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幻のアニメ「キングダムハーツ」パイロット版とされる映像公開―ストーリーの解釈違いが原因で没となった作品

なお、当時の監督は絵コンテも公開しています。

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映画「ペット」や「SING/シング」のストーリーアーティストであるSeth Kearsley氏は、自身が監督する予定であったとするアニメ版「キングダムハーツ」パイロット映像を公開しました。

Kearsley氏は2013年、「キングダムハーツ」アニメ版を制作する計画が存在した裏話を一部絵コンテと共に、アート共有サイトDeviantArtにて披露。当時投稿された説明文では、同氏は初代『キングダムハーツ』が発売された頃、ディズニー・テレビジョン・アニメーションに雇われて本アニメの制作・監督を任されたものの、日の目を見なかったことが語られています。

2015年には、没になった理由が「ストーリーの解釈が(原作の)『キングダムハーツ』と大きく違った」ためであると明かされていた本アニメですが、そのパイロット映像がKearsley氏のYouTubeチャンネルで公開されました。映像は舞台設定を説明するナレーションから始まり、原作でお馴染みのソラ、リク、カイリだけでなく、マレフィセントやジャファーといったディズニーヴィランも登場しており、アニメーションではないものの、声優によるボイス付きでそのストーリーを確認できます。

海外メディアInverseとのインタビューによると、Kearsley氏は1月に車の運転中に事故に遭い、死に直面したことで人生観が一変、“一切後悔はしたくない”と思った彼は本パイロット映像のアップロードを決意したそうです。映像は既に25万再生を超えており、同氏は「ファンの反応は非常にポジティブであった」として、本アニメを「20年の時を経て認められた」と評しました。

なお、スクウェア・エニックスやディズニー公式は本件に言及していないため、本アニメやその背景が真であったかは確認できない一方、Kearsley氏は2017年、元上司に本アニメの“やり直し”を提案していることがTwitterで語られています。


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