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その日、アイドルはVeats Shibuyaを夢色に染めた―ときのそら1stワンマン『Dream!』ライブレポート

10月6日に開催された、VTuber事務所「ホロライブ」所属のときのそらのワンマンライブ「Dream!」。ときのそらのアイドル性を顕現させた同ライブの様子を、そのプレイベントとして実施された「ホロライブオンステージ -でいどり~む-」と併せてレポートします。

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VTuber事務所「ホロライブ」所属のときのそら。彼女にとって初となるワンマンライブ「Dream!」が10月6日、Veats Shibuyaにて開催されました。

今や9000人以上のプレイヤーがいると言われるVTuberシーン黎明期真っ只中の2017年9月7日から活動開始したときのそらは、一見華麗に、その実地道な努力の果てに「バーチャルJK」から「バーチャルアイドル」へと転身を遂げ、夢の“横浜アリーナ単独ライブ”へ向けて前進を続けています。その通過点である本ライブは、満員の観客の熱狂と共に、そんな彼女のシンデレラストーリーの象徴として刻み込まれました。

◆5人で会場を温めた「ホロライブオンステージ -でいどり~む-」



本ライブ前の昼公演として実施されたのは、ときのそらと同じホロライブ所属のロボ子さん、夜空メル、さくらみこ、AZKi企画による「ホロライブオンステージ -でいどり~む-」。4名で歌いだした一曲目『Dream☆Story』のサビから、ときのそらが飛び入りし、場内のサイリウムが虹色に波打ちます。

前半パートでは、ときのそら以外がそれぞれソロで持ち歌2曲ずつ披露しつつ、バトンタッチ式に繰り広げられるMCから伝わるのは、ホロライブタレントの仲睦まじさ。後半では、ロボ子さん、夜空メル、さくらみこの3名が、ときのそらのオリジナル曲『夢色アスタリスク』のカバーを歌う一幕もあり、ホロライブという箱の雰囲気の良さ、そこに所属するタレントのときのそらへのリスペクトが込めたパフォーマンスが、夜に幕開けるワンマンライブへの高揚感を煽っていました。

ときのそらは最後に「こんなに可愛い後輩たちと、舞台に立てるとは思ってもみなかった。自分の夢は広がっている」と笑顔で語った

【セットリスト】
ときのそら、ロボ子さん、夜空メル、さくらみこ、AZKi『Dream☆Story』(オリジナル ※ときのそら)
AZKi『ひかりのまち』(オリジナル)
AZKi『from A to Z』(オリジナル)
さくらみこ『ユキトキ』(カバー)
さくらみこ『マイネームイズエリート』(オリジナル)
夜空メル『おじゃま虫』(カバー)
夜空メル『さようなら、花泥棒さん』(カバー)
ロボ子さん『secret base~君がくれたもの~』(カバー ※バーチャルねこRemix)
ロボ子さん『あっかんべーだ』(カバー)
ときのそら、ロボ子さん『リモコン』(カバー)
ロボ子さん、夜空メル、さくらみこ『夢色アスタリスク』(オリジナル ※ときのそら)
ときのそら、ロボ子さん、夜空メル、さくらみこ、AZKi『Shiny Smily Story』(オリジナル ※Hololive IDOL PROJECT)



そしてついに幕を開けた、ときのそら1st ワンマンライブ「Dream!」。響木アオ、天神子兎音、富士葵などといった仲の良いVTuber。最後は彼女が尊敬するミライアカリからのビデオメッセージが流れると、過去の動画のハイライトと共にカウントダウンが始まります。

今でこそ、誰もが人気VTuberと認めるときのそらですが、現在のVTuberと呼ばれるような活動をしていたのが両手で数えられる程しかいなかった黎明期のなか、彼女の初生放送の視聴者数はたった13人。もともとバーチャルキャラクターをAR投影するアプリ「ホロライブ」の発表会用に用意されたときのそらは、ナビゲーターとして「個性」が押さえられたデザインが施され、後にバーチャルYouTuber宣言を行った彼女にとって、その“個性の薄さ”は悩みの種でした。



しかし現在、VTuberシーンの中でも際立って個性派の集うホロライブの中心にいるのは、紛れもなく彼女です。2017年のクリスマス時期に“ママ”としてバズ。大きなイベントに呼ばれる機会も増え、2019年3月にはビクターエンタテインメントよりメジャーデビュー。4月にはテレビ東京『四月一日さん家の』でドラマ女優デビューと、様々な積み重ねを経てこの日を迎えました。

◆「Dream!」―一夜の夢のステージがスタート!




無個性なJKは数百人、数千人を熱狂させるヒロインに。

一曲目『ヒロイックヒロイン』は、ライブの開始宣言であると同時に、彼女がアイドル・歌手、すなわちヒロインであることの証明。一面がそら色のサイリウムに包まれるなか、約半年前にリリースしたデビューアルバム『Dreaming!』より、序盤は清涼感あるチューンが披露されます。


「1stライブはこれが最後だから、みんな後悔が無いように!」

そんな威勢のいいMCの後には、「Dreaming!」企画のはじまりである『未練レコード』『Wandering Days』。ときのそらの憧れであった40mP、シグナルPとのコラボ曲を立て続けに熱唱。そう、かつてボカロ曲を“歌ってみた”ばかりだったVTuberシーンに、人気ボカロPと組んでオリジナルソングを作るという新しい風を持ち込んだ一人は彼女でした。

上部のスクリーンにはMVと、世話しなく全身を使ってパフォーマンスする彼女の表情が交互に映し出され、現在進行形でスケールを広げ続ける彼女の軌跡を辿っているような感覚に。



ときのそらの歌唱力を世に知らしめた最高音hihiCの『太陽系デスコ』。そして打って変わりマイナー調の、しっとりとした気分にさせるロックテイスト『海より深い空の下』が歌われると、本会場と同じ渋谷で催された「TUBEOUT!」vol.1が思い起こされます。「またライブしたら観に来てくれる?」という、ときのそらの言葉に大声で応えていた当時のオーディエンスは、何人にも人数を増やして、彼女の歌声に身体を揺らしていました。ちなみに両イベントともxRTechのバルスが技術提供や演出を手掛けています。





「私という存在を見つけてくれてありがとう」

本ライブでときのそらが歌い上げた曲数はアンコールを含めてなんと19曲。うち14曲はオリジナル曲です。Veats Shibuyaに駆け付けたオーディエンスは、その全てに完璧なコールを返します。なかでも幕間のバラード『おかえり』。そして『冴えない自分にラブソングを』の印象的なフレーズ「らぶらぶらぶらぶらぶらぶあいうぉんちゅー」の大合唱は圧巻でした。

そんな耳に残りやすいアイドルポップはその後の布石。次に続いたのが『ファンサ』です。事前にコール練習用の動画が投稿されていた同曲は、歌う前に改めてコールの練習を行うことで、ときのそらとVeats Shibuya、池袋HUMAXシネマ(ライブビューイング)、ニコニコ生放送、会場全てがインタラクティブに繋がります。観客の一体感はここで最高潮に。

息を上げながら、ときのそらは「まるでアイドルみたい……」と笑います。


「ホロライブオンステージ -でいどり~む-」時点からハッキリと表れていましたが、少なくとも会場内にはもう、彼女を「アイドル“みたい”」と捉える人はいませんでした。

かつては個性の薄かったバーチャルJK。今では「大好きなみんなに私からエールを送りたい」と初出し曲『フレーフレーLOVE』の発表に、大きな歓声が湧き起こります。アイドルの定番・応援歌を新たに歌うというのは“アイドル”という方向をブレずに突き進むことの再宣言。『コトバカゼ』と併せ、15曲の全力疾走が終わると「気持ちだけで身体が動いているような感覚。“止まらねぇぞ!!”で来れました」と語りました。



「みんなへ“好き”っていう気持ちを全力でぶつけたい」

声を震わせながらこれが最後と始まったのは、不器用な恋心が綴られた『好き、泣いちゃいそうだ』。降り注ぐハートに包まれながらファンへの愛を歌い上げると、ステージは一旦閉幕。場内はアンコールの声に満たされます。そら友(ときのそらのファンの総称)らしいのが、その「アンコール!アンコール!」が「行かないで!行かないで!」に変わってしまうところ。

そんな光景に思わず笑みをこぼしつつ、ステージ上に舞い戻るときのそらは「私、ホロライブ所属なんです。知ってました?」とおもむろに言葉を紡ぎ出します。


はじめは親友であり裏方の友人A(えーちゃん)、そしてマスコットキャラクターのクマ・あん肝の三蓮托生で歩き出し、今ではホロライブという大きなグループの先頭を走るアイドル。ときのそらがアンコール一曲目に選んだのは、 事務所公式曲である『Shiny Smily Story』でした。

“苦しい時も もう私は 一人じゃないから”

アンコール一曲目を歌い終えると、そらともに向けて“ありがとう”を込めた手紙を読み上げます。声を震わせながら、区切り区切り言葉を発するときのそらの姿に、会場からは「がんばれー!」という声援が。ただ感謝を述べるだけでなく、決意表明でもあったその内容を、下記にそのまま記しておきます。

そらとものみんなへ。

今日は私の初めてのワンマンライブに来てくれて、ライブビューイングや配信で見てくれて、本当にありがとうございます。
活動を始めた頃の私に言っても信じてもらえないような、こんな素敵なステージに立てて、いま私はとっても幸せです。

2017年9月7日の初配信のことは、今でもはっきりと覚えています。固定スタンドを立てて、ダイミュ……ダイナミックマイクで、噛んじゃった(笑)。
ダイナミックマイクだったんですけど、だからこうやってね。動くと声が遠くなっちゃったり、緊張して全然喋れない。
それでBGMも全然ないから、私の話が止まると無音になっちゃって。なんか放送事故みたいな、そんな感じ!
動きも硬くて、いま見返すとちょっと、恥ずかしい気持ちになることもあります。えへへ。
でも今ではね。本当にたくさんの家族みたいな、そらともさん達に出会えたので、あの時踏み出してみて、とってもとっても、良かったなって思っています。

それからね。クイズの司会をしてみたりとか。
ホラーゲームをしたり、ピアノを弾いてみたり歌ったり、みんなに誕生日を祝ってもらったり、たくさんおしゃべりしたり。
あの時には考えられないくらい、VTuberのお友達もたくさんできて、一緒に歌ったり、遊んだりすることもできて。
メジャーデビューもできて、ライトノベルデビューもできて、ドラマ出演もできて、ワンマンライブもできて。
本当に、想像できなかったくらい、とっても幸せな2年間でした。みんなはどうでした?

私はみんなのこと、楽しませられてましたか?

みんながいてくれたから、私はここまで来ることができました。
みんなが応援してくれたから、私はここまで頑張れました。
昔から応援してくれているそらともさんも、最近私を知ってくれたそらともさんも、みんなみんな、私にとって大切なそらともさんです。

そらともの皆さん。
いつも家族のようにあたたかく接してくれて、ありがとうございます。
みんなを不安にさせたり、心配かけたりすることがあったと思うんですが、本当にごめんなさい。
いつも信じて待ってくれて、ありがとうございます。
ダメなところはちゃんと言ってくれて、ありがとうございます。
たくさん支えてくれて、全力で楽しんでくれて、ありがとう。

わたしの夢を、目標を応援してくれて、ありがとうございます。

憧れのアイドルになって、そらともさんで満員の横浜アリーナで歌って踊りたい。この気持ちは今でも変わりません。

このライブをやって、もっと強くなりました。
私はまだまだ未熟なところばっかりで、できないことも多いけど、これからもみんなと一緒に走っていきたいです。

みんなにたくさんの恩返しをしていきたいです。
これからも一緒に夢の道を歩んでもらえると嬉しいです。

そらともさんには本当に、感謝してもし足りなくて。うまく言葉にできないんですけど。
私の目の前に広がる世界は、初めて配信をしたあのときから、みんなのおかげで夢色です。

本当に、ありがとうございました!




13人から数百、数千、そして横浜アリーナを埋める数万人へ。大喝采でエールを送るこの日の観客は、いつかその夢が叶う瞬間を見届けられるのでしょうか。



クライマックスを飾ったのは、ときのそらを象徴するナンバー『夢色アスタリスク(Dreaming! ver.)』、そして『Dream☆Story』の2曲。疲れを感じさせない、ステージ全体・身体全体を使ったパフォーマンスで、最後まで全力疾走を見せます。振り返れば、『Dream☆Story』の「ときのそらだよ!」で幕を開けた昼公演。自己紹介に始まり自己紹介に終わる構成は、このライブがゴールではなく、まだまだ先を目指していくことを示していました。

【セットリスト】
『ヒロイック・ヒロイン』(オリジナル)
『ブレンドキャラバン』(オリジナル)
『未練レコード』(オリジナル)
『Wandering Days』(オリジナル)
『太陽系デスコ』(カバー)
『ほしのふるにわ』(オリジナル ※VTR)
『海より深い空の下』(オリジナル)
『メトロナイト』(オリジナル)
『そんな雨の日には』(オリジナル)
『IMAGE Source』(オリジナル)
『アスノヨゾラ哨戒班』(カバー)
『おかえり』(オリジナル ※VTR)
『オツキミリサイタル』(カバー)
『冴えない自分にラブソングを』(オリジナル)
『ファンサ』(カバー)
『フレーフレーLOVE』(オリジナル)
『コトバカゼ』(オリジナル)
『好き、泣いちゃいそうだ』(オリジナル)
アンコール『Shiny Smile Story』(オリジナル ※Hololive IDOL PROJECT)
アンコール『夢色アスタリスク(Dreaming! ver.)』(オリジナル)
アンコール『Dream☆Story』(オリジナル)

2017年9月7日から始まった一人の少女のシンデレラストーリー。その通過点である本ライブの先に、ときのそらというアイドルはどんな景色を見せてくれるのでしょうか。彼女の進む先がこれからも、夢色に満ち溢れていることを願うばかりです。
《矢尾 新之介》

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