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『カスタムロボ』本日12月8日で20周年─プラモをカスタムして操作するなんて、面白くないわけがない! 「友達と」「兄弟で」など読者の記憶にも残る名作

NINTENDO64ソフト『カスタムロボ』が、本日で20周年を迎えました。この記念日を祝い、本作の魅力を振り返ると共に、読者の思い出もお届け。『カスタムロボ』ディレクターの見城こうじ氏の最新作も、実に楽しみです。

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『カスタムロボ』本日12月8日で20周年─プラモをカスタムして操作するなんて、面白くないわけがない! 「友達と」「兄弟で」など読者の記憶にも残る名作
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ロボットアクションと一口に言っても、2D格闘や横スクロールACT、そして3D対戦など、実に様々なジャンルがあります。

ロボットをメインに据えた2D格闘なら、シンプルなビジュアルに絞ることで豊かな表現を獲得した『ジョイメカファイト』に、王道直球のデザインが光る『サイバーボッツ』など、黎明期だけでも様々なタイトルが思い浮かびます。横スクロールACTならば、『重装機兵レイノス』に『重装機兵ヴァルケン』と、こちらも枚挙に暇がありません。

そしてロボットモチーフの3D対戦アクションと言えば、アーケード向けとして1996年1月に稼働(公式サイトより)し、コンシューマ機への移植や様々なシリーズ展開で注目を集めた『電脳戦機バーチャロン』を思い出す方も多いはず。洗練されたデザインを持つバーチャロイドを駆り、3D空間を舞台にスピーディなバトルを繰り広げる本作は、非常に刺激的な作品でした。

ですが、3D対戦のロボットアクションを支えた名作は、『電脳戦機バーチャロン』シリーズだけではありません。「ロボット」「3Dアクション」といった共通点を持つ一方で、異なるアプローチで人気を博した『カスタムロボ』は、ロボアクションの魅力を普及させた立て役者のひとつとして知られています。

この『カスタムロボ』もシリーズ展開を遂げましたが、その原点となったNINTENDO64ソフト『カスタムロボ』が発売されたのは1999年12月8日。本日でちょうど、20周年を迎える形となりました。今回は、本作のアニバーサリーを記念し、『カスタムロボ』が支持された人気の一因や、その魅力を振り返ってみたいと思います。また、本シリーズに関する思い出も多数届いているので、そちらも合わせてご覧ください。

◆少年はいつだって、ロボットを動かしたい! 『電脳戦機バーチャロン』とは異なるアプローチを見せた『カスタムロボ』


「TVアニメに登場するような“ロボット”を動かしてみたい」と、子供時代に夢見た人は少なくないでしょう。そういった願いは、いわゆるスーパーロボットブームの時からありましたし、1979年に放映されたTVアニメ「機動戦士ガンダム」の存在も、この憧れを更に後押ししました。

ロボットを自分の手で動かすという夢は、今現在の世界でもなかなか叶えられませんが、ゲームの中でならばその限りではありません。ガンダムのようなリアル系ロボットを操作して戦う夢は、『電脳戦機バーチャロン』が叶えてくれましたし、その後も様々な作品によって発展を遂げています。

しかし、「ロボットを動かす」という少年少女の夢は、「完成されたリアルなロボット」にだけ向いたわけではありません。「機動戦士ガンダム」がヒットしたことで、ガンダムのプラモデル(通称「ガンプラ」)が非常に高い人気を博し、子供たちの心を鷲掴みにします。このガンプラ人気と歯車が噛み合ったのが、「コミックボンボン」で連載されていた漫画「プラモ狂四郎」。この漫画の中では、「コンピュータ内に作られたシミュレーション空間を舞台に、自分が作ったガンプラを直接操作して戦う」という、夢のようなバトルが展開されていました。

ガンプラブームや「プラモ狂四郎」の影響もあり、「自分で作った(カスタムした)ロボを操作したい!」という夢も、一部の子供たちの胸にわき上がります。格好いいロボットもいいけど、自分の手で改造した、世界にひとつだけのロボットを操って戦う。それもまた、ロボットを操作する夢のひとつと言えるでしょう。

そして、1999年に登場した『カスタムロボ』が、この夢をゲームの中で叶えてくれました。体高30cmのロボット(ゲーム内の設定)が、自分の操作で自在に動く。夢に描いた一体感を、この『カスタムロボ』で味わうことができたのです。

「自分で作ったロボットを動かすゲームって、楽しいの?」と疑問に思う方もいるでしょうが、近いコンセプトのゲームは近年にも登場しており、シリーズ展開を果たすほどの人気を博しました。

そのタイトルは、2010年代に登場した『ガンダムブレイカー』シリーズです。まさにガンプラをモチーフとし、パーツを自在に組み替えて遊ぶこのアクションゲームは、初代から『NEW』まで4作品を展開。特に、着実な進化を見せた『2』や『3』は高評価を受けています。

2010年代でも「プラモデルのロボットを動かす」ゲームが人気なのに、20年も前にその魅力に着目した『カスタムロボ』が、面白くないわけがありません。子供心を刺激した“夢”を叶えてくれた『カスタムロボ』は、今も忘れられないゲームとして語り継がれています。

シンプルで分かりやすい操作で、カスタムした機体の良さを引き出す! 駆け引きと間口の広さを合わせ持つ『カスタムロボ』


NINTENDO64ソフト『カスタムロボ』の魅力といえば、タイトルにもある“カスタム”の部分が外せません。30体以上のカスタムロボが使用可能(対戦バトル時)で、その選択肢の多さは当時のアクションゲームでは破格と言えるほど。それぞれ性能が異なるので、どのカスタムロボを選ぶのかも重要なポイントです。が、つい女性型を選んでしまう気持ちも分かります。

そしてカスタムロボには、3種類の武器「ガン」「ボム」「ポッド」を装備できます。もちろん武器はカテゴリーごとに複数あり、ガンとボムは23種類、ポッドは32種類も。これを任意でチョイスできるため、バリエーションは多岐に渡ります。しかも、「レッグ」(14種類)も組み合わせるので、完成までの選択肢は更に増大。自分だけのロボットを作り上げる楽しさが、プレイ意欲をかき立ててくれます。

本作の操作性はいたってシンプルで、NINTENDO64のコントローラにある3Dスティックを存分に活かし、直感的な操作性を実現しています。攻撃もボタンひとつで行えますし、空中での移動も思いのまま。分かりやすい操作は取っつきの良さにも繋がり、その間口の広さで“ロボット対戦アクション”の魅力を多くのユーザーに伝えた点も、本作の成果と言えます。

操作を覚えるのに最適なのは、「シナリオモード」のプレイ。シナリオ内に登場するライバルたちとの戦いを通じて、基本操作や特徴の異なる相手への戦い方などが学べます。また、王道的なシナリオ展開は少年漫画を彷彿とさせ、その熱い展開も必見です。

誰でも遊べる直感的な操作性、自分だけのロボットを作り上げる楽しさ、駆け引きとテクニックで勝利を競うゲーム性。間口の広さと奥深さを両立させた『カスタムロボ』は、ロボットアクションの名作として知られ、その後もシリーズ化を実現。『カスタムロボV2』から『激闘!カスタムロボ』まで、5本を展開する人気作品となりました。

残念ながら現時点では、『カスタムロボ』シリーズの新たな動きはありません。ですが、『カスタムロボ』のディレクターを務めた見城こうじ氏が手がける対戦ロボアクション『SYNAPTIC DRIVE』が、今年の夏に発表されました。


グラフィックは今風ですが、障害物のあるバトルエリアやカメラワークなど、『カスタムロボ』を連想させる点も多く、『カスタムロボ』ファンにとっても見逃せない作品となりそうです。プラットフォームは、ニンテンドースイッチ/PC(Steam)を予定。任天堂ハードがリリース対象なのも、嬉しいポイントです。

今後、『カスタムロボ』に新たな動きがあるかは分かりませんが、まずは見城氏の新たな挑戦に注視してみてはいかがでしょうか。



『カスタムロボ』ファンからの生の声もお届け! まずは愛用した武器について
《臥待 弦》
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