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19歳の少女が復讐を誓い、立ち上がる!『The Last of Us Part II』…映画ファンに追体験してもらいたい“彼女の物語”

最先端のグラフィックスで描かれる凄まじい世界観と、エリーの壮絶な“復讐の物語”

ソニー PS4
19歳の少女が復讐を誓い、立ち上がる!『The Last of Us Part II』…映画ファンに追体験してもらいたい“彼女の物語”
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本日、ソニー・インタラクティブエンタテインメントよりPlayStation 4向けに人気ゲームの続編『The Last of Us Part II』が発売された。本シリーズの舞台は、謎の寄生菌の感染爆発(パンデミック)により理性を失った「感染者」たちの増殖によって崩壊したアメリカ合衆国(世界観は異なるが「ゾンビ・パンデミックもの」の諸作品を思い浮かべると分かりやすいだろう)。最先端のグラフィックスで描かれる凄まじい世界観と、繊細なストーリーはゲーマーのみならず映画ファンも注目必至の仕上がりとなっている。

今回は、そんな『The Last of Us Part II』の世界を先行プレイで存分に味わってきた筆者が、「映画ファンに追体験してもらいたい“彼女の物語”」と題して、本作の魅力を紹介していこうと思う。

ステレオタイプなヒロイン像を打ち破る主人公・エリー



本作の主人公は若干19歳の少女、エリーだ。蔓延する「寄生菌」に対する抗体を持つ彼女は、前作でアウトローの闇取引業者である中年の男性ジョエルとともに北米大陸をほぼ横断する壮絶な旅を繰り広げた。それから五年が経過し、エリーはジャクソンという集落で他の住民と共に自衛しながら平穏に生活している。そんな経緯からかエリーは卓越したサバイバル能力と戦闘技能を持っている。

前作の物語や本作に至る経緯などはゲームの冒頭で説明されているので本作からでも問題なく遊びはじめることができるが、より強く主人公に感情移入したい方は同じくPS4で一作目のリマスターである『The Last of Us Remastered』が発売されているのでぜひともチェックしてみてほしい。


本作冒頭で、エリーはある重大な出来事を経験し、そこからは復讐のための旅を始めることになる。多種多様かつグロテスクなデザインの「感染者」はもちろんのこと、生身の人間である他の生存者たちとも殺し合うことになる過酷な状況に自ら足を踏み入れ、立ち向かっていくエリーは旧来のステレオタイプなヒロイン像とは異なる「闘う女性」であると言えるだろう。これは近年の映画界でもみられる「サポート役ではない闘う女性」という主人公像とも一致している。

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』マックスとフュリオサ

例えば『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場する「フュリオサ」は単なるマックスのサポート役ではなく、物語の真の主人公とでも言うべき「闘う女性」だった。また『ターミネーター:ニューフェイト』での主人公サラ・コナーや“強化人間”グレースも自ら重火器を手に取り、ターミネーターと激しい戦いを繰り広げていたし、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』でのハーレイ・クインは、ジョーカーからの束縛から開放されタガの外れた暴れっぷりをみせた。

本作『The Last of Us Part II』のエリーも、前作では14歳の子供だったこともあって、あくまでメイン主人公であるジョエルに庇護される存在だった。しかし、今回は復讐者として自ら選択し、先頭を切って戦闘していくことになるわけで、挙げてきた映画群と同じく「闘う女性主人公」の系譜に位置づけられるだろう。本作にはエリー以外にも数多くの女性キャラクターが登場するが、極限状態であってもなぜか小綺麗に身を整えているような「男性に都合のよい」女性像は徹底的にオミットされている。

復讐心と憎悪が人を変える――善悪の境界線を問う重厚な物語



本作でエリーが経験する復讐の旅は凄惨そのもので、暴力表現が苦手なプレイヤーは少し注意が必要だ。コンピューターゲームのレーティング機構であるCEROも、本作のレーティングを18歳以上のみを対象とする「Z」に設定している。とはいえ元々洋画や「ゲーム・オブ・スローンズ」のような海外ドラマが好きな方であれば耐えられないほどではないだろう。

身を焼くような復讐心と憎悪によって変わっていってしまうエリーの姿は、『わらの犬』や『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のような重厚な暴力映画をも連想させる。本作はまさに「暴力について」の物語である、とも言えるだろう。


敵であったとしても、生身の人間であればもちろん家族や友人がいる。そいつが所属しているコミュニティの中では「頼りになるいいヤツ」として慕われているかもしれない。そしてもちろん、敵であろうと死ねば悲しむ人もいる。復讐を進めていく中で、エリーはそういった暴力の連鎖の中にどうしようもなく囚われていくことになる。いくら殺したところで死んだ人間は帰っては来ないが、殺せば殺すほど憎悪は増幅していくのだ。

本作では敵を殺したとき、その仲間が死んだキャラクターの名前を悲痛な声で絶叫することがある。作中で描かれる人間の感情や描写は極めてリアルであり、一つ一つの暴力がビデオゲームらしからぬ丁寧さで痛々しく重く描かれるため、エリーもプレイヤー自身も次第に何が正しいのか分からなくなってくる。


パンデミックによって分断された人類たちは小規模なコミュニティに別れて生活している。無法状態なので略奪行為に手を染める者たちもいる。そんな中で多くのコミュニティは排他的になり、自分たちの領域を守ることでなんとか生き延びているのだ。このような状況下では手を取り合って協力し合うということは極めて難しい。もし裏切られてしまえば、自分の身が危険に晒されるということは当たり前として、コミュニティ全体の存続に関わってしまう場合すらあるためだ。疑心暗鬼は暴力を生み、暴力からは復讐が生まれ、疑心暗鬼は更に深まる。そんな究極の緊張状態の中で、エリーやプレイヤーの倫理観は限界まで揺さぶられることになるだろう。本作で描かれるのは、極めてシリアスかつ現実でも起こりうる問題なのだ。

復讐の連鎖の果てに、何が残るのか―エリーの冒険を追体験しよう



と、こう書くと「そんな辛そうなもの、自分で遊ぶことができるのだろうか」と心配になる方も多いだろう。しかし『The Last of Us Part II』の最も凄いところは、そのような辛いストーリー展開でもあってもプレイしていると時間を忘れてしまうほどの没入感があるところだ。本作を製作しているのは映画化も決定している人気シリーズ「アンチャーテッド」や「クラッシュ・バンディクー」シリーズでゲームファンにとってはおなじみとなっているノーティードッグで、ゲームとしての品質の高さはお墨付きだ。


常に戦闘の緊張状態が続くということもなく廃墟を探索し武器や銃弾を集めるパートでは、比較的ゆっくりと美しい風景を見ながら楽しむことができる。身軽なエリーはある程度の高さの壁をよじ登ったり、ロープを使うことで行けそうもないところに行けたりするので操作していて楽しい。本筋そっちのけで収集に没頭するプレイヤーも多いだろう。

ゲームが苦手な人のための難易度オプションは当然のこと、視力が弱い方や難聴の方のために、おそらくビデオゲーム史上最高量であろう膨大なアクセシビリティオプションが搭載されている。設定によっては更に難易度低下につながるものもあり、どんなプレイヤーであっても、エリーの冒険を思う存分追体験できるように細心の調整が為されているのだ。


凄まじい作り込みにより、ゲームとしての面白さと映画的な魅せ方、そして物語の重みが高い次元で融合している本作は、おそらく長く語り継がれるような作品になるだろう。映画ファンの皆さんにもぜひプレイしていただきたい。そして、復讐の連鎖の果てに一体何が残るのかを、エリーと共に目撃してみてほしい。

『The Last of Us Part II』公式サイト

(c)2020 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog, LLC.
<提供:ソニー・インタラクティブエンタテインメント>
文章書く彦/cinemacafe.net

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