人生にゲームをプラスするメディア

綾部和氏の最新作『なつもん!』は、『ぼくなつ』とどう違うの? ─“懐かしい夏”に訪れた新たな進化

『ぼくなつ』の綾部和氏による最新作『なつもん!』。当時味わった“新しくも懐かしい夏”は、この『なつもん!』で体験できるのか。その違いや共通点に迫ります。

ゲーム 特集
綾部和氏の最新作『なつもん!』は、『ぼくなつ』とどう違うの? ─“懐かしい夏”に訪れた新たな進化
  • 綾部和氏の最新作『なつもん!』は、『ぼくなつ』とどう違うの? ─“懐かしい夏”に訪れた新たな進化
  • 綾部和氏の最新作『なつもん!』は、『ぼくなつ』とどう違うの? ─“懐かしい夏”に訪れた新たな進化
  • 綾部和氏の最新作『なつもん!』は、『ぼくなつ』とどう違うの? ─“懐かしい夏”に訪れた新たな進化
  • 綾部和氏の最新作『なつもん!』は、『ぼくなつ』とどう違うの? ─“懐かしい夏”に訪れた新たな進化
  • 綾部和氏の最新作『なつもん!』は、『ぼくなつ』とどう違うの? ─“懐かしい夏”に訪れた新たな進化
  • 綾部和氏の最新作『なつもん!』は、『ぼくなつ』とどう違うの? ─“懐かしい夏”に訪れた新たな進化
  • 綾部和氏の最新作『なつもん!』は、『ぼくなつ』とどう違うの? ─“懐かしい夏”に訪れた新たな進化
  • 綾部和氏の最新作『なつもん!』は、『ぼくなつ』とどう違うの? ─“懐かしい夏”に訪れた新たな進化

■『ぼくなつ』とはちょっと違う『なつもん!』の“夏”

共通する体験が多い一方で、『なつもん!』と『ぼくなつ』で明確に異なる点もいくつかあります。まず主人公ですが、『ぼくなつ』シリーズでは「ボク」でした。しかし『なつもん!』の場合、「サトル」が主人公を務めます。

「ボク」も家庭の事情や周囲との関係性が明確に描かれており、その点では「サトル」と大きな違いはありませんが、名前があることで没入感が削がれるタイプのプレイヤーは注意が必要かもしれません。

そして、最も大きな違いはその見た目でしょう。登場人物のグラフィックも方向性が変わり、『なつもん!』はアニメ調なデザインに。また世界の描写も、『ぼくなつ』はリアルなテイストでしたが、『なつもん!』はキャラと同様にアニメチックなビジュアルに統一されています。

また、フィールドのあり方も一変しており、『なつもん!』は舞台をオープンワールドで表現。『ぼくなつ』のようなカメラ視点が固定されるタイプではなく、360度自由に見渡し、そして移動することが可能です。

移動が可能というのは、平地に限った話ではありません。主人公は、家の壁やテント、柵に崖まで、ほぼあらゆる場所を登ることができます。民家の屋根や商店街の屋上なども、主人公の行動範囲です。

スタミナに限りがあるので、序盤はすぐに力尽きてしまうものの、色々な冒険を達成するとスタミナも向上。ジャンプ力も強化されるので、ひと夏の体験を積めば積むほど、オープンワールドの世界を縦横無尽に存分に駆け巡れます。

カメラ固定型の『ぼくなつ』は、プレイヤーの視点を固定できるので、演出しやすい利点があります。また、プレイヤー同士も同じ景色を共有しやすくなります。ですが、オープンワールドの『なつもん!』は、見渡せる全てが冒険の舞台。そのワクワク感は、本作ならではの魅力と言ってもいいほどです。

オープンワールドになったため、ゲーム内時間の経過もリアルタイムに進行。秘密基地はありませんが、子どもたちが集まる「探偵事務所」があり、この町に起きる不思議な出来事を調査できます。

また、花火大会や夏祭りといった定番の夏要素に加え、サーカスも開催されます。しかも、主人公の父親が団長を務めている関係から、その興行の一部に関わることも。こうした部分も、『なつもん!』ならではの体験でしょう。


オープンワールドなので、ロード時間や画面の切り替えなどを挟まず、シームレスな移動を実現。しかも屋外の簡易トイレを使うと、明日葉荘にワープするといったユニークな要素もあります。

ですが、“小学生の立場で楽しむ、懐かしいひと夏”という体験や、そこから生まれる思い出の数々は、『なつもん!』と『ぼくなつ』に共通する大事な核。「明日は何をして遊ぼうかな」「あそこまで行ってみよう」と考えながら眠るひとときは、当時も今も変わりません。

『ぼくなつ』で、ひと夏の体験に想いを馳せた経験を持つ方は、この『なつもん!』を試す価値も十分あり! 本作を一足先にプレイしたいちファンとして、お勧めさせていただきます。

なお綾部氏は、「『ぼくなつシリーズ』を作ることを、もうやめたわけではありません。なので数年後に、仕返しをするかもしれません(笑」と、自身のTwitterアカウントにて発言しています。

実際に動き出すのかどうかはまだ未定ながら、『ぼくなつ』の火はまだ途絶えていません。まずは発売された『なつもん!』を楽しみながら、『ぼくなつ』の続報を心待ちにしてはいかがでしょうか。


なつもん! 20世紀の夏休み -Switch
¥5,673
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《臥待 弦》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲーム アクセスランキング

  1. 『勝利の女神:NIKKE』新ニケ「スノーホワイト:ヘビーアームズ」が1月1日に実装!敗北を乗り越えたスノホワが新たな武装を身にまとう

    『勝利の女神:NIKKE』新ニケ「スノーホワイト:ヘビーアームズ」が1月1日に実装!敗北を乗り越えたスノホワが新たな武装を身にまとう

  2. 今年も豊作!2025年発売の注目アドベンチャーゲーム5選―ADVを遊ぶなら、時間を溶かせる今しかない【年末年始特集】

    今年も豊作!2025年発売の注目アドベンチャーゲーム5選―ADVを遊ぶなら、時間を溶かせる今しかない【年末年始特集】

  3. 『シャドバWB』カードパック「花酔遊戯」&アニメ「葬送のフリーレン」コラボ開始記念!“最新レジェンドカード”を読者プレゼント

    『シャドバWB』カードパック「花酔遊戯」&アニメ「葬送のフリーレン」コラボ開始記念!“最新レジェンドカード”を読者プレゼント

  4. 新コスは、まさかの“穿いてない”!? 『勝利の女神:NIKKE』バニーに着物、ユニフォームと多彩な「ブラン」の魅力爆発【フォトレポ】

  5. 『ゼンゼロ』Ver.2.5で「照」が配布決定!ジェーンの水着衣装、エレンら5人のさらなる強化、マルチプレイ戦闘など盛りだくさん

  6. 「グラブルフェス2025」が開催!アトラクションから武器展示、コスプレまで世界観に浸れる会場の魅力をお届け【フォトレポ】

  7. 『メタファー:リファンタジオ』2,999円に『龍が如く8外伝』2,499円、『ファンタジーライフi』3,999円など、ゲオ オンラインのゲームセールが更新

  8. あなたの「褐色ヒロイン」のきっかけは誰?そのルーツを探ったら、“伝説のNHKアニメ”に辿り着いた!

  9. 昭和ロボアニメは何が魅力だった? レトロ“ロボゲー”をプレイしながら思い出したのは、懐かしの“100円プラモ文化”でした

  10. 美少女バトロワシューター『運命のトリガー』がTGS2025に出展!開発陣が今後の展望を語る

アクセスランキングをもっと見る