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『サモンナイト』本日1月6日で20周年! シミュレーションRPGをカジュアル層に広めたシリーズの原点─本作を今遊ぶには? キャラデザ担当の最新ワークは?

親しみやすいデザインや、ゲームでは珍しかった設定を盛り込み、それまでシミュレーションRPGを遊んでいなかったユーザーにも訴求した『サモンナイト』。その20周年を機に、本作を繰り返ってみたいと思います。

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シミュレーションの戦略性とRPG的な育成要素を合わせ持つ“シミュレーションRPG”。1980年代に登場した『半熟英雄』や、90年発売の『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』などが草分け的存在となり、その裾野が広がりを見せ始めました。

90年代には、後にシリーズ展開を果たした作品が数多くリリースされており、『ラングリッサー』『シャイニング・フォース 神々の遺産』『伝説のオウガバトル』『グローランサー』など、様々なタイトルがゲーム業界に華を添えます。

『フロントミッション』シリーズといったSF作品や、歴史を元にしたタイトルもありましたが、家庭用ゲーム機向けとしてはファンタジー世界が主流に。また、難易度的には歯ごたえのあるものが多く、ゲームに慣れている中級者以上をターゲットに据えた作品も少なくありませんでした。

そんな時代を経て登場した『サモンナイト』は、“召喚”という要素を軸にしながらも、分かりやすいゲームシステムを構築。また、ポップなビジュアルを採用したことで、間口を拡げることにも成功しました。

シミュレーションRPGをカジュアル層に届けた『サモンナイト』が発売されたのは、2000年1月6日。今日でちょうど20周年を迎えました。この記念日を祝い、『サモンナイト』の特徴や魅力を振り返ると共に、今遊ぶ環境などをチェックしたいと思います。

◆親しみやすいデザインと設定、手軽な難易度で間口を拡げた『サモンナイト』! 一方で、シナリオ面には奥深さも



当時のシミュレーションRPGは、世界観やシナリオ的に硬派なものが数多くありました。1995年に発売された『タクティクスオウガ』や、1997年発売の『ゼルドナーシルト』など、例を挙げれば枚挙に暇がないほどです。

しかし2000年代になると、個性的なキャラクター陣が桁外れのダメージを叩き出す『魔界戦記ディスガイア』(2003年)や、作品の垣根を超えて有名キャラが一堂に会する『NAMCO x CAPCOM』(2005年)など、シミュレーションRPGの方向性が多様性を増していきます。そんな00年代におけるシミュレーションRPGを最初に切り開いたのが、2000年1月6日に発売された本作です。


『サモンナイト』のライトさは随所に盛り込まれており、それは主人公の設定からも窺うことができます。本作の舞台は「リィンバウム」という世界ですが、主人公(4人から選択可能)は現代日本から召還された高校生。突然、異世界に飛ばされた主人公──昨今では様々な作品で見るシチュエーションですが、当時のゲーム作品ではかなり珍しい設定でした。

とはいえ、小説や漫画の中では当時から親しまれていた要素だったので、「あのシチュエーションをゲームで楽しめる!」と、ユーザーの関心をかき立てることに成功。また、召喚を主題に据えたゲーム作品も少なかったことも、興味深さを後押しします。

キャラクターデザインも、リアルな8頭身ではなく、やや低めの6頭身ちょっと。可愛さの中に格好良さもあり、その親しみやすいデザインがカジュアル層への訴求に貢献しました。ハード系なリアルファンタジー作品に後込みし、本作で初めてシミュレーションRPGに触れた──そういったユーザーも少なくないことでしょう。


バトルパートの難易度も手頃で、ゲーム自体に不慣れでなければ、シミュレーションRPG初挑戦でも問題なくクリアできるほどでした。育成方法も、同ジャンルにありがちだった「経験値が入るのは、とどめを刺したユニットだけ」ではなく、バトルのクリア後に経験値を割り振るシステムを採用。そのため育成がやりやすく、戦闘中はバトルに集中できるといった利点もありました。

ちなみに、主人公やお気に入りのユニットに経験値を集中させ、一部のユニットだけ強くしてクリアすることも可能。ゲームバランスという意味ではかなり甘めですが、好きなキャラを活躍させられるのは嬉しいポイントです。ここはユーザーごとに考えが分かれる点ですが、このジャンルが苦手な人でも楽しめる作品があってもいいと思うので、個人的にはプラスと捉えています。

タイトルにある「サモン=召喚」は、バトルにも直接的に影響しており、主人公だけが使える「誓約のちから」を用いて様々な召喚を行います。魔法を生み出すこともあれば、装備して使える武具を呼び出したり、頼もしい召喚獣が出てくることも。次に何が出てくるか、そんなワクワクも楽しめる作品でした。もっとも、空振りもあるので油断は出来ませんが!


また、もうひとつのタイトルに絡む話としては、『サモンナイト』のナイト部分──“NIGHT”に関連する「夜会話」も外せません。本作は話数形式でゲームが進行しますが、各話の終わり際に「夜会話」が発生します。

静かな夜、星空を見上げつつ、好きなキャラクターと会話を交わすひととき。時には、そのキャラが思わぬ素顔を覗かせる時もあり、その人となりを深く知ることができる一幕です。「屋根に座って内緒話」みたいなシチュエーションが好きな人は、この『サモンナイト』にさぞかしヤラれたことでしょう。 夜! 星! 2人きり!(ヤラれた人)

デザインや設定で間口を拡げ、難易度も易しめ、キャラをより深く理解できるシチュエーションもあると、様々な魅力を持つ『サモンナイト』。しかし、シナリオもライトかと言えば、実は決してそんなことはありません。というのも、「召喚術」が根付いている世界ゆえの問題と直面する場面などがあり、内容もかなり深刻。決してライトな味わいだけの作品ではありません。

その証左のひとつと言えるのが、プレイ中の行動で分岐するマルチエンディング。中には「魔王エンディング」と呼ばれるものもあり、様々な結末がプレイヤーを待っています。この受け皿の広さも、『サモンナイト』らしい点かもしれません。ちなみに“召喚”に絡むエンディングがあるのも、本作ならではと言ったところでしょう。

◆今も楽しみやすい『サモンナイト』! その世界は小説でも広がる──2020年開始直後に明らかとなった飯塚武史氏の最新ワーク



設定・ビジュアル・難易度など様々な点で間口を拡げ、シミュレーションRPGの楽しさをカジュアル層に提供した『サモンナイト』。そんな本作を今遊ぶにはどんな手段があるのか、軽く紹介させていただきます。

原点を振り返るという意味では、オリジナルを選ぶのもオツでしょう。ゲームアーカイブス版が配信されているので、オンライン環境があれば、PS3やPS Vita、PSPでプレイすることができます。価格も628円と手頃なので、気軽に触れてみたい方はご一考を。

もうひとつの選択肢として、ニンテンドーDS版もあります。後のシリーズ作で導入されたシステムを採用していたり、バックログや戦闘時の中断セーブの追加といった、プレイ環境を向上する要素が盛り込まれているので、遊びやすさを求めるならばDS版がお勧めです。ただし、キャラクターボイスやOPムービーがカットされているなど、全面的に優れていると言い切れないのが難しいところ。また、DS版はパッケージのみなので、ゲームアーカイブス版と比べると入手までに一手間かかります。

また、『サモンナイト』シリーズの世界をゲーム以外でも堪能したいという方は、シナリオなどを手がけた都月狩氏による小説もお薦めです。中古市場でしか手に入らない作品もありますが、「サモンナイトU:X」シリーズは電子書籍版もあるので、入手しやすい部類と言えます。そちらは「都月景」名義なので、検索する時はご注意を(ご本人の現在のTwitterアカウント名は「都月系(景とか狩とか)」)。もちろん、「サモンナイトU:X」のビジュアルは飯塚武史氏が担当しています。


ちなみに飯塚武史氏は、元々「黒星紅白」名義で活動されており、『サモンナイト』やフェリステラ関係などを除き、こちらの名義で様々な作品に関わっています。


キャラクターデザインや原案、小説の表紙・挿し絵など、多岐に渡って活躍されており、アニメ「プリンセス・プリンシパル」のキャラクター原案や、「22/7」神木みかみのキャラデザなども記憶に新しいところです。また、LINEスタンプが現在第5弾まで展開中です。

そして、同氏が手がけた作品で最も最近お披露目されたものと言えば、iOS/Androidアプリ『Fate/Grand Order』(以下、FGO)に新参戦を果たした「楊貴妃」でしょう。これまでも『FGO』にて、「アビゲイル・ウィリアムズ」や「葛飾北斎」などを手がけてきましたが、2020年1月1日に実装された「楊貴妃」も実に魅力的です。


また、「デスクトップアーミー開発担当PD」Twitterアカウントにて、「メリッサ・セプト」のデザイン画が公開。このツイート内に、ハッシュタグ「黒星紅白」があり、こちらも気になる展開となっています。


『サモンナイト』のゲームシリーズ自体は、2016年に発売された『サモンナイト6 失われた境界たち』を最後に、しばらく動きのない状態が続いています。ですが、音沙汰のなかったシリーズが再始動するケースは、昨今も少なくありません。今年は、PS5の足音も聞こえてくると思うので、新たな時代に向けた動向を期待したいところです。



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