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ゲーム19XX~20XX第17回:『FFVII』発売の年にして、数々の革命的作品が登場した1997年のゲームに注目!

待ちに待った『ファイナルファンタジーVII リメイク』がいよいよ発売となります。そこで今回はこの『FFVII』のオリジナル版が発売された1997年のゲームを紹介していきます。

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トゥームレイダース(トゥームレイダー)


発売日:1997年2月14日(サターン版は1月24日、PC版は3月7日)
機種:プレイステーション、セガサターン、PC
発売元:ビクターインタラクティブソフトウェア (現マーベラス)


女冒険家ララ・クロフトが世界の遺跡を舞台に冒険を繰り広げるシリーズ第1作目です。当時はまだ珍しかった3人称視点のフル3Dアクションゲームで、TPSというジャンルの先駆的作品となりました。ちなみに原題は『Tomb Raider(トゥームレイダー)』ですが、日本では『トゥームレイダース』、ララの名前は「レイラ」となっていました。

驚くべきは立体感を生み出す演出の数々です。遠くのものはぼんやりとしていて小さく、近くのものは大きくてハッキリ見えるなど遠近感を利用した表現。頭上を見上げたり、足下を見下ろしたりすることができる立体的な視点操作。ララ(レイラ)から少し遅れて追いかけていくカメラワーク。いずれも現在では当たり前の手法ですが、当時は非常に斬新で同時期に登場した『スーパーマリオ64』(任天堂)とともに、のちのゲームに多大な影響を与えました。

クールな大人の女性が主人公という点も画期的だったと言えます。日本での受けは今ひとつでしたが海外でのララ人気はすさまじく、一般紙のグラビアになるなど絶大な支持を獲得。のちにアンジェリーナ・ジョリー主演で映画化もされ、ララはゲームを代表するキャラクターのひとりとなりました。2013年に設定を一新したリブート作品が登場するなど、現在も世界中で高い人気を誇っています。


画像はSteamより。

ディアブロ


発売日:1996年12月31日
機種:PC
発売元:ブリザード・エンターテイメント


ハックアンドスラッシュゲームの伝説的名作にして、マルチオンライン(MO)RPGの先駆けとなった作品です。当時はまだネットゲーム黎明期で、本作のオンライン要素は世界中のゲーマーの注目を集めました。

ランダムに生成される全16階層からなるダンジョンを、ひたすらモンスターを倒しながら潜っていき、入手したアイテムでキャラクターを強化していきます。いわゆるローグライクなゲームで非常に中毒性が高く、シングルでも十分楽しめるのですが、ネットを介した最大4人での協力プレイはさらに楽しく、互いに助け合いながらのダンジョン攻略に多くの人たちがハマりました。今、世界のどこかにいる人たちとプレイしている――そう思うと、なんだか不思議な感じがしたのを個人的にも覚えています。

ただ、本作は他のプレイヤーへの攻撃が可能になっており、協力すると見せかけて背後から突然襲ってくる極悪プレイヤーもいたりしました。当時はいわゆる「PK」という概念がまだ一般的ではなく、ショックを覚えたという人もけっこういたようです。ただ、そうしたシビアさも魅力のひとつになっていた気がします。

ちなみに本作は現在、PCゲーム配信プラットフォームの「GOG.com」にて配信中です。英語版のみですが、高解像度に対応しているなどオリジナル版より遊びやすくなっているので興味がある人はぜひプレイしてみてください。

Windows95向けに発売されたオリジナル版。

こちらは現在配信中のバージョン(画像はGOG.comより)。

ウルティマオンライン


発売日:1997年7月24日
機種:PC
発売元:エレクトロニック・アーツ


多数のプレイヤーが同時参加できるRPG、いわゆるMMORPGの先駆けとなった名作です。オンラインサーバー上に構築された世界で、プレイヤーたちが思い思いのロールプレイを楽しむというもので、『ディアブロ』とともにオンラインゲームの面白さを世のゲーマーたちに知らしめることとなりました。

最大の魅力は「自由度の高さ」につきます。剣や魔法などのスキルを伸ばして戦闘を楽しんでもいいし、鍛冶や大工に精を出してもいいし、それこそ釣り三昧の日々を送ってもいいのです。どんなキャラクターにするかはすべてプレイヤー次第で、それぞれが自分だけのプレイを楽しめる自由な空間がそこにはありました。もちろん今ではよくあるシステムですが、当時のプレイヤーたちにとっては非常に新鮮で驚きに満ちたものでした。

もっとも初心者にはかなり敷居が高く、最初は何をすればいいのかわからず、途方に暮れてしまったという人もいたことでしょう。PKや盗みなどの悪徳プレイも認められており、かなり玄人向のゲームでしたが、それだけにハマると底なしで多くのネット廃人を生み出しました。今もサービスは続けられており、以前は月額課金制でしたが現在は基本無料でのプレイが可能になっています。


ビジュアルなどが強化された「Enhanced Client」でもプレイ可能です。公式サイトはこちら

そのほかの話題作の紹介です。ニンテンドー64では映画『007』シリーズを題材にした3Dガンシューティング『ゴールデンアイ007』(任天堂)が話題となりました。銃器を駆使しての一人称視点での撃ち合いはスリリングのひとこと。とくに最大4人での対戦プレイは抜群に楽しく、本作でFPS対戦の面白さを知ったという人もけっこういるのではないでしょうか。

『実況パワフルプロ野球4』(コナミ)の存在も見逃せません。3Dスティックでの操作が新たな投打の駆け引きや緊張感を生み出し、野球ゲームの面白さがさらに広がりました。また、おなじみのフォックスが活躍する3Dシューティング『スターフォックス64』(任天堂)、ジェットスキーでの波乗りが楽しい『ウェーブレース64』(任天堂)なども人気となりました。

『ゴールデンアイ007』

『スターフォックス64』(画像はWiiUバーチャルコンソールより)

セガサターンの話題作は人気アニメ『エヴァ』を題材にしたアドベンチャーゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 2nd impression』(セガ:現セガゲームス)、カードを駆使しての駆け引きが楽しいボードゲーム『カルドセプト』(セガ)、傑作RPGとして名高い『グランディア』(ゲームアーツ)など。パソコンではリアルタイムストラテジー人気の火付け役となった『エイジ オブ エンパイア』(マイクロソフト)が、この年に発売されています。

アーケードでは実際の電車の運行を再現した鉄道シミュレーター『電車でGO!』(タイトー)が大ヒット。プレイステーション版も専用コントローラーともども人気となりました。DJ気分を味わえるリズムアクションゲーム『beatmania(ビートマニア)』(コナミ)も、この年より稼働開始。ターンテーブル型のコントローラーや軽快なヒップホップのビートなどが受け、スマッシュヒットとなりました。

『新世紀エヴァンゲリオン 2nd impression』

最後にゲーム業界の出来事を見ておきましょう。1月14日にエニックス(当時)が『ドラゴンクエスト』のプレイステーションでの発売を発表。これにより次世代ゲーム機戦争における、プレイステーション陣営の勝利が完全に決定づけられました。

セガとバンダイの合併騒動も、この年の出来事です。1月23日にセガとバンダイが合併し、名称を「セガバンダイ」とすることが発表されました。プラットフォーマーであるセガと玩具メーカーの大手であるバンダイの合併のインパクトは大きく、一般紙や経済紙などでも大々的に報じられました。

しかし、発表からわずか4か月後の5月27日、両者は企業文化の違いが埋まらなかったことなどを理由に合併合意を解消しました。その後、セガはハード事業から撤退し、2004年にサミーと経営統合。バンダイも2005年にナムコと合併したのはご存知のとおりです。このときセガバンダイが誕生していたら、ゲーム業界はその後どうなっていたのでしょうか。
《仁志睦》
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