人生にゲームをプラスするメディア

ゲーム19XX~20XX第21回:『ポケモン』、『モンハン』が席巻、ソシャゲー人気も高まりつつあった2010年のゲームをプレイバック

ある1年をテーマに、その年に話題となったゲームを振り返る「ゲーム19XX~20XX」。今回は10年ひと昔ということで、2010年に発売されたゲームを紹介します。

その他 全般
ゲーム19XX~20XX第21回:『ポケモン』、『モンハン』が席巻、ソシャゲー人気も高まりつつあった2010年のゲームをプレイバック
  • ゲーム19XX~20XX第21回:『ポケモン』、『モンハン』が席巻、ソシャゲー人気も高まりつつあった2010年のゲームをプレイバック
  • ゲーム19XX~20XX第21回:『ポケモン』、『モンハン』が席巻、ソシャゲー人気も高まりつつあった2010年のゲームをプレイバック
  • ゲーム19XX~20XX第21回:『ポケモン』、『モンハン』が席巻、ソシャゲー人気も高まりつつあった2010年のゲームをプレイバック
  • ゲーム19XX~20XX第21回:『ポケモン』、『モンハン』が席巻、ソシャゲー人気も高まりつつあった2010年のゲームをプレイバック
  • ゲーム19XX~20XX第21回:『ポケモン』、『モンハン』が席巻、ソシャゲー人気も高まりつつあった2010年のゲームをプレイバック
  • ゲーム19XX~20XX第21回:『ポケモン』、『モンハン』が席巻、ソシャゲー人気も高まりつつあった2010年のゲームをプレイバック
  • ゲーム19XX~20XX第21回:『ポケモン』、『モンハン』が席巻、ソシャゲー人気も高まりつつあった2010年のゲームをプレイバック
  • ゲーム19XX~20XX第21回:『ポケモン』、『モンハン』が席巻、ソシャゲー人気も高まりつつあった2010年のゲームをプレイバック

ドラゴンコレクション


発売日:2010年9月14日
機種:i-mode、EZweb、Yahoo!ケータイ他
発売元:コナミデジタルエンタテインメント


2010年はGREEやモバゲーといった、モバイルのソーシャルゲームプロバイダーがさらなる躍進を遂げた年でもありました。

その火付け役となったのが、この『ドラゴンコレクション』です。モンスターを題材にした基本無料のカードゲームで、さまざまなクエストをこなしてモンスターカードを集め、カード同士を合成したり進化させたりして能力を上げていきます。非常にシンプルでゲーム性はあまりないのですが、こうした収集・育成の要素や、ちょっとした空き時間に楽しめる手軽さなどが受けて大流行。最盛期には累計登録者数が750万人を超えるなど圧倒的な人気を誇りました。

特に大きかったのが有料ガチャの存在です。レアなカードが入手しやすくなることもあって、高レアの強力なカードや特殊なカードを入手しようと課金しまくるプレイヤーが続出しました。さらに、仲間と協力して強大な敵に挑むなどのイベントも定期的に開催。以降のソーシャルゲームの基本となる要素がほぼ盛り込まれており、日本におけるソシャゲーの草分け的存在となりました。

本作のヒットを受けて、同じように収集・育成・課金などを柱としたゲームが続々登場。『戦国コレクション』(コナミ)、『探検ドリランド』(GREE)、『神撃のバハムート』(Cygames)といった作品が大人気となりました(※2)。かくしてソシャゲーはゲーム業界に一大旋風を巻き起こすことになります。

※2:『探検ドリランド』と『神撃のバハムート』は2011年に運営開始

現在もスマートフォン版がApp StoreGoogle Playで配信中です。

HEAVY RAIN 心の軋むとき


発売日:2010年2月18日
機種:プレイステーション3
発売元:SCE(現SIE)


傑作『Detroit: Become Human』を手掛けたことで知られる、フランスのクアンティック・ドリームが開発した新機軸のアドベンチャーゲームです。4人の主人公がそれぞれの視点で連続誘拐殺人の謎に迫っていくサイコサスペンスで、独自性の強いシステムや映画的な雰囲気などが好評を博し、スマッシュヒットとなりました。

特にユニークだったのが「ゲームオーバーがない」ということです。本作はさまざまな場面でQTE的な操作を要求されるのですが、入力の成功・失敗に関わらず物語は進行。たとえ主人公が死亡したとしてもゲームオーバーにはならず、結果に応じた展開を見せることになります。実際の人間の動作に似た直感的な操作も独特で、他のゲームにはない面白さがありました。

もうひとつの大きな魅力がタイトル通りのヘヴィなストーリーです。本作は被害者を溺死させ、遺体に折り紙を残していく「折り紙殺人鬼」の存在を軸に物語が進んでいくのですが、冒頭でいきなり主人公のひとりがどん底に叩き落とされるなど非常に重い展開が続きます。サスペンスならではの全編を貫く緊張感も極めつけで、良質の海外ドラマを見ているような気分になったものです。

キャラクターたちの動きや表情の変化、ほぼ全編で降り続ける雨の描写などグラフィックも絶品のひとこと。一部、展開に矛盾を感じる部分はありますが、すべてにおいて完成度が高く、その面白さは近年のゲームにも決してヒケを取っていません。アドベンチャーゲームの新たな地平を開いたパイオニアというべき1本です。

こちらはオリジナルのプレイステーション3版(画像は公式サイトより)。

グラフィックなどが強化されたプレイステーション4版も配信中(画像はPlayStation Storeより)

この年はそのほかにも名作・注目作が目白押しです。任天堂のWiiでは、さまざまなミニゲームを楽しめるパーティゲーム『Wii Party』(任天堂)がロングヒットとなり、累計出荷本数243万本を記録。おなじみのマリオが活躍する3Dアクション『スーパーマリオギャラクシー2』(任天堂)もミリオンヒットとなりました。

『ニーア』シリーズの1作目となるアクションRPG『ニーア レプリカント』と『ニーア ゲシュタルト』(いずれもスクウェア・エニックス)も、この年の発売です。ひとつのストーリーを異なる主人公の視点で描き、『レプリカント』がプレイステーション3、『ゲシュタルト』がXbox 360で発売されるなどの斬新なスタイルが話題になりました。なお、『レプリンカント』のバージョンアップ版となる『ニーア レプリカント ver.1.22474487139...』(スクウェア・エニックス)が2021年4月22日発売予定です。

海外のゲームでは東西冷戦時代を舞台にしたFPS『コール オブ デューティ ブラックオプス』(スクウェア・エニックス)がヒット。コミックや映画などでおなじみのバットマンの活躍を描いたアクションゲーム『バットマン アーカム・アサイラム』(スクウェア・エニックス)(※3)、海底都市を舞台にした異色のFPSの続編『BioShock2』(ディースリー・パブリッシャー)も非常にクオリティが高く、傑作と評されました。

※3:欧米での発売は2009年です。

『スーパーマリオギャラクシー2』(画像はWii Uバーチャルコンソールより)

左は『ニーア レプリカント』(画像はソフトウェアカタログより)、右は『ニーア ゲシュタルト』(画像はXbox Games ストアより)

ニンテンドーDSでは『ドラゴンクエストVI 幻の大地』、『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』(いずれもスクウェア・エニックス)、『イナズマイレブン3 世界への挑戦!!スパーク/ボンバー』(レベルファイブ)が累計出荷本数100万本超えを達成しています。何らかの事件によって命を落とし、生前の記憶を失った主人公が自身の死の真相に迫っていく異色のミステリーゲーム『ゴーストトリック』(カプコン)なども人気となりました。

PSPでは大山のぶ代さん演じるモノクマをはじめとする個性的なキャラクターたちが魅力のミステリーアドベンチャー『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』(スパイク:現スパイク・チュンソフト)がスマッシュヒット。最大4人での協力プレイを楽しめる『メタルギアソリッド ピースウォーカー』(コナミ)も注目を集めました。

『ゴーストトリック』

『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』(画像はソフトウェアカタログより)

◆そのほかの主な出来事
3月18日:プレイステーション3用の地上デジタルチューナー「torne(トルネ)」発売
3月23日:任天堂が新型携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」の発売を発表
5月28日:アップルのタブレット型コンピュータ端末「iPad」が日本で発売
10月21日:SCEのモーションコントローラー「PlayStation Move」が発売
11月20日:Xbox360の専用デバイス「Kinect」が日本で発売

ゼスチャーや音声での操作を可能にする「Kinect」は大いに注目の的を集めました。



現在、プレイステーション5やXbox Series Xの発売が話題ですが、どちらも10年前に現役機だったプレイステーション3、Xbox360の次々世代機になります。また、2010年に発売が発表されたニンテンドー3DSが今年で生産終了となるなど、この10年でのゲームの変化を実感できたのではないでしょうか。10年後、ゲーム業界はどのように変化して、どんなゲームが話題になっているのでしょうね。
《仁志睦》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

その他 アクセスランキング

  1. 公式Xが投稿の『ポケモン』を信楽焼で表現した作品がすごすぎる!リザードンやロコンなど、ほのおタイプのポケモンが温かみと迫力のある造形に

    公式Xが投稿の『ポケモン』を信楽焼で表現した作品がすごすぎる!リザードンやロコンなど、ほのおタイプのポケモンが温かみと迫力のある造形に

  2. 『遊戯王』“封印の黄金櫃”がティッシュケースに!?瞳のデザインや輝く金色まで再現、ゲームセンター用プライズで登場

アクセスランキングをもっと見る