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ぶいすぽっ!神成きゅぴのハツラツなるアクティビティ【バーチャルタレント名鑑】

今回紹介するのは、ハツラツとした活気良さで配信やシーンを盛り上げてきた神成きゅぴさんです。

その他 VTuber
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様々なバーチャルタレント事務所が次々に発足し、着実にその裾野を広げ続けているバーチャルタレント(VTuber)シーン。牽引する二大事務所に注目が集まるなかにあって、数年来に渡って活躍を続けるタレントも非常に多い。この連載コラム「バーチャルタレント名鑑」では、様々なカルチャーシーンで奮闘を続けるバーチャルタレント(VTuber)一人一人にスポットライトを当て、これまでの軌跡とこれからの望見について書いていきます。今回紹介するのはハツラツとした活気良さで配信やシーンを盛り上げてきた神成きゅぴさんです。

2020年7月に名称を変更し、新たな仲間を5人に増やし、新たなスタートを切った次世代Virtual eSportsプロジェクト「ぶいすぽっ!」。

コロナ禍という情勢のなかで、徐々にバーチャルタレントシーンに強い支持が集まっていった2020年を越え、2021年1月9日に新たな仲間として神成きゅぴさんを迎えることになりました。

彼女はそれまでのメンバーのように「新人」としてデビューするのではなく、以前からシーンで活躍していたなかでの「途中加入」としてぶいすぽっ!に所属することになりました。

神成きゅぴさんは、プロゲーマー&ストリーマーとして活躍するあどみんさんの動画スタッフとして活動していたのをきっかけに、2020年7月10日にはなんとVTuberユニット「武装彼女」のメンバーとしてデビューすることになりました。2020年初めの頃からは『Apex Legends』のプレイ動画などで「きゅーちゃん」として親しまれ始めてはいましたが、その後VTuberとしてデビューするというのは少し異色な流れです

動画班、ちゃんとしたVtuberになる件【エーペックスレジェンズ】

金色の長髪、小麦色の肌という外見に、どこかザラついていながらも甘い声色、ハツラツとした口調とテンションが合わされば、そこに現れるのはひと昔前から知られる「ギャル」のイメージにピタリと合います。

元々あどみんさんの動画で知った人から「きゅーちゃんって男の人じゃなかったのか…?」というマシュマロが届くと「最初から女の子だよ!」とツッコんでみせ、ヘリウムガスを吸って自己紹介を始めたりするなどデビュー時から軽快にリスナーを笑わせてみせるなど、いまの彼女にも繋がるテンションが感じられます。

【初配信】はじめまして?神成きゅぴです!!

デビュー配信では「FPSはやりはじめて2年くらいかな?」と話していましたが、デビュー直後の2020年8月に開催された『Vtuber最協決定戦 ver. APEX LEGENDS』『第1回CRカップ』に参加、特に『第1回CRカップ』ではストリーマーとして活躍するとっぴーさんとボドカさんとともに2位に入り、そのゲームスキルをしっかりと発揮しました。

ですが、2020年9月末をもって『武装彼女』を運営する親会社の経営が難しくなってしまいユニットは解散。デビューしてわずか2か月での出来事に、多くのVTuberであればこの時点で活動を辞めてしまうことも視野に入るところです。

今後についての配信内にて「VTuberの世界に来たので辞めません!」と一言、当時の武装彼女のメンバーらと同じく個人勢となって活動を始めていくことになります。

そんな彼女の活動では、寧々丸さんや翡翠とらさんなど武装彼女のメンバーたちと共にするだけでなく、あどみんさんの動画班として活動を共にしていたぎるさんや多くの女性バーチャルタレントとコラボ配信をしていました。そのなかでもより親密だったのが『ぶいすぽっ!』のメンバーで、彼女らとの交流がきっかけとなり2021年1月9日に『ぶいすぽっ!』へと加入することになりました。

ぶいすぽっ!への加入を発表する配信の中で、「『Apex Legends』マスターランクの到達」「チャンネル登録10万人」「英語の勉強」「ぶいすぽっ!メンバーで大会に出て勝つ」などなど。ぶいすぽっ!メンバーとして過ごす1年の目標を様々に掲げていました。

彼女のアップテンポでラフなムードで物事を一気に進めていく「ギャル」なノリは、ぶいすぽっ!のムードに新たな彩りを加え、ほかのぶいすぽっ!メンバーにはない彼女のオリジナリティだとも言えます。

ギャルのような砕けた口調やトーク力もあってか、賑やかな女子会ムードになるぶいすぽっ!の配信の中で会話の中心となることも多く、配信の盛り上げ役となることも多い彼女。

ゲーム知識やスキルは申し分なく、『VAROLANT』『Escape From Tarkov』といったFPSゲームだけではなく、その他のゲームでも知見・経験則を活かしたプレイを見せてくれます。

また先述したように動画編集に携わっていたこともあってか、配信に使用するアプリケーションや音響設定といった知識が他メンバ―よりも豊富。橘ひなのさんと自宅の距離がかなり近いことを明かしており、タイミングをみてお互いの家に行って食事をすることもあれば、ひなのさんの配信が悪いと知ると配信設定を聞き出してバッチリと調整してしまうなど、「なんでもこなせるギャル」と同僚やファンから評されることもあります。

とある日のApex配信では、「アタシ海外配信をよく見てるから知ってる!これ海外の有名なクランだよね!」とテンションがあがり、相手の一人がTwitchで配信していると知ると、拙いながらも英語を使って会話を始め、お互いの配信を確認しあってコミュニケーションを取ってみるなど、いちど突っ走ったら止まらない持ち前の行動力を見せてくれました。

日本のVTuberシーンが大好きな海外のApexプロプレイヤーであるrprさんとは『REIGNITE CUP #2』でチームを結成して出場するなど、異国のゲーマーと交流することにも力を注いでおり、コミュニケーション力の高さや重要さに重きを置いているところに彼女らしさを感じずにはいられません。

【APEX】ランク最終日 プレマス帯 環境 観察
【APEX】英語喋ってLet's go ??RANK!・・できんのか??? w/rpr.TrulySquid

ぶいすぽっ!所属後に開催された『VTuber最協決定戦』や『REIGNITE CUP』に2度ずつ出場し、FPSゲーム『Rainbow Six Siege』を使ったカジュアル大会『R6 ロイヤルフラッシュ』にも出場して好成績を収めるなど、自身の強さをしっかりと示してみせました。2021年9月にはYouTube登録者数が10万人を突破、それを祝ってコスプレイヤーのえなこさんがTwitter上で「神成きゅぴコスプレ」を披露したこともありました。

2022年に入っても彼女の勢いは止まらず、同僚の胡桃のあさん、後輩の紫宮るなさんともに「ぶいすぽっ!マスター企画」として3人パーティでマスターランクを達成しました。

きゅぴさんが運営スタッフにも相談はしていたものの、「自分からやろうって言えない。やってみたいという人がいればやってみたいけども、『ぶいすぽっ!』メンバーはあたしも含めて奥手だし、気を使っているしね」と配信中に語っていました。

数日後、胡桃のあさんも同じく配信中に「ぶいすぽっ!でパーティを組んでプレイしたい」と口にしたところ、コメントからきゅぴさんの事情を知った彼女が神成さんを誘った、という経緯があります。

2022年2月にはチャンネル登録者数も15万人を突破、登録者数15万人を記念するお祝い配信は、いつもならばメンバー限定動画としてアーカイブ化してしまう歌配信となり、あたらよの「10月、無口な君を忘れる」やONE OK ROCKの「wherever you are」などを歌い、彼女の独特なザラついた声を活かした歌声で多くのリスナーを虜に。現在この配信は全ユーザーから視聴可能となっており、生配信を除くと彼女の歌声を知れる数少ない配信となっています。

【雑談+歌】15万人ってしゅげ~よなっていつもありがとう【ぶいすぽ/神成きゅぴ】

滑舌が曖昧でどことなく子どもっぽく聴こえることもあり「バブちゃん(赤ちゃん)」とイジられ、配信中には自宅で飼うネコの世話をしはじめたり、「思ったことをハッキリと言うタイプ」と他メンバーから評されるように、時には配信の最後にはきゅぴさんから要望をリスナーにしっかりと伝え、討論をしようとすることもあるほどです。

ハツラツとした彼女の在り方は、偽りなく自分を伝えようとしたり、感情をハッキリと表に出してリスナーをも巻き込んでいく配信スタイルとなって形作られるようになっていきました。

このようにしてみると2021年の年初に出した自分の目標をおおまかに達成し、活動を経ていくごとに自身のスタイルが固まりつつある神成きゅぴさん。「途中加入」という状況はもはや過去のこと、今ではぶいすぽっ!に無くてはならないムードメーカーと言っても過言ではないでしょう。2022年も多くのメンバーらと共に、配信を賑やかにしてくれることは間違いなさそうです。

「バーチャルタレント名鑑」過去記事はコチラ
《草野虹》

福島・いわき・ロック&インターネット育ち 草野虹

福島、いわき、ロックとインターネットの育ち。 RealSound、KAI-YOU.net、Rolling Stone Japan、TOKION、SPICE、indiegrabなどでライター/インタビュアーとして参加。 音楽・アニメ・VTuberやバーチャルタレントと様々なシーンを股に掛けて活動を続けている。 音楽プレイリストメディアPlutoではプレイリストセレクター(プレイリスト制作)・ポッドキャストの語り手として番組を担当している。

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