3Dオープンワールドゲームを生み出し、ゲームの歴史を変えたと語り継がれるドリームキャスト版『シェンムー』(1999年)から数えて約20年が経つからこそ、当時を振り返った3人。松風さんは「(第1作目)開発当時はドリームキャストいうハードもなくて、全く世界になかったゲームを作るんだという鈴木さんの頭の中の映像を信じて皆が付いていった」と語り、シリーズの生みの親である鈴木氏も「当時は先例がなかったので映画のような演出をしたいと言っても、誰も理解してくれなかった」と頷きました。
声優オーディションも極秘に実地されたそうで、松風さんを始めとする声優陣は当日ハンコ持参で、機密保持の契約書に印をしないと控室にも入れなかったとのこと。「ゲーム業界では発売直前まで極秘のプロジェクトは多いけど、声優さんたちにとってはなかなかないことだから驚かせたみたいです」(鈴木氏)。
現在の『シェンムーIII』は色んな方にテストプレイをお願いしているブラッシュアップの段階。先行プレイした照井さんは同作の推しポイントを「まず引き出しがすごい!どこもかしこも開け放題で、中身もクスッとするような小ネタが詰まっています。そして、調合のための薬草を積むのが楽しくて!」と興奮気味に語りました。
シリーズ通してお金を稼ぐことが重要な要素であるのですが、鈴木さん曰く「薬草を摘んで薬を売って、そのお金で竿を買って、魚を釣って売ってギャンブル元手にして増やすなど、これまで以上に色んな稼ぎ方を用意しました」とのことです。
松風さんも「当たり前のことなんでしょうけど、プレイしてすぐに、これは『シェンムー』ッスね!と鈴木さんに言ってしまった。すごく『シェンムー』らしい。あと物語が壮大なので前作を遊んだことがない人でも新システムや操作性の向上もあって、楽しめる」と絶賛。鈴木さんは「昔のシステムでは遊びにくい部分もあったので、今風にアレンジしました」と説明しました。
さらに、松風さんは、グラフィックの進化や演出の細やかさにも注目して欲しいと呼びかけ、「天気の要素も増えて、雨が降ると水たまりができるし、革ジャンが少しずつ濡れて、濡れたら少しずつ乾いていくなど、鈴木さんが見せたかった世界観がこれなんだと分かった」と感慨深げの様子でした。
同作から難易度を選択できるようになり、アクションが苦手な方でもストーリー重視のモードや、コアなユーザーにはより難易度が高いモードなどを用意。その一方で、鈴木さんは「こんなに呑気なゲームはなかなかない。よく言えば心がほっこりするところがある」と、50人が遊んだら50通りの遊び方ができるユニークさがあると伝えました。いよいよ、あと2ヶ月ちょっとで発売です。
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