世界最大のゲーム開発者会議「Game Developers Conference」(GDC)内で開催されるゲーム開発者によるゲームアワード「Game Developers Choice Awards」(GDCA)のオーガナイザーは、セガゲームスの小玉理恵子氏を第19回Game Developers Choice Awardsの“The Pioneer Award”の受賞者にすることを発表しました。
GDCAのThe Pioneer Awardは初期にはリスクを恐れず飛び込んだ最初のペンギンの例えから“First Penguin Award”と称され、ゲーム業界において道を切り開いた開拓者のゲームクリエイターに贈られます。過去にはアクティビジョンの創業者、ValveのGabe Newll氏、『プリンス・オブ・ペルシャ』のクリエイターのJordan Mechner氏、『マインクラフト』のMarkus "Notch" Persson氏らが受賞しています。日本人の受賞者は2002年に七音社の松浦雅也氏(『パラッパラッパー』などを開発)、2010年に元セガ・現YSNetの鈴木裕氏が受賞しており、小玉氏は3人目になります。
小玉氏は1984年にセガ・エンタープライゼスに入社、『チャンピオンボクシング』がデビュー作になります。その後、セガ・マークIIIのタイトルを手掛け、『アレックスキッドのミラクルワールド』『ファンタシースター』などのヒット作を手掛けます。
メガドライブ時代では『獣王記』『ファンタシースターII』『アレックスキッド 天空魔城』などを手掛け、メガドライブの代表的ゲームである『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』にも参加、『ファンタシースター 千年紀の終わりに』ではディレクターを務めます。
セガサターン時代は『魔法騎士レイアース』や『ディープフィアー』を担当。2000年にセガの開発部門が分社した際にはオーバーワークス(のちセガワウ)に所属し、『エターナルアルカディア』(ドリームキャスト/ゲームキューブ)をプロデュースしました。
その後ニンテンドーDS/PSP向けの『セブンスドラゴン』シリーズをプロデュース、現在はスイッチ向けの『SEGA AGES』シリーズにおいてリードプロデューサーを担当しています。
数多くのセガの名作タイトルの開発に携わっており、しかも現在でも活躍を続けている女性クリエイターとしての受賞となりました。
「Game Developers Conference」は3月18日から22日までアメリカ・サンフランシスコで開催、「Game Developers Choice Awards」授賞式は3月20日に開催されます。
(C) SEGA
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