部は、オリジナル基板でなくエミュレーターを使った形跡があるとして重要視されました。

これに対し、ミッチェル氏は映像の一部の問題のみを証拠とし、記録達成の目撃者らからの「25の宣誓供述書」に目を通すことを拒否したことが問題だとして、記録剥奪が名誉毀損だとしてTwin Galaxiesを相手に訴訟を起こします。訴状の中で、ミッチェル氏は「Twin Galaxiesは新オーナーのもとで、公平な裁定者としてではなく、最も目立つ存在だったミッチェル氏を不正行為者だと非難することで、宣伝効果を生み出し、ウェブサイトの閲覧数を伸ばそうとした」と主張しました

またミッチェル氏の記録認定にも関わったTwin Galaxiesの創設者で元オーナーのウォルター・デイ氏も「私の証言が無視され、ビリーに不利な証言ばかりが採用されるのは説明がつかない」と述べたとされています

一方、Twin Galaxiesは2021年にミッチェル氏に反訴を提起し、提出書類のなかで「ミッチェル氏とデイ氏が旧Twin Galaxiesとそのランキングの価値をねつ造するために、数十年にわたり共謀していた」と非難しました。

この問題は、その後も両者の間でいくつかの証拠や証言が掘り起こされることになります。昨年2月には、2007年の記録樹立に使用されたとされるドンキーコングのアップライト筐体に装着されていたジョイスティックが、オリジナルよりも柄の部分が長く、グリップ部の色も本来なら黒いところ、赤いものに変わっているのがわかる写真が発掘されます。この写真は、オリジナルが上下左右4方向しか入力できないのに対して、8方向入力が可能なジョイスティックMODが使用されていた可能性があることを示すものでした。

Twin Galaxiesはこの写真を根拠にミッチェル氏が「宣誓証言で嘘をついたり、裁判所を欺く目的で証拠隠滅を行なったりして、この訴訟を通じて意図的かつ悪質な証拠開示の乱用をした」と主張し、ミッチェル氏に金銭的制裁を課すよう求めました

どうやらミッチェル氏側の情勢が厳しくなりつつあるように思えてきたところでしたが、その後Twin Galaxies側の弁護士であるデビッド・タシュルーディアン氏がこの訴訟に関しミッチェル氏側の証人2人に違法な接触を行ったことが発覚します。

これは不正行為の申し立てに発展し、タシュルーディアン氏に懲戒処分が下る可能性も出てきました。そして先週、タシュルーディアン氏は行為が不適切だったことを認め、裁判官に許しを請う格好となりました。

もはや泥沼状態とも言えるなか、双方は今週木曜日にも、両方の制裁申し立てについての弁論を審理するため裁判所に向かうところでしたが、このタイミングで、ミッチェル氏とTwin Galaxiesはともに訴訟に関して和解に至ったことを発表しました。和解条件、記録の扱いをどうするかなどは公表されていませんが、これで4年に及んだ争いはあっけなく終結と相成りました。Courthouse Newsは、ミッチェル氏とタシュルーディアン氏が和解発表後に握手を交わし、ともに安堵の表情を浮かべていたと伝えました。

ちなみにギネス世界記録では、以前はドンキーコングのハイスコア記録にTwin Galaxiesの認定をそのまま使用していました。ミッチェル氏のランキング記録剥奪においても、当初はTwin Gakaxiesに追従したものの、2020年に独自の認定調査を行い、ミッチェル氏の記録を復活させる判断を下しています。


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《Munenori Taniguchi》
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