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奇妙な仮面とタイムループ…! シリーズ異色作にして稀代の傑作『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』こそ夏休みに挑戦してみよう

夏休みは、名作ソフトをプレイして過ごしましょう!

ゲーム Nintendo Switch
奇妙な仮面とタイムループ…! シリーズ異色作にして稀代の傑作『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』こそ夏休みに挑戦してみよう
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夏休みは、名作ソフトをプレイして過ごしましょう!

『NINTENDO 64 Nintendo Switch Online』にも対応している『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』は、2000年4月27日に発売されました。これは前作『時のオカリナ』の続編で、旅を終えたばかりの主人公リンクは異世界に転移してしまいます。異世界タルミナは、ゲーム内時間の3日後に滅亡する運命に見舞われています。この3日間に全てのダンジョンを攻略し、異世界タルミナの滅亡を回避するーーというシナリオです。

ですが、このゲームは本当に3日以内で攻略することは不可能。そこで鍵を握るのは、前作からの重要アイテム『時のオカリナ』です。このオカリナで時の歌を演奏すると、1日目の朝に逆戻りします。そう、このゲームのテーマは「タイムループ」です。

◆自分から時間をリセットできる!

ある一定の時間を過ごしたら、そこからは世界そのものがタイムスリップして全てが過去に戻ってしまう。タイムループは様々なフィクション作品に取り入れられ、一大ジャンルを築いています。

同じ1日、同じ1ヶ月、同じ1年が何度でも繰り返されてしまう状況から、主人公はいかに脱出するのか? そうしたことに主眼が置かれ、それは『ムジュラの仮面』も例外ではありません。しかし、『ムジュラの仮面』が際立っているのは「自分からタイムループをリセットできる」という点です。

この手段で初日の朝に戻ると、ダンジョンの進行状況、出会ったキャラの記憶、消耗品アイテム、所持ルピーなどはリセットされます。その代わり、シナリオ進行に必要不可欠なアイテムはそのまま保持されます。つまり、少しずつ攻略の足場を固めながら進行していくことができるというわけです(セーブもタイムループのタイミングで行われます)。

当時のゲームでは、ゲーム内時間を活用したシステムの開発が活発になり始めた頃で、そういった意味では「黎明期」と言える時期でした。ただし、タイムループの世界観を再現するとなると、より複雑なシステムを導入する必要があります。

『ムジュラの仮面』では12時間毎に区切られた時間表示で、迫るリミットを表現しています。

◆最序盤から結構難しい!

『ムジュラの仮面』は、前作『時のオカリナ』の高難易度版としても知られています。

ゲームシステムは『時のオカリナ』をほぼ引き継いだような感じで、特段大きな変更点はありません。しかし、チュートリアルの役割を担っているはずの最序盤、リンクがデクナッツになってしまった状態からオカリナを取り戻して人間に戻るまでの間も、かなりシビアな操作が求められる「難関」があります。

決して小さくはないクロックタウンの中にいるボンバーズのメンバーを探すミッションは結構厄介で、彼らに近づいて追っかけっこに勝たなくてはなりません。しかもこれ、時間制限があったりしてかなり焦ってしまいます……。2000年といえば、三人称視点の3Dゲームがようやく出回り始めた時期。前作『時のオカリナ』をプレイしていないと『ムジュラの仮面』の攻略は難しい、と言われるのは「3D慣れしているかどうか」という意味合いも含んでいます。

◆おどろおどろしい雰囲気の異色作

この作品のタイムループに並ぶ重大な要素、それは「仮面」です。

リンクは様々な仮面を被ることにより、一時的にモンスターに化けることができます。それは姿形だけでなく、能力もそのモンスター固有のものを発揮できる仕組みです。仮面がなければ通れないダンジョンも存在します。

この仮面システムは、作品自体に一つの影響をもたらしています。それは、従来の「ゼルダ」シリーズにはなかったホラー要素です。

「ゼルダの伝説」シリーズは、その世界観やイメージは王道のファンタジーRPGのような「剣士とお姫様」から大きくはみ出ることはありませんでした。剣と盾があり、難解なダンジョンがあり、そしてラスボスのガノンドロフが立ちはだかります。

しかし、『ムジュラの仮面』はその題材が放つ不気味さが全体の色合いを形作り、鳥肌が立つようなおどろおどろしさすら感じられる作品に仕上がっています。もしかしたら、『ムジュラの仮面』が子供の頃のトラウマになっているという人もいるのではないでしょうか?

ですが、それでも今までの「ゼルダ」シリーズを感じさせられる場面も豊富に盛り込まれています。

リンクがデクナッツから人間に戻った後、剣と盾を手にいざクロックタウンを出て広大なフィールドに足を踏み入れます。そこで流れるゼルダシリーズの定番「地上BGM」は、まさにプレイヤーの胸を躍らせる効果を発揮します。そうだ、このBGMがあるからこそのゼルダなんだ!

ダンジョンの謎解き要素も健在で、ハートのかけらを収集するサブミッション要素ももちろん備わっています。昔の3Dゼルダは現代のFPV/TPV操作とはまったく異なるものですが、前作『時のオカリナ』を名作にした画期的な機能「Z注目システム」がここでも冴え渡るように活躍します。

そんな『ムジュラの仮面』は、酷暑を室内でやり過ごすには最適の1作と言えるでしょう。この作品は、『NINTENDO 64 Nintendo Switch Online』に収録されています。

《澤田 真一》

ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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