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「ZETA DIVISION」Laz選手がGE戦後に話した“自信”と“課題”―「IGLの負担は大きいが、もっと上手くなれる」【独占インタビュー】

IGLとしての負担がある分、まだまだ新しい伸びしろがあると自信満々に語るインタビューの様子をお届けします。

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「ZETA DIVISION」Laz選手がGE戦後に話した“自信”と“課題”―「IGLの負担は大きいが、もっと上手くなれる」【独占インタビュー】
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ZETA DIVISION(以下、ZETA)は4月9日に、韓国・ソウルで開催中の『VALORANT』のインターナショナルリーグ「VALORANT Champions Tour 2023: Pacific League」にてGlobal Esports(以下、GE)と対戦しました。

1stマップ:パールでは攻撃スタートのZETAが序盤GEの防衛に苦しめられ、13-9で敗北。続く2ndマップ:アセントと3rdマップ:ヘイヴンでは、防衛時の巧みなエリアコントロールで優位を握り、それぞれ14-12・13-8で勝利します。特にヘイヴンではDep選手のACEが飛び出したほか、TENNN選手がCサイトのエントリーをひとりで食い止めるクワドラキルを魅せるなど、全員がエースプレイヤーであるZETAらしさが光りました。

序盤は苦しんだものの、その後は良い内容で試合を終えたZETA DIVISIONから、現在チームでIGLを担うLaz選手にインタビューを実施。パールの攻撃の辛さやIGLを担う負担について伺いました。やはりIGLの負担は相当なようです。

◆みんなが知ってる最強Depを見られて良かった

――まずは試合お疲れ様でした。そして勝利、おめでとうございます!

Laz:Masters Tokyoに出るにはTOP3以上になることが必要で、ここで勝たないと難しくなるなか、しっかり勝ち切れて良かったなとホッとしています。

――見事な試合内容だったと思いますが、手応えとしてはいかがでしたか。

Laz:チームとしての戦い方はすごく良かったですが、パールは嫌な落とし方をしたので帰って修正しようという感じです。もちろんほかにも小さいミスはいっぱいあったので、必ず直して次へ臨みます。

個々人のパフォーマンスに関しては、先週はTENNNが良く、今週はみんなが知ってる最強Depを見られて良かったと思います。

――戦ってみて、対戦相手のGlobal Esportsはどんな印象でしたか。

Laz:カウンターが強く、よく戦ってくるというイメージでした。パールの攻撃をどう止めようというのは結構苦戦しました。次からはもっとうまくできます。

――パールの攻撃の際、Aメインとミッドコントロールした上で、時間をかけて最終BロングからBサイトへ行くという流れが多かったように見えました。どのような意図があったのでしょうか。

Laz:構成の相性などもあります。相手がフェイドのシーズなどでAサイトを遅延しつつ、スパイクプランターを潰すという戦法だったので、それに対する戦い方をする必要があったというのがひとつあります。Bサイトを取れなかったのは、アンチエコなどパワー・フィジカル面で勝てていなかったのが理由ですね。そうなると敵がB止められるなという状況でAを攻めるのは無理筋ではあるので、Bへ行くしかありませんでした。

――一方のアセント・ヘイヴンではエリアコントロールがうまくいっていましたね。

Laz:そうですね。敵のアクションに対してうまく立ち回って、戦いにいくところは戦って、押さえるべき場所は押さえて、それによって取る場所を決めたりと、コミュニケーションを含めて想定通りに進められて良かったです。ただフェイクに引っかかっちゃったり、ラウンド終盤にサイトの攻防戦で負けてしまったりなどあったので、それらは修正していきたいと思います。

――防衛でエリアを広げる場面では、敵のいる位置と攻撃する位置がことごとく噛み合っていました。あれは“読み”だったんでしょうか。

Laz:そうですね。相手のウルト状況などで「ここだな」っていうのはわかりましたね。

――ではいわゆる“じゃんけん”ではない、根拠からなる噛み合いだったんですね。

Laz:そうですね。うちはじゃんけん勝負はあまりしないです。

◆IGLは慣れない……が“成長”に繋がる

――Laz選手は昨年センチネルが多かった一方で、本シーズンからはメインイニシエーターへのロールチェンジに加えてIGLを担い、かなり負荷があるかと思います。

Laz:分かってはいたことですが、IGLの負荷はすごいですね。僕はひとつのことにこだわるタイプで、色んなことを平行してできないので、IGLをしながらのプレイはあまり得意じゃないんです。ただ、2年前のベルリンのタイミングでもイニシエーターをプレイしていたので、感触としては悪くありません。IGLをするなら圧倒的にイニシエーターが良いと思っています。そういうこともあってcrowと代わってもらいました。

負荷はすごいですが、その分成長できるところはあるので、これからもっと上手くなると思っています。ここ一週間は個人パフォーマンスかなり上がってたんですが、大会になると駄目ですね(笑)……来週に向けて直していきます。「もっと上手くなるな」という感触はあります。

――IGLを担う上で、気をつけていることはありますか?

Laz:めちゃくちゃありますね……。普段の練習ではチームメイトの問題点などを絶対に挙げなければなりません。そういうことは個人的に好きではないのですが、XQQさんと一緒に頑張っています。試合中はみんながプレイしやすいかつ勝てる戦い方を探して、それをはっきり伝えることで意思統一しています。

――Week3が終わり、そろそろ各チームの情報が出てくる頃かなと思います。試合への準備や構え方というのは変わってくるのでしょうか。

Laz:もちろんそうです。細かくは言えませんが、相手がこちらの作戦を知ってる状態で、それでも戦えるような戦術を仕掛けていきます。この点はIGLが主導しているので今までよりやりやすく、上手くできるだろうなと思っています。

――ちなみに今回のリーグから新たなエージェント「ゲッコー」が使用できますが、印象はいかがですか?

Laz:攻めが強いですね。EMEAでも出てきているので、PACIFICでも増える可能性があると思っています。

――ありがとうございます!それでは来週の「DetonatioN FocusMe」戦への意気込みをお願いします。

Laz:自分たちのベストパフォーマンスを出して、相手に合わせてしっかり戦っていきたいと思います。今のところ2勝1敗……Masters Tokyoははっきり見えてきている状況かなと思っていますが、絶対に勝ち切らなければならない試合が続くので、頑張りたいと思います。楽しんでいただけたら幸いです。


やはりIGLとしてチームを背負う負担は大きいようでした。しかし一方で伸びしろや「上手くいく感触はある」と自信に満ちた言葉で答える様子が印象的なLaz選手。チームとしての立て直しが徐々に形を見せてきているZETA DIVISIONは、4月16日(日)21時より、DetonatioN FocusMeと対戦します。

《Okano》

「最高の妥協点で会おう」 Okano

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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