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この『ダイイングライト プラチナエディション』すごいヨォ!携帯モードでもゾンビ×パルクールのお祭り騒ぎだ【先行プレイレポ】

2022年1月13日よりニンテンドースイッチ向けに発売予定の『ダイイングライト プラチナエディション』。その先行プレイレポートをお届けします!

任天堂 Nintendo Switch
この『ダイイングライト プラチナエディション』すごいヨォ!携帯モードでもゾンビ×パルクールのお祭り騒ぎだ【先行プレイレポ】
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注意

本記事には取り扱うタイトル上どうしても、ネタバレおよびグロテスクな表現が含まれます。そのため事前情報は極力入れずにプレイしたい方、CERO:Z判定の表現は苦手だという方は、この時点でブラウザバックすることを強くおすすめします。

今回は先行プレイレポということで、オフラインのキャンペーンをシングルモードでプレイ。またリリース後のバージョンと一部内容が異なるかもしれないので、これらの点だけご注意くださいませ。

なお本記事は公式様にチェックを頂いてから掲載されます。つまり普段のような不規則言動は厳に慎むべしとして執筆を心がけねばなりません。細心の注意を払いつつやってまいりましょう。


さて2022年、皆様はどんな初夢を見られましたでしょうか?筆者は旅館の押し入れから現れた巨大な昆虫が魔人に化けて襲い掛かってくる恐怖の年明けでした。このことから察するに本年は「旅館の押し入れから現れた巨大な昆虫が魔人に化けて襲い掛かってくる年」なのでしょう。厄年か。ポストアポカリプスの日は近い。

そういう訳で今回の先行プレイレポでは、局所的終末世界なオープンワールドゾンビADV『ダイイングライト プラチナエディション』をご紹介。極限状態を生き残っていくFPSでもある本作は、開発をTechlandが手掛け、パブリッシャーを日本ではスパイク・チュンソフトが担い、ニンテンドースイッチ向けに2022年1月13日リリースされます。

もともとは『ダイイングライト』として2015年、PS4/Xbox One/PC向けに配信されていた本作。今回のニンテンドースイッチ版に際して、これまでに配信されたすべてのダウンロードコンテンツを収録し、タイトル名にプラチナを冠することで再登場しました。

きたる2022年2月4日には新作『ダイイングライト2 ステイ ヒューマン』も控えていますし、その第一作目をこのタイミングでプレイできるのはありがたいですね。ゾンビにまみれたオープンワールドで我々は一体何を見るのでしょうか。

“プラチナエディション”ならではの要素

操作感覚

本作の設定項目はコントローラのX・Y軸反転や自動照準といった操作方法から、字幕や画面効果の有無など基本的なところを押さえています。個人的には「決定のA・Bボタン配置入れ替え」機能は非常にありがたい設定でした。

操作感覚については、ニンテンドースイッチならではの「携帯モード」で気楽に遊べるのでなかなか新しい感覚。これに加えてメニュー画面をタッチパネルで項目選択できるのもだいぶありがたい。いちいちカーソルをカチカチ移動するのは面倒ですからね。

ジャイロセンサーを用いた「モーションコントロール」によるエイム補助も特徴的な機能でありましょう。筆者は習熟に時間を要しましたが、これまでジャイロセンサーに慣れ親しんだプレイヤーであれば問題ないと思われます。

また「HD振動」にも対応。携帯モードでも臨場感は損なわれないとは思いますが、よりプレイに没入感を得たいのであれば、TVモードとProコントローラーの併用が良いかなとは思います。

豪華DLCセット

本作には、これまで配信されたすべてのDLCが収録されており、17種類のスキンバンドルと下記4つの大型DLCが含まれます。

  • ザ・フォロイング(原題:The Following)

  • ザ・ボザックホード(原題:The Bozak Horde)

  • 食事と貨物チャレンジパック(原題:Cuisine & Cargo)

  • ヘルレイド(原題:Hellraid)

※これ以外に「ハラン刑務所」といったコンテンツもばっちり収録されています。

この中でも「ザ・フォロイング」は、特にボリュームたっぷりのコンテンツ。長編シナリオに広大なフィールド、さらに移動手段として車両までもが追加されており、遊びごたえ抜群です。セーブデータはキャンペーンモードとは別ですが、装備やステータスを引き継ぐことは可能なので、本編クリア後の鍛えられた状態で遊んだほうがスムーズに進行できる印象でした。

「ザ・ボザックホード」は、キャンペーンモード内のマップからアクセス可能で、高難易度クエストが楽しめます。複数人数のプレイが前提のレベルデザイン、かつ制限時間付きのクエストは、非常に歯ごたえがあって面白いものの、一人でプレイするには流石にシビア。筆者も必死に戦いましたが、あっという間に時間切れからの爆死という憂き目に……!

「食事と貨物チャレンジパック」も同じく、キャンペーンモードからプレイできます。内容としては、既存マップ内に新しく追加されたロケーションを探索して、エリア内物資の回収または敵の殲滅が目的のクエスト。こちらもしばしばゾンビ大パニックになりますが、立ち回りに気をつけてさえいれば意外とソロプレイでもなんとかなりました。

こちらの画像だけは公式様から頂いたもの。

「ヘルレイド」については、残念ながら今回の先行プレイ時点では遊べず。とりあえずキャンペーンモード、拠点「タワー」1階のトレードショップ向かい側に置かれたアーケードを探しにいかれると良いでしょう。祭壇めいた謎の筐体がただただ異様な存在感を放っています。

まさかそこが異世界への入り口だとは思わなんだ。公式様の説明によれば、本編とは全く異なる中世ヨーロッパ風のダンジョンでスケルトンなどを相手に戦うハクスラ要素があるそうです。

キャンペーンモード

さて「朕も本作に興味はあれど別ハード未プレイなんだよね候」という、やんごとなき方々(?)のためにもそろそろ本編要素に触れてまいりましょう。冒頭でも書きましたが、今回は先行プレイレポなのでオフライン、シングルでのキャンペーンモードが中心です。

マルチ要素はローカルまたはオンラインで他のプレイヤーと一緒に戦ったり、逆にゾンビとして襲いかかったりといった要素があり、更に充実したプレイが期待できそうですが……今回は割愛。

気になるダメージ描写について

事前情報を調べていくなかで、日本語版ではどうせ表現規制なんでしょ候?と心配されている方々に朗報です。全モード通して、ゾンビも人も血の色は赤く染まっておりました。ただし欠損表現については感染者のみ適用されており、人間は切っても撃っても潰しても、血飛沫は上がれど身体はバラバラにはなりませんでした。

なぜわかるのかって?

各部位へ執拗に武器をふるって確認したからですね……。

シナリオ

プレイヤーが操作する主人公カイル・クレインが、GRE(世界救援活動会)のエージェントとしてハラン市内へ潜入するところから物語は始まります。地元の政界実力者カディール・スレイマン(ライズのリーダー)が盗んだとされる極秘資料を回収するために活動していくのがシナリオの大筋ですね。

ゲーム開始直後、輸送機内で簡単なブリーフィングを受けるムービーが始まります。「これが記録に残る世界初のHALO降下になる」という幻聴がかすかによぎる演出をはさみつつ現地到着。

……からのゾンビに噛まれて即ウィルス感染する我らがカイル。以降は助けてもらった生存者コミュニティ「タワー」に身を寄せつつ、彼らへの恩に報いるためにも身を粉にして働いていくことになります。

世紀末状態のハランでは満足な薬も何もかもが足りず、生存者はGREが定期的に投下する支援物資に頼らざるを得ません。外へ探しに出れば今度は感染者に襲われ、噛まれたら最後、通常であれば数時間でゾンビ化してしまうという八方塞がりぶり。ゾンビ化を食い止めるには、「アンティジン」という薬を定期投与する必要があり、これもやはり支援物資が命綱という状況です。

冒頭で感染したカイルが無事なのも、この貴重な薬を使用したからですね。アンティジンは物語の展開上、非常に重要なキーとなり、しばしば人道的に受け入れがたい強烈な演出の道具にもなります。

一部で「あのアンティジンはどうなった!?」とか「今のはちょっと強引な展開じゃあないかね……?」という感想も抱きますが、総合的に見て本作のシナリオは海外ドラマのような面白さがありました。

オープンワールド

本作の面白さを構成する要素として、やはり「オープンワールド」は外せません。一部(特殊ステージやDLCなど)を除き、「スラム」と「旧市街(セクター0)」の2つのマップが用意されており、物語はスラムの「タワー」と呼ばれる拠点から徐々に活動圏を広げ、中盤以降に「旧市街」にも移動できるような流れになります。

マップはとにかく広く、建物と道が縦横に絡み合うように広がるため高低差に富んでおり、しかも地上には乗り捨てられた車両やバリケードなどがあちこちにあるため、端から端まで移動するのは結構大変。後ほど改めて触れますが、その移動が何より楽しい!さらに収集要素やランダムイベントもあるおかげで、どれだけ探索しても飽きません。

なおゲーム内では朝昼晩と時間が流れており、ゾンビの活動にも影響があるため、それによる生存戦略が求められます。また、色鮮やかに変わる空の色と、それに染まる街並みは大変美しく、高所からの眺めは最高でした。

安全圏の拠点

生存者が寄り集まって暮らす拠点「タワー」……、マップには他にもいくつか拠点となる場所が存在し、柵や罠などの装置で囲まれたそのエリアは「安全圏」として機能し、ゾンビから一切の攻撃を受けることはありません。

地獄みたいな数の敵に追われていても、建物内に逃げ込めさえすればひとまず安全。これを利用して建物内部と外部の境界線をいったりきたりしながら、敵を一方的に攻撃して経験値稼ぎを行うというチキン戦法もアリ。

拠点にはいくつかの機能が用意されています。休息によって時間をスキップできる「ベッド」、手持ちアイテムの整理や着替えができる「保管庫」、装備等の売買ができる「トレード」、アイテムをくれる「調達屋」、他にもサイドクエストや報酬案件の受注などなど。

小さな拠点だと、せいぜいベッドと保管庫くらいですが、「タワー」規模の拠点はすべての機能が揃っています。また一部を除いて最初から利用可能という訳ではなく、ゾンビに占拠されているなど制限がかかっているので、エリア内の敵を一掃してギミック操作することで、はじめて拠点を確保できます。

世界観にあったクエスト

クエストはシナリオ本筋に関わる「ストーリークエスト」と、それ以外の「サイドクエスト」があり、他にはミニゲームの「チャレンジ」というものがあります。

ただし、オープンワールドの宿命「おつかいゲーム」の要素が強く、たいていのクエストは「マップのこの地点に行け、これを届けろ、あれしろ、これしろ」というのがほとんど。しかしこれらを単純作業に感じないのは、ひとえにシナリオや世界観にマッチしているからだと思います。

拠点から一歩外に踏み出せばゾンビや敵対勢力など危険がいっぱい。身を守るために人々はコミュニティを作って暮らしています。もちろん全員が全員、自分の身は自分で守ることができれば良いかもしれませんが、実際はそう満足に動ける人数は極めて少ない。しかも圧倒的な物資不足という状況。

そんな彼らにとって、主人公カイルのように危険を顧みず探索をして物資調達や電源修理などをしてくれる人間は非常にありがたい存在なのです。この背景が、前述の「おつかいゲーム」に納得の行く理由として添えられ、クエストを単純作業にしない自然なプレイ体験を引き立てるのだと思います。

スキル・成長要素

戦闘・クエストをこなしていくことで、その際の行動に応じて「サバイバーランク」「スピードレベル」「パワーレベル」に関する経験値を入手できます(他にもレジェンドレベル、DLCでドライバーレベルも有り)。

経験値が一定値たまるごとにレベルが上がり、新しいスキルが解放されていきます。これも本作の面白さの一つで、ゲーム中に取った自分の行動が、そのままキャラクターの成長につながるのです。

上記画像、この「タイピングのように文字が表示される演出」が個人的に大好きです。

例えば、クエストなどで人助けを行えばサバイバーランクが上がって装備類制作の幅が広がったり、フリーランニングでスピードレベルの上昇とともに長時間走れるようになったり、見敵必殺でゾンビと戦いに明け暮れればパワーレベルのおかげでより戦闘が有利になったりなどなど。

なお、夜に活動すればポイントにボーナスがつくので成長速度が早まります。リスクを取って一気に進めるか、安全に歩みをすすめるか……この判断も面白い部分ですね。

パルクール移動の楽しさ

ところで、もしマップがただ広いだけであれば、観光しつつサバイバルだけを楽しめるのですが、そこには同時に「ゾンビ」たちが蠢いており、呑気に歩こうものならあっという間に美味しく頂かれてしまいます。ではどうやって移動するのか?その答えは屋上にありました。

彼らは未知の病原体に感染したことで、知性とソーシャルディスタンスを失ったかつての人間の成れの果て。一部を除き、その殆どは高いところに登ることができず、地べたを徘徊することしかできません。

そこに活路を見出した生存者たちは柵を飛び越え、縁につかまり、屋上伝いに建物を渡ってパルクールを取り入れたのです。これこそ本作最大の魅力で、高低差に富んだオープンワールドにおいて爽快な移動が楽しめましょう。

FPSということもあって、視点を目標に定めて操作しないといけないため、不慣れな頃は誤操作からの落下もあります。パルクール系FPSタイトルを経験していたはずの筆者も最初は、段差に乗ったら、ゆっくり視点を屋根に定めておっかなびっくりジャンプしていました。傍から見れば「よっこいしょ」とよじ登っている感じ。

しかしこれも醍醐味のひとつで、操作に慣れてくると今度は一連の流れがスムーズになり、さらに慣れてくると走りながら「勢いを落とさないルート」も構築できるようになってきます。この操作スキルの向上が明確な手応えとなって返ってくるのは非常に楽しい。筆者の場合、夜に強敵の追跡をギリギリ振り切るときが一番手に汗握って面白かったですね。

なおサバイバーランクのレベルが上がり「引掛けフック」なるフックショット装備を入手できるようになると、よりスピーディーかつ無茶な高低差を飛び回れます。

ただし判定がたまにシビアで「縁に手が引っかからず落下」したり、「普段ならジャンプで届く距離なのに何故かそのまま落下」ということがあったので、あまり勢いに任せすぎるのも考えもの。

敵との戦闘

ゾンビ

ゾンビは燃やしたり、感電させたりなんてこともできます。

緩慢な動作、唸り声、そして噛みつき……というお約束三拍子が揃った敵であるゾンビ、通称バイターは「本作の顔」とも呼べる存在です。血まみれボロボロの服に、髪が抜け落ちた頭、欠けた身体を引きずってこちらを射抜く真っ直ぐな赤黒い目。ゾンビの見た目はパンチが効いており、死角から不意打ちを食らうとギョッとさせられます。

個人的に、クエスト中などのイベントでない限り、マップ上で遭遇する彼らとは無理に戦う必要はないと感じました。というのも、ゾンビたちは腕を切り落としても構わず突っ込んでくる上に体力もあってタフなのです。

一応こちらは近接武器だけでなく、遠距離武器でも攻撃できるため、一対一かつ適切な距離であれば、殴られたり噛まれたりといった攻撃を受けることなく処理はできます。しかしいかんせん相手の数が多い。雑魚敵だと侮ってうっかり囲まれてしまうと、文字通り四方八方からボコボコにされて身動きがとれないまま死亡なんてのもざらでした。

そのため進行ルート上にゾンビが集まってどうしようもない場合などは、音に反応する彼らの習性を利用して、爆竹などで明後日の方向に注意を引きつつ、脇を通り抜けるといった隠密行動(?)がおすすめです。そしてやむを得ず戦う場合は、頭に攻撃を叩き込んで失神させたり、弾き飛ばすことで部位破壊を狙うと良いでしょう(ソフトな表現)

特殊なゾンビ

「どうせゾンビは走れないし歩き余裕でした」なんて思ってたら奇声とともに全力疾走してきたゾンビにボコボコにされたで御座るの巻。慌てて屋上に登って逃げても追いかけてきてやっぱりボコボコに……なんてのはよくある話。

本作に登場するほとんどのゾンビは基本的には緩慢な動き三拍子ですが、なかには特殊なタイプも存在します。接近して爆発したり、毒を吐いたり、大きな体躯だったりとその種類は様々。特性を利用して戦闘を有利にすすめることも可能といえば可能ですが、大抵の場合は厄介な強敵です。

ちなみに先程のダッシュゾンビは「バイラル」と呼ばれる特殊タイプ。通常のバイターゾンビよりさらに音に敏感で、こちらに気づくと全速力で追いかけてきます。じゃあ返り討ちだコラと殴り返そうとすれば、今度は右へ左へとこちらの攻撃を避け翻弄してきます。個人的にバイラルは、他のどのタイプよりも飛び抜けて手を焼いた相手でした。

特にとあるクエストのボス戦で、ただでさえ化け物みたいな強さのボスを相手にしているところへ、バイラルが集団で襲い掛かってきたときは絶望というか、むしろ怒りがわいてきて「このボス野郎、おめー負けそうになったらファンネル飛ばすたぁ見上げた根性だ」という気持ちに。

ただしそれを言うなら、そもそもこちらは死んでも直前のチェックポイントから復活して何度もやり直せるので、真のゾンビアタックはどちらだ貴様と問われたら曖昧な笑顔でごまかしたいところ。

「あ、ラストオーダーの時間すぎちゃいました?」という感じの佇まい。

また夜になると現れる特殊タイプも厄介極まりません。特に「ボラタイル」と呼ばれるゾンビは、バイラルと同様こちらを発見次第追いかけてくるのですが、高い攻撃力を持ちながらより俊敏で次々に集まってきます。

シナリオの途中で彼らから逃げる場面は、パルクールを極めた全力疾走でも追いつかれ、しかもその数がどんどん増えてくるという恐怖体験でしかなく、日中帯のどこか穏やかな様子から一転して絶体絶命のピンチでした。

このお祭り騒ぎをからくも逃れて、拠点にギリギリで滑り込んだ時は、ゲーム内で息切れを起こしている主人公よりも、画面前の筆者の方が肩で呼吸するほど手に汗握りましたね。マップ上に点在する拠点は、まさにこういう時に備えて可能な限り確保しておくと良いでしょう。

人間

荒廃した世界でも人間の派閥というのはいくつか存在しており、その中でもカディール・スレイマン率いる「ライズ」のサディスティックな暴力行為によって統率されたコミュニティは、シナリオ冒頭から明確な「敵勢力」として登場。ストーリーが進むにつれ、ややしつこすぎるきらいもありますが、最後まで命のやりとりが続きます。

彼らは武装しており、こちらと同様に近接武器だけでなく銃器などの飛び道具も使用。しかもゾンビ以上にタフなので戦闘は比べ物にならないくらいテクニカルなものになります。避けるな、弾くな、おとなしく我がスイングスペシャルを喰らえ。

高所で戦う際は蹴落としたり。

対人戦は、物量作戦で押してくるゾンビと比べれば、同時に相手する場面であってもせいぜい2~3人程度で楽ではあるのですが、場所が室内戦だったりはたまた銃撃戦だったりと、リスクの高い戦いになりがちなのが特徴です。

武器

そんな魑魅魍魎を相手にステゴロで挑むのは愚の骨頂。こちらも世紀末世界に則りトゲトゲの肩パッド……じゃなかった、武器を用意する必要があります。武器をはじめとする装備はトレードから購入、設計図から作成、マップ探索時に発見、敵から奪取など様々な方法で入手可能。

ほとんどの装備品は消耗品で、耐久値が設定されています。そのため調子に乗って同じものばかり使っていると、あっという間に摩耗して破損してしまいます。その状態では本来の攻撃力が発揮できなくなるので、素材アイテムを使用して修理する必要があります。

この耐久値があるおかげで、特に手持ちアイテムの少ない序盤は、対ボス用に強力な武器を温存するため、雑魚相手には使い分けしたり、素材集めにマップを奔走したりといった戦略が求められ、それがプレイ体験をより面白くしてくれています。

手元の柄のあたりに追加装置がくくりつけられています。

また武器は改造によるアップグレードで、攻撃力や耐久値の上昇だけでなく炎や電撃などの属性を付与することも可能。それに伴い見た目も厳つい感じになっていくのは面白いですね。

おわりに

ゾンビに襲われている生存者の救出など、マップではランダムでイベントが発生します。

もともとよく作り込まれていたタイトルなので、それがニンテンドースイッチに移っても、そのプレイ体験は損なわれず見事に落とし込まれた本作。個人的には、繰り返しになりますが、いつでもどこでも遊べる「携帯モード」があるおかげでだいぶ気楽にプレイすることができました。

今回は先行プレイのため残念ながら触れることができなかった要素もいくつかありますが、リリース後には必ずや隅々まで味わい尽くしていく所存であります。

《麦秋》
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